芦屋地獄谷

兵庫県芦屋市

2008年01月26日


兵庫100山に戻る

Road Map :阪神高速をフルに使うと登山口までは1時間も掛からない。
Route Map:滝の茶屋を基点に8の字周りで地獄谷〜ロックガーデン〜荒地山〜風吹岩を周回する。
雑感
  六甲山の全てを知っている訳ではないが、六甲山系では今日歩いた地獄谷〜ロックガーデン、荒地山への岩峰が一番楽しい所ではないかと思う。
転倒顛末記
  少しずつではあるが、血は下山するまで滲みぱなしだった。 車の運転には
支障なかったが、家に帰ると階段の上り下りが出来ない程腫れていた。
  反射神経が鈍いので転倒にはいつも気を付けているのであるが、これを教訓に更に気を付けていきたい。 自分に ”御安全に!”と言っておく。
標高差:360m(荒地山)
兵庫100山』   六甲山系では荒地山、ロックガーディンが展望良く面白い。
六甲の地獄谷
  六甲山には地獄谷と銘打った谷が3ヶ所有る。 その内の大月地獄谷は子供の頃にキャンプした覚えがあるが、他の2ヶ所には行ったことがない。 まずは手始めにこのシーズンではハイカーが少ないだろうと思われる芦屋の地獄谷に行ってみる。
冬季に朝早く出発したくなかったが、7時50分に滝の茶屋
から歩き始める。 トイレは駐車場と上側の茶屋に有り。
ロックガーデン行きで一番の問題が駐車場の確保である。
滝の茶屋前の駐車場には5〜6台しか停められないので朝早くに家を出て駐車場確保に努める。 ここに車を停められなければ相当な舗装路歩きを強いられる。 今日は幸いなことに先行車が1台来ていただけだった。
直ぐに ”高座の滝”に着く。 滝の前でじっちゃん連中が焚き火で暖を取っていたので地獄谷への道を聞いてみる。
地獄谷にはいって直ぐの土石流センサーロープ。 前方の3名は駐車場で会った人達だが、行き成りアイゼンを付け始めた。
聞いてみるとアイゼントレーニングと言うが、こんな岩場で
アイゼン付けて何するの?
入渓すると小さな滝が次々と現われる。
最初の滝は正面突破とは行かず右側の岩をよじ登る。
遡上に難しい所はなく、楽しく歩いていける。
危険箇所は無く、沢登りの初級コースとしては
もっとも適している沢ではないかと感じた。
遡ってきた地獄谷を振返る。
ここは正面突破は無理かと思えたが、
近付いてみると右から登れることが出来た。
この滝は滝横を登るのであるが、水量の多い季節では
濡れてしまう可能性有り。
本来、右側の岩からちょろちょろと水が落ちている
らしいのだが、今日は一滴の水も流れていなかった。
地獄谷も終盤に近付き、堰堤を避けて右側の
小さなゴルジュに入っていく。 この辺りでは
沢水は無くなっていた。
ゴルジュを登り切ると ”A懸垂岩”に出た。 黄色矢印には
ステップが切ってあり、ネットで若者が登っていたので、
チャレンジしようとしたが、少し登っただけで危なそうなの
で止めた。
”A懸垂岩”のてっぺんから向いの岩を見ると
ハイカーが休憩していた。
この後、芦屋からの年配者に ”B懸垂岩”で追い付き、
しばし、一緒に岩登りを楽しむ。
年配者が居た地点に登り、”A懸垂岩”を振り返り見る。 転んで
怪我はしたが、転げ落ちずに不幸中の幸いだったと自分を慰める。
この辺りには面白い岩が多く楽しめるが、踏み跡が至る所に
あり、道標が一切無いので、どこをどう歩けば良いのか悩み
ながらの歩きとなる。
じっちゃんは ”B懸垂岩”をよじ登ろうしていたが、途中で諦めた様だ。 俺もチャレンジして見るが、登れそうで危なそうでの感じで結局はリタイヤした。 裏側から ”B懸垂岩”のてっぺんに登る。
”B懸垂岩”から ”ピラーロック”と ”風吹岩”の鉄塔を見る。
今日は ”ピラーロック”を通らないので、次回には行ってみたい。
薮っぽい道を抜けるとメインのハイキングコースに出た。
この道を風吹岩側に進み、風吹岩の手前で高座谷に降りる。
