〔033〕越後駒ヶ岳 (2,003m)

    標高差:938m
累積標高差:1,497m

2010年07月19日(当時61歳)


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新潟県南魚沼市荒山
何故か調子が良かった
 昨日は標高差168mの笠ヶ岳に登るのに途中、2回も休憩するほど調子が悪かったので、
今日は登り5時間を覚悟していたが、何故か牛歩ながら休憩無しで ”駒ヶ岳”に登れた。
しかも5年前と同じコースタイムで!
枝折峠からの往復距離
  ガイドブックによると往復の距離は14kmとなっているが、我がGPSのデータによると
沿面距離で15.6kmを示していた。 どちらが正しいかは判らない。
今日の温泉

  昨日と同じ大湯温泉の ”ユピオ”(500円)に行き、汗で塩まみれになった体を洗い流す。
ユピオの食堂で冷やしうどんを食べたが、讃岐うどん的に腰があり美味かった。
帰路に付く
  八海山に行きたかったが高速千円が使えなくなるので、帰ることにした。
3連休の最終日、高速が混むのは判っているので、途中、SAで車中泊とし、涼しくなった
早朝に残りを走り切る。 渋滞は無しだった。
Road Map :関越道を小出ICで降りてR352を枝折峠に向かう。
Route Map
:前回と同じく標高差が一番少ない枝折峠から往復とする。
ウィキペディアから
  山頂は南魚沼市側に位置する。 八海山、中ノ岳とともに越後三山(魚沼三山)の一つに数えられる。
標高はそれほど高くないが、東側(水無川側)と北側(佐梨川側)は標高200-300mの山麓まで一気に
落ち込んだ天然の大障壁をなしており、迫力ある山容を示している。 冬季には豪雪に見舞われ、盛夏
でも雪渓が残る。 佐梨川金山沢奥壁などの巨大なスラブ壁があり登攀の対象となっている。
07/18 07/18 07/18 07/19
鉢伏山 横手山 笠ヶ岳 越後駒ヶ岳
2010年度の長野の山遠征
日本百名山』 前回は山頂にガスが掛かり展望を得られなかったのでリベンジする。
駐車場の入口には立派なトイレも出来ていた。
水洗トイレではあるが、洗面所が無いので水を得ることは出来ない。
5年前に来た時には、こんな立派な駐車場は無かった。
西側には太陽電池のパネルが並んでいる。
写真は下山時のものであるが、昨夜から満車状態であった。
”明神尾根”に入り振り返ると ”奥只見湖”が雲海で見えなくなっていた。
気温が上がれば、あのガスがこの後、昇ってきそうな気がする。
5年前は全て自然道だったが、延々と木道が整備
されていた。 今年、完成したらしいが、この山
はぬかるみ道が多いのでハイカーは随分と助かる。
26分にて十合目 ”大明神”のお宮に着く。
ここから少し進むと ”明神峠”の取付きとなる。
御来光を撮ろうとしたが、ストロボが働いてしまいジイちゃんを
びっくりさせてしまった。 この後、ジイちゃんに付いて行くが、
まったく休憩しないで歩き通す。 聞いてみると休憩すると疲れる
からとかと、俺と似た様な考えの持ち主だった。
お歳は聞き損ねたが、かなりの御高齢だと思う。
30分歩いた地点から見た ”駒ヶ岳”。初めて来た時は余りの遠さに愕然としたが、2度目の今回は距離的には何とも思わなかったが、
山頂を覆うガスで愕然とした。 今回のリベンジに失敗すればこの
”バカ尾根”(明神尾根)に又来なくてはならない。
50分歩いた地点から見た ”駒ヶ岳”。 少しは近付いたが、山頂の
ガスは相変わらず、風がないのでガスは居座るかも知れない。
今日のリベンジは失敗か?
山頂に乗っているガス以外の天気は抜群に良いのだが・・・
前回、ぬかるみ道だった所には、木道が整備されており、随分と
歩き易くなっていた。 ネームプレートには ”平成22年施工”と
書かれており、出来立ての木道だった。
何の面白みもない ”バカ尾根”が延々と続く。
1時間20分歩いた地点から見た ”駒ヶ岳”。
近付いて来た感じが無くなってしまった。 山頂のガスは相変わらず居座ったまま。
1時間57分にて ”小倉山”に着く。 見覚えのある石造りの道標は
どっしりと同じ場所に置かれていた。 ここは ”駒の湯”への分岐で
あるが、標高差が大きいので利用するハイカーはほとんど居ない様だ。
”駒ヶ岳”の山頂にはガスが掛かり、
歩き始めてからまだ山頂を一度も拝めていない。
2時間30分歩いた地点から見た ”駒ヶ岳”はガスが切れ出した。
