藤ノ木山 (269m)

2013年02月17日

兵庫県姫路市

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昨日の紅山より標高を少し上げてみようと姫路の低山に向う。標高を上げると言ってもその差は85m、倍までとは行かなかった。
冬場は低山志向
 雪山も風が無く天気が良ければ最高の山歩きが出来るのだが、西高東低の気圧配置が続く限りは瀬戸内側は晴れていても日本海側は雪、曇りの天気が殆んどだ。3月に入ればしっかりと踏み固められたメジャーな雪山に行ってみたい。
インパクトの無い山は記憶から消される
  もし、HPに記録を残していなかったら、今日の焼山は初めて登った山になっていただろう。辛い、きつい、恐い山は記憶にしっかりと残っているのだが、散策山は直ぐに記憶から消されてしまう。(記憶力の無い俺だけの話しか?)
    標高差:185m
累積標高差:560m
Road Map :姫路セントラルパークの北部、県道81号線から藤ノ木公園に入る。
Route Map:キャンプ場のある駐車場から遊歩道的な登山道を周遊する。
      登り:34分(藤ノ木山 三角点まで)
      下り:2時間13分(牧野登山口まで)
一般道歩き:48分
  トータル:3時間35分    
取り合えず公園内の遊歩道を進んでみる。
藤ノ木公園の駐車場には数台の車が停まっていたがハイカーの姿は見当たらない。気温は−1℃であるが風が無く寒くはない。9時04分に駐車場を出発するが、前回のコースを忘れており、適当に歩き始める。
登山口からは登山道となり、緩やかに登り始める。
遊歩道奥に登山口があったが、どうも最初の目的だった”東の山”への登山口を通り過ぎてしまった様だ。
おぉ!くさり場ではないか。但し、くさりに頼る程の斜度ではなく、簡単に登れた。ハイカー用の安全対策のくさりの様だ。
少し登れば尾根筋に出て、低山ながら雰囲気の良い道となる。
岩場に登ると低山ながら大展望が開けた。登山道がはっきりと見えるピークは”東の山”で今回は登山口を間違い通ることが出来なかった。
霞が濃い中、瀬戸内海も見えている。
セミ岩場にもくさり場があったが、ここもくさりに頼ることなく簡単に登ることが出来た。
そして第2展望台と三角点のT字分岐に出て、右側の三角点を先に行くことにする。左側の第2展望台は分岐点から数mの距離だった。
25分にて、周回路の分岐に出て、まずは藤ノ木山の最高峰である通称”三角点”に進む。
34分にて”藤ノ木山”(269m)、通称”三角点”に着く。前方には海岸線の様に見える
”神谷ダム湖”が広がり、薄曇ながら気持ちの良い展望が広がる。藤ノ木山は六甲山と同じく、山全体が藤ノ木山であり、最高峰を”三角点”と呼んでいるのかも知れない。
同じく”藤ノ木山”から見た”神谷ダム湖”のパノラマ。遠くには雲海が広がり、湖面では水鳥が遊んでいる。
分岐点に戻り”第2展望台”行って見る。
360°の展望であり、知っている山が多い。傘松山、善坊山側を見る。
と言う程にはっきりと判る山容ではないが・・・
左に”神谷ダム湖”を見ながら穏やかに尾根道を進んで行く。
これから通る予定の小さなピーク群を見る。山の作り、展望は高御位山と良くにているが、こちらの山の方が数段楽に歩ける。
前方は”第1展望所”のあるピークである。
周回路途中から”東の山”を見る。時間が余れば登ってみようと思う。
1時間01分にて”第1展望台”に着く。ここも360°の展望だが、同じ景色なので少々飽きてきた。
”第1展望台”のあるピークへは登山道らしい良い感じ。
藤ノ木山公園の駐車場が眼下に見えた。
こうして見ると標高が低いとは言え、立派な山に感じる。
行止りであろうピークに足を踏み入れて見るが、道はどんどん悪くなり、ピークを過ぎた辺りから薮が濃くなり、展望も利かないので引返したが、後日、GPSで確認するとピークの直前で引返していた。しかし、展望
の利かない薮道を最後まで行く気にはなれなかった。
1時間24分にて、以前、下山したと思われる分岐に着くが、”牧野”がどこか判らないまま、左に曲がってしまう。この後判るのであるが、”牧野”に向うと山の反対側に降りてしまうのだ。
登山道は緩やかに下って行き、このまま下山する予定であったが・・・
神谷ダム湖を挟んで藤ノ木山の反対側を歩く。左奥の山が藤ノ木山。
牧野側への道は雑木が濃くなり展望の利かないマイナーな道となり、
牧野側に進んだことを後悔するが、兎に角、行ける所まで行ってみる。
前方に見える小さなピークに進むが、道は至って穏やか。
先程、登った薮山を見る。山頂まで行っていれば山名標識があったのかも知れないが、ピークから下りに入ったので、てっきり山頂まで行ったものと思っていた。
益々、展望の利かなくなった道を穏やかに下って行く。
薮道ではないが枯れ草が多く残っておりマイナーに道となっている。
ピークに登って見ると携帯電話のアンテナと思われる物が建っていた。小野アルプスと同様に”アンテナ山”としておこう。この先は行止りなので少し引返して縦走路に戻る。
ここまで下って来たのに登り返しが始まる。
2時間02分にて、古びた道標が立つ分岐点に着く。下山するには左側が早そうであるが、右側には”焼山”と書いてあった。
焼山?昔登ったことがある様な気がするが?でも登っていないと思う。
東屋から下って、少しだけ登り返すと2時間10分で”焼山”に着く。標高はかなり低そうであり、標高表示はない。期待した展望も殆んど無く、自分が以前登っていたのも思い出さない。つまりインパクトの無いピークなのだ。
登り切ると”東屋”に着いた。ここは”展望台”と表記されているが、周囲に雑木が茂り、展望は殆んどない。近くから猟犬の吼え声と時折、散弾銃の音が聞こえやばそう感じなる。
東屋に戻り、更に分岐まで戻り、牧野側に下山するが、牧野がどこなのかまだ判っていない。
焼山からは直ぐに引返し、焼山より標高の高い東屋に戻る途中で、左の薮から中型のイノシシが猟犬に追われて飛び出して来て鉢合わせとなった。ストックで身構えたが、イノシシは直前で曲がって逃げて行った。ぼたん鍋を逃がしてしまった。イノシシよりも後から追って来る猟師に間違って撃たれないかと心配になり、そそくさとこの場を立ち去った。
2時間47分にて牧野の”キャンプ場”に出る。イノシシ君とは出会えたが、ハイカーは一人も居なかった。この後、思い知るのだが、自然公園の反対側に下山しており、長い距離を車まで戻ることになる。
真っ直ぐな道が綺麗な池に伸びる。
どこに下山したのかも判らず、勝手の知らない一般道を適当に歩いて自然公園の駐車場に戻る。県道は車の往来が激しいので、出来るだけ裏道を歩いたが、それが遠回りになってしまい、ショートカット出来そうな道もあったが、割愛したので、一般道歩きだけで4km、48分も掛かってしまった。
兵庫100山  低山なので楽に周回出来、展望を楽しむことが出来る。
ふじのきやま