2006年03月11日(当時56歳)


国道477号線から見た御在所岳は鋭く聳えている。
鎌ヶ岳も急峻な山に見え、しかも御在所岳からは随分と離れている。
武平峠に下りそこからの登り返しがしんどそう。天気は良くなってきた。

湯の山温泉街を抜けて、更に進むと鈴鹿スカイラインに突当たり通行止めとなるが、そこが登山者用の駐車場になっていた。 約15台は停めれそうであるが既に満車状態、空きスペースを見付けて割り込む。

24分程歩けば今日の目的の ”おばれ岩 ”に着く。
思ったよりでかく、一枚の写真に入り切らない。
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三重県三重郡菰野町
近畿の名峰二つを登る
  御在所岳の奇石を見たくて先輩を誘うと ”鎌ヶ岳 ”も登ると言い出した。 御在所岳だけでもしんどそうなのに鎌ヶ岳までも登れるんかいな? が本当の気持ちであったが、「いいですよ」で同行してもらえることになった。

駐車場を9時丁度に出発。
鈴鹿スカイラインを2分も歩けば目的の中道登山口に着いた。

同地点から見た ”鎌ヶ岳”。
登りがきつく気温が高いのでTシャツ一枚になる。

奇岩を見るなら中道登山道を歩く必要がある。中道登山道は登山口から急登が続き、どんどん高度を稼いで行く。登山道からの展望は良い。
10分程歩いた地点から見た ”御在所岳”。
Road Map :阪神高速から西名阪、東名阪を経由して四日市ICを降り、国道477を湯の山温泉へ。
Route Map:中道登山道から御在所岳へ、武平峠に下りて、鎌ヶ岳から長石尾根コースを下りる。
岩と岩の間はなんとか通り抜けられるだけの隙間があった。
しばし自然の不思議を堪能する。

キレット、くさり場が続き、兎に角、楽しませてくれる
登山道であるが、凍結時には要注意か。

朝陽台の展望所からロープウエイを挟んだ反対側に玉子石の様な
奇岩が見える。 名前は判らないが、ロープウエイに乗れば岩名、
謂れのアナウンスがあるのかも知れない。(でもR・Wには乗らない)
後で判ったことだが ”大黒岩”と言うらしい。

気温が上がり残雪歩きになるとアルプスの夏山を歩いている様な
錯覚に陥る。 気温上昇で雪面が緩みつぼ足が多くなる。

1時間20分にて展望の良い岩場に着く。 この壁が麓から山頂の様に
見えていた岩峰。 いい加減に撮るといい加減な写真になってしまった。

中道登山道は終止きつい登りが続くが、展望良く変化があるので
飽きさせてはくれない。 この先は ”朝陽台”の展望地に出る。

遊歩道から一登りすると山頂に出る。

42分程で第二の目的だった ”地蔵石 ”に着く。
自然のいたずらであろうが、出来過ぎている感じすらして
しまう。 ネットでこの上におねーさんが立っている
写真を見たことがあるが勇気ある人だ。

ここで休憩していた地元のおじいちゃんと話しをすると、
御在所岳には月に1回のペースで登っているらしいが、
お歳のせいか、歩きが非常に危なげだった。

朝陽台からは伊勢湾が見えるはずであるが、伊勢湾どころか湯の山
温泉街も霞んでしまっている。 今日は天気は良いが見通しが悪いの
が残念。 眼下に白く見えるのが湯の山温泉街。

朝陽台からはこれまでの急峻から打って変って山上公園の遊歩道となる。右ピークが御在所岳山頂、左の小さなピークには御獄神社が建っている。山頂周辺は遊園地、スキー場となっており、R・Wで上って来た普段着
の人が散策しており興醒めはする。

1時間55分で ”御在所岳”(1,210m)に着くがここは
三角点のある場所で、最高峰は隣りのピークの様だ。

2時間丁度で ”御在所岳最高峰”(1,212m)に着く。
こちらのピークの方が2m高い。 気温14℃、風が少しあり
Tシャツ一枚では少し寒いので風裏に入りお昼とする。

〔182〕御在所岳 (1,210m)
〔007〕鎌ヶ岳 (1,161m)

日本二百名山
関西百名山』 有数の奇岩コースを歩く。
標高差:660m
標高差:274m(武平峠から)
山頂からは鈴鹿山系が一望出来る大展望。
白く雪を被っているのは雨乞岳(1,238m)と思うが同定には自信無し。
山頂での休憩は15分で切り上げて ”御獄神社”に寄ってみるが
二人共興味無し。 写真だけ撮って ”武平峠”に下る。
”武平峠”への下山中に ”鎌ヶ岳”を見る。 鎌ヶ岳へは前方の尾根を
直線的に登ることになる。 鎌ヶ岳の山容は終止逆光で綺麗な
写真は撮れなかった。
御在所岳から武平峠への登山道は面白くない。 前半は展望の
利かない雑木林の激下り、後半は笹が生茂る道、今日は共に
残雪によるつぼ足有り。 たまに写真の様な崩落帯もあるが全体
でみればつまらない道であった。 35分で下り終える。
山麓から見た鎌ヶ岳は急峻で当然、巻き道があるものと思って
いたが、ほとんど直登である。 標高差は少ないが、中道登山道を
登った後なので体に堪えた。
振り返ると”御在所岳”の全貌が見えたが、四日市側から見る
急峻さは無く、なだらかな、たおやかな山容となっていた。
”鎌ヶ岳”への最終部は崖に近い勾配となり、鎖を頼りによじ登る。
ザレ場であり滑り易かった。
3時間41分で ”鎌ヶ岳”(1,161m)に着く。武平峠からは50分で
あったがきつかった。 ここまで踏み跡がほとんど無かったので山頂
には人が居ないものと思っていたが、登山道が沢山あり、5人の若者がお昼をしていた。 当初、武平峠に引き返す予定であったが、若者から話を聞いて長石尾根コースを下ることにした。 結果的にはこれが大正解で楽しく下山出来た。 山頂で5分程展望を楽しんだ後は下山する。
先輩も休憩しようとしないので気が合うのかも知れない。
25分程、急峻な ”長石尾根”を下ると沢に出た。
登山道は沢沿いとなり、残雪が緩みつぼ足も多くなるが、
気持ちよく歩ける登山道であった。
沢を下り終えると鈴鹿スカイラインに出るが、スカイラインと
平行して登山道があったので舗装路は歩かずに登山道で下山する。
下山
  鎌ヶ岳からは1時間24分で下山をし、5時間5分で御在所岳、鎌ヶ岳の二山を終える。 先輩は ”俺のお陰で二山登れた。”と誇示するが、
確かに一人で来ていれば鎌ヶ岳は予定には入れなかったと思う。
しかし、二山は結構きつかった。
歴史を紐解けば
  古いアルバムを開けば1964年に御在所岳に登っている。
何分、42年前の話なので記憶はまったくないが、アルバムによると裏登山道を登り、表登山道を下っている。 その時代に中道登山道があったのかどうかは判らないが、その後に奇岩巡りの道として作られたのかも知れない。
登り:1時間55分(御在所岳まで)
下り:1時間24分(鎌ヶ岳から)
コースタイム:5時間05分
2024年4月3日改定
”地蔵石”のてっぺんに登る度胸も
技術も無かった。
途中に崩壊帯もあったが、登山道はしっかり付いていた。
しばし、樹林帯の中の穏やかな登山道が続く。