2時間35分にて ”百草の池”を通過する。
”百草の池”への道が判らず(無いのかも)、通り過ぎる。
”百草の池”を過ぎてからは笹薮の濃い藪扱き気味の道となる。
3時間10分歩いた地点から見た ”駒ヶ岳”。
山頂のガスは切れたが、下からガスが上がって来ているので嫌な予感がする。
北岳のバットレスの様な東壁の落ち込み。
山頂はガスで隠れてしまった。
昨日、沢山の人が ”駒の小屋”に宿泊された様で、ぞくぞくと
ハイカーが下りて来る。 例によってジジババばかりであった。
3時間33分にて ”駒の小屋”に着く。 冷たい水が飲めるので
多くのハイカーが休息していたが、今日は体調が良いので、
休憩無しで山頂まで行ってしまう。
ここまでお花は殆ど見掛けなかったが、最後の尾根にはお花が少し見ることが出来た。
             しかし、お花畑とは行かず、パラパラと咲いているだけの状態だった。                            
”ハクサンコザクラ”
おっ!、山頂のガスが無くなった。
走って行きたい気持ちになるが、それ程スピードは上がらない。
3時間52分にて ”越後駒ヶ岳”(2,003m)に着く。 奇しくも前回、
札幌の鉄人に引っ張られて登った時間とまったく一緒だった。 リベンジが
出来て、「もうバカ尾根を歩かなくてもいいんだ」の安堵感で一杯となる。
山頂にはハイカーが一人居ただけで、彼にシャッターを押して貰った。
前回はまったく見ることが出来なかった ”中ノ岳〜八海山”の山脈を見ることが出来た。
これを縦走するのは俺には考えられない。 ”八海山”にはロープウェイで登ってみたい。
山頂でおにぎりを食べて早々に下山する。
ヒメシャガ
”駒の小屋”に戻り、冷たい湧き水を飲んでみる。
小屋番の親父が記念バッチとビールのセールスをしていた。
小屋下の急登沢道。 沢道と言っても小屋からの
湧き水が流れ落ちているだけ
小屋下の道で昨夜、一緒に酒を呑んだ宇都宮の石川さんと出会えた。
彼は俺と同い年であるが、これから百名山を目指そうとしている
フレッシュな気持ちの持ち主であった。 明日は巻機山に行くらしい。
端が判らない程遠くまで続いている ”バカ尾根”(明神尾根)を
これから下って行く。 気が重い。
通行止めとなっていたが笹薮を掻き分けて ”百草の池”に行ってみる。小さな池塘の周りには ”ハクサンコザクラ”が沢山咲いていた。
沼地なので花のそばまでは行けなかった。 俺が通行止め内に入るのを
偶然、パトロールが見ていたが、何故か何も言われなかった。
登山道整備が終わり備品を山から降ろす為にヘリが何度も頭上を
往復していた。 騒音はデカイが風までは来なかったのが残念。
作業者はヘリには乗れず、毎日、登山道を往復しているらしい。
もう慣れた、と言われていた。 仕事とは言え、毎日登山は大変だ。
歩いても歩いても ”バカ尾根”が続く。 気温31℃、風が無くやたら暑い。(二度とここには来ないぞ!)
下山3時間40分で、やっと ”枝折峠”の登山口にに戻ってきた。
やれやれだ。 駐車場に入り切れない車が道路にも溢れていた。
早く温泉に入り汗を流したい。
−−− 枝折峠 大明神 道行山 小倉山 百草の池 駒の小屋 駒ヶ岳
登り 4:2 4:46 5:35 6:17 6:55 7:53 8:12
下り 12:07 11:44 10:50 10:08 9:33 8:43 8:27
登り:3時間52分、下り:3時間40分、トータル:7時間47分(休息時間含む)
タテヤマリンドウ(黄)
タテヤマリンドウ(白)
キスゲ
”バカ尾根”としてはここ ”明神尾根”より兄貴分の ”台倉尾根”のある ”平ヶ岳”。
登った感じは最低の山であったが、ここから見る ”平ヶ岳”は男前だった。
山頂直下に大きな池塘がある様な山には見えなかった。
シモツケソウ
ショウマ
えちごこまがたけ
前日の移動
  志賀高原の笠ヶ岳から高速道路で移動すると日本海側を大回りするので、一般道を走ったが随分と時間が
掛かってしまった。 枝折峠の登山口に着くと新しく駐車場が出来ており、綺麗なトイレも出来ていた。
  駐車場は既に満車状態、三連休の影響はここにも来ていた。 車を停めた近くで酒を呑み始めた人が居たの
で割り込んで、日が暮れるまでビールを呑みながら山談義をする。 この間にコアブに随分、噛まれてしまった。

尾根筋の ”中ノ岳分岐”から ”駒の小屋”に向けて真っ直ぐ下る。