高座谷側への道から見たキャッスルウォールと梯子岩近辺の
岩峰。 いつ見ても登る気にさせてくれる景観だ。 高座谷側への下りは道らしい道は無く、ひたすら谷側に下るのみ。
キャッスルウォールのてっぺんから降りてきた薮道を
振返る。 垂直過ぎてキャッスルウォールの下側は見
えていない。
高座谷から ”キャッスルウォール”側に登り直す。 今日は誰も張付いていない。 以前にも登ったことがあるキャッスルウォールの左側からよじ登る。
”荒地山”側に進んでいると前方にハイカー発見、
垂直2枚岩で難儀している様だ。
左のアップ写真。 この後、自分もここで梃子摺ることになるが、彼の正面攻撃とは違い、
右側からの安全策をとった。
難所と言われている ”岩梯子”は一番登り
易く感じた。 一番の難所はやっぱり右写真の”2枚岩”だと思う。
前回は ”くぐり岩”を通ったが、
今回は ”2枚岩”を登ることにした。
”2枚岩”には足掛かりが無く、頼りないロープが吊るしてあるだけであった。 ロープを頼りにやっとこさ登れるレベルだった。
どこからでも大阪湾を見渡せる大絶景であるが、
冬季はお陽さんが低い位置にあり逆光になってしまう。
岩場を過ぎると笹原の展望の効かない穏やかな道を進み2時間36分で”荒地山”(549m)に着く。 いつものことであるが、ここは展望悪く通り過ぎるだけ。
”荒地山”からは前回、西側への道で下山したので、今回は
北側の道から下山することにする。 北斜面に入ると雪が薄っすらと残っていたが、大した積雪では無かった。
”荒地山”からの展望の効かない退屈な道を下って行くと
”水場”があった。 丁度、じっちゃんがペットボトルに水を入れていた。 この水は年中涸れないが、ちょろちょろとしか出ないらしい。 この後、じっちゃんに道案内して貰うが、
じっちゃんはトレーニングと称して大きなザックにウエイトを入れて歩いていた。 えらい!
”六甲山”へのハイキングコースに出ると、沢山のハイカーが山頂目指して登っていた。 車の走っている六甲山なんて面白くないのにと思うのは俺だけか。 下山途中で ”横池”に寄ってみる。 薄いながら一面氷付いており冬らしい景観を見ることが出来た。
展望スポットの ”風吹岩”に着く。 望海するには最高の所なのでいつも沢山のハイカーが展望を楽しんでいる。 右端にはちびっ子の群れが居り、この後も沢山のちびっ子が登って来た。 ハイキングシーズンには来たくない所である。 六甲山系はハイカーの少ない真冬に限る。
今日はウリボウを見掛けなかったが、”風吹岩”には丸々と太った猫さんが2匹居た。 土日はハイカーから餌を貰えても平日は何を食べているんだろう。
風吹岩から登って来た地獄谷からのロックガーデンを見る。
もう11時過ぎなのにハイカーがどんどん登ってくる。
本当に良い山だがハイカーが多過ぎるのが欠点か。
滝の茶屋上に居た猫君。 この猫も丸々と太っており
野良猫には見えない。 皆が餌をやるせいか、やけに
人懐っこい。
"さわナビ"さんのHPから地図を一部頂きました。
一人での沢登りは写真が寂しくなるが、山仲間はここを
既に登っているので一人での遡上となってしまった。
アクシデント
  ”A懸垂岩”へは横から廻り込んでてっぺんに辿り着き、
一通り景色を眺めて岩を下りようとした時、爪先を岩に引っ掛けて転倒してしまう。 運悪く岩に左膝を強打し、痛くてしばらくうずくまる。 左膝は若い時にモトクロスで転倒して7針縫った箇所であり、皮膚が薄くなっている。 痛みが治まり膝を見てみると、4〜5ヶ所から血が滲み出ていた。 ザックの中を見てみるといつもは入っている絆創膏が無い。 メンソレをべっとりと塗るが血は止まらない。
  膝はズボンに摺れる箇所なので最後まで血が出続けたままとなり、ズボンは血糊でべっとりだった。
滝の茶屋〜地獄谷〜ロックガーデン
ロックガーデン〜荒地山
荒地山〜横池〜風吹岩〜滝の茶屋
荒地山(549m)
あしやじごくたに