笛石山 (895m)

2007年01月04日


兵庫100山に戻る

兵庫県宍粟市

昨年末に寒波が来たものの、又、暖かい冬になってきた。本人も車も雪には弱いのであるが、
今ならまだ兵庫北部の山に登れるかも知れないと出掛ける。

Road Map:県道72号線を千種高原スキー場に向けて走ると、行者霊水の駐車場がある。
ーーーーーー後山へは林道が更に2km延びており、舗装された林道終点には広い駐車場がある。
標高差:542m
県道72号線から見た ”後山”から ”笛石山”への山脈。
”笛石山”の標高が一番低いのが判る。
駐車場から林道を歩き始めての直ぐに板馬見渓谷を渡る橋があり、
これを登山口と勘違いしてしまう。 小屋には ”山岳登山基地”の
文字が書かれていた。
県道72号線沿いの行者霊水販売所にある駐車場。 ここから板馬見
渓谷沿いに林道が延びているが、積雪があるかも知れないので、
今回はここから10時36分に出発する。 車の後は綺麗なトイレ。
”笛石山”は見えている山の更に奥になる。
P〜笛石山:1時間19分 猫石経由。
階段を登り切ると見上げる斜面しかない。 ピンクのテープが至る所にぶら下っているが、登山道らしいのは見付からない。 ひょっとして
道間違いかも知れないと思ったが、戻るのも邪魔臭いので斜面を直登
してしまう。 振り返り見ると斜度のきつさが良く判った。
発電所水管の巡視路階段を登る。
この時点では道間違いに気付いていなく、面白い登山道と喜んでいた。
登るにしたがい段々と急勾配となり、手に負えなくなってきたので
横向きにトラバースして尾根に逃げる。 尾根は比較的歩き易いが
倒木が多くなってきた。
植林の切り開きからは ”三室山”が望めた。
中途半端に積雪した山容は汚いブチ模様になっていた。
”猫石”から直登して1時間19分で ”笛石山”(895m)に着く。
雪面には踏み跡がまったく無かった。 昨年末の寒波以来、誰も登っ
ていない様だ。 気温4℃、風が強く寒い。
50分直登していると登山道に出合えた。 格段に登山道の方が歩き易いが、こちらも倒木が多かった。
猫石”の表示に釣られて5分程下る。 石の廻りを1周してみるが、赤城山の猫岩と同じく、猫の様相はどこにも無い。 ここからの展望は最高で数々の山が見えているが山名同定は出来ない。 瀬戸内は見えているが明石大橋は霞みで見えなかった。
笛石山〜板馬見渓谷分岐:1時間37分、実に退屈で面白くない尾根道。
尾根道には上と同じ標識が3ヶ所にあった。 積雪は大したことは
ないが、倒木が多く、それよりも退屈な道で飽き飽きしてくる。
冬枯れのこの季節でも展望はあまり利かない。
正規(?)の登山道を下って登山口を確認したいとの気持ちもあったが、尾根の縦走路を歩くことにした。 尾根筋では笛石山が一番低く、
登り下りを繰り返しながら尾根道はどんどん上がっていく。
幾つかのピークを越えていくと前方に ”後山”が見えてきた。
分岐までにはまだ大きなピークが待っている。
南に目をやれば ”日名倉山”が聳えていた。
尾根道歩き1時間37分、登山口から2時間56分で”板馬見渓谷分岐点”に着く。 表示はマジックで小さく書かれているだけで見逃す恐れあり。
”後山”は目の前であるが、過去2度、登っており
面白くない道と判っているので、分岐から下山する
ことにした。
下山路に入ると俄然積雪が多くなる。
ここは楽しくかかと落しで走り回る。
昼飯が無い:珍しく腹が減って、12時も回ったので昼飯にしようと休憩するが、おにぎりがザックに入っていない。
             防寒具に気を取られてザックに入れるのを忘れた様だ。 道間違いに続く失態である。 ”茶腹も一時”で先を急ぐ。
後山の ”平成之馬鹿門”には行ったことが無いが、空山の物を見た時は ”山頂にこんな物を建てるなよ”と腹立たしくなった覚えがある。
確か、この分岐が後山の行者コースに行く道だと思ったが、それらし表示は見あたらない。
行者コースはくさり場(実際はロープ)があり、とても楽しめる登山道だった。
表示には ”石小屋”と書かれている単なる岩の窪み。
表示が無ければ通り過ぎてしまうが、あると退屈凌ぎにはなる。
これも行場だったらしい ”不動の滝”
ヒノキが目障りだが、垂直に近い岩峰が聳える。
山上ヶ岳”の鐘掛岩を模倣した感じで岩の感じも良く似てる。
この周辺は行場が多いが ”山上ヶ岳”と違い、寂れた感じがする。
長い林道を下っていると登山口があった。
間違って渡った橋の直ぐ上だった。 がっくり!
分岐点から1時間08分、トータル4時間04分にて林道終点の広い
駐車場に着く。 一面、雪に覆われた駐車場には足跡もタイヤ痕もなく、最近は誰も来ていない感じがした。
林道終点〜P:47分 板馬見渓谷を眺めながらの長い長い林道歩きで駐車地に戻る。
登山口の橋の上からは綺麗な滝が見える。
表示の横には”なたとりぶち”とふりがなが掘ってあった。
間違った登山口の下にはこの地図があった。
これを見ずに通り過ぎていたのだ。(クリックで拡大します)
雑感
  4時間51分で笛石山を終える。三国山〜千ヶ峰〜笠形山の縦走路、奈良のダイトレと同じく
”笛石山”からの縦走路も樹木が茂り、何の変化も無く、退屈で面白みの無い尾根道だった。
積雪で登山道が判り辛い
一面真っ白で踏み跡が判らなくなる場合が多くなってくる。迷い込んだ場合は無理をせず引き返してマーキングを探す。
女人結界
登山口から少し登った地点に女人結界の立札があるが、
”山上ヶ岳”とは違い、後山では効力が完全に失われてる。
兵庫100山』   登山口を間違ってしまったが、強行突破で登ってしまった。
ふえいしやま
行者霊水の駐車場に車を停めるのが一番無難ではあるが、板馬見渓谷を上った所にも駐車場がある。