兵庫県相生市野瀬

2017年03月11


兵庫100山に戻る

Road Map :相生市役所から相生湾沿いにR250を南下して野瀬集落に入る。
Route Map:野瀬集落の賀茂神社に車を停めて左周りで大黒山、五六見山を周回する。
兵庫100山』  水晶山は実際には山では無かった。残念ながら今回も水晶は拾えなかった。
帝釈山の鉱山跡で水晶が拾えなかったのでネットで調べていると相生市の水晶山が出て来た。
水晶が拾えたのは昔の話しで、今は枯渇している様であるが、小さな水晶でも拾えたらと行ってみる。実際には水晶山と言うピークは無く、水晶が拾える岩峰があるだけだった。水晶が拾えなければ藪道続きの最悪の山となる。
不発で終わった水晶拾い
  ネット検索で水晶が拾えたとあるのは殆どが15年以上前の記事であり、
それを見た多くの方が水晶探しに行き、既に枯渇しているのかも知れない。
欠片程度は残っているかも知れないとの淡い希望でつまらない山を周回してしまったが、これまでも御津山脈は歩いており、それを繋げた感じにはなった。誰が水晶山と言い出したのか?
  水晶山の名に山を探したが、実際には斜面にある岩峰であり、ピークなんてどこにも無かった。今回はこの水晶山の名に惑わされてそれらしき山を探してしまった。 水晶岩と水晶岩礁とかの名を付けておいて欲しかった。
五六見山 (293m)
ごろみやま
大黒山(265m)
コースタイム:3時間09分
登り:1時間10分(五六見山まで)
水晶山散策時間:1時間00分(五六見山から水晶山往復、水晶探し時間含む)
下り:58分(五六見山から)
野瀬集落内は住居が込み入っており、どちらに向かって歩けば良いのかが判らない。散歩していた古老を捕まえて聞いてみると、道を教えてくれたが五六見山とは反対方向の民家の間を入って行けと言う。しかも、この道(?)は獣避けネットで通れないのではのアドバイスも頂いた。
車で野瀬集落内をウロウロするが適当な駐車地が見付からず、結局、有料と書かれた賀茂神社の駐車場に停めることにした。ここを出発点にした方が周回して戻って来るのにも判り易いと思う。8時57分に歩き始める。
20分も登ると雑木林の奥に空が見えて来て、やっと尾根筋に出られると安堵する。
古老に教えて貰った道は休耕田の周りを何重にもネットが張られた通れない道であったが、ネットを乗り越えて五六見山とは方向違いの西の尾根に進む。踏み跡があるのか無いのか判らない雑木林の斜面を適当に登るが、下草が無い分助かった。
歩き易い所を歩く。の感じで”大黒山”を目指して足を進める。
23分に尾根筋に出るが、はっきりとした登山道は無く、状態はここまでと変わらない。登山道はあるのだろうが落葉が堆積していてどれが登山道なのか判らなくなっている。密生した雑木林であるが、樹木の隙間から相生湾が見えている。
所がコシダがシダに取って代わると登山道を塞ぐ様になって来る。
コシダが茂る所では登山道がはっきりと判った。
”大黒山”の山頂付近には展望岩もあったが、それも樹木で覆われいるので、展望は得られなかった。樹木がまだ茂っていない昔は相生湾への展望が得られたのかも知れない。
47分にてピーク感も展望も無い”大黒山”(265m)に着く。
山頂表示が無ければ通り過ぎていただろう。
鞍部までは藪道であったが、鞍部からの登りはしっかりとした踏み跡が付いていた。
次の”五六見山”へは軽く鞍部まで下り、登り返すことになる。
山頂には道標があったが、示されている方向全てが藪にしか見えない。”水晶山”と示された方向に行ってみるが、下り一方となり本当にこの先に山があるのかを何度も疑い足が進まない。
1時間10分にて”五六見山”(293m)に着く。大黒山と同じくピーク感も展望も無い。隅っこにひっそりと三角点があった。
直ぐに”水晶山”に向かおうとするが、回りを見渡しても山が無い。
参考地図には”水晶山”と書いてあるが山では無いことを後から知る。
”水晶山”への下り道からは初めて展望が得られた。
”五六見山”から下り続けること14分にて岩峰に突き当たる。
ここで初めて通称 ”水晶山”が山ではないことを知る。
この岩峰に張り付きながら40分程水晶を探すが欠片も見付からない。成果ゼロで泣く泣く引き返す。ここに来るには20年遅かった。
”水晶山”の岩峰からは北側の展望が大きく開けており、相生湾と周囲の山が一望出来た。
これが責めての慰めか。
眼下に”野瀬集落”が見えたので出発点の”賀茂神社”を探してみるが、判らなかった。
野瀬集落から水晶山に直登出来る道(?)があるらしいが、激しい藪道らしい。
”五六見山”に戻り、下山を開始するが道標が”御津山脈”としか出ていない。これだと信じて歩き始める。
下山を始めると所々から播磨灘の展望が開けた。先程まで晴れていたのに寒冷前線の通過なのか、突風が吹き出し急に曇って小雨も降って来た。折角の大展望が台無しである。
カキ養殖のイカダが点在する播磨灘。
西島に見える山に行ってみたいが、西島には確か定期便が無いはずだ。
下山9分にて分岐に出る。南方向の道には”柏登山口” 東方向への道には”雄鷹台山”の表示があり、これは大いに助かった。
”野瀬”とは書かれていないが”雄鷹台山”方向で間違いないだろう。
御津山脈、一般的には御津アルプスと呼ばれている尾根筋を進む。
アルプス感がまったく無いのにアルプスの名を付けるのは止めて欲しい。
殆どが展望の無い縦走路であったが、たまに播磨灘への展望が得られた。晴れていれば風光明媚な所なのに残念である。
登り時と同じく登山道があるのか無いのか判らない程度の踏み跡を追って行く。
一番重要と思っていた”野瀬集落”への道標は見逃しそうな小ささだった。これを見逃せば”雄鷹台山”まで行ってしまう。
砂防ダム手前では登山道はシダで覆われてしまうが、シダの下にはしっかりと登山道が付いていた。このシダは長くは続かなかった。
やがて登山道は涸れ沢となり、沢の中を歩く感じとなって来る。
それは舗装道路ではなく、水の枯れた水路だった。しかも高い落ち口があり水路を歩くことが出来ず、又、登山道に戻る。
下山34分にて”砂防ダム”に出る。ダムの下流側に舗装道路があると勘違いして登山道を外れて斜面を下ってみると・・・
下山46分にて荒れた林道に出る。車でも走れそうな林道であるが、落石は多かった。
流れの無い砂防ダムを振り返り見る。
林道歩きは長くは続かず、3分程で舗装された村道に出た。
林道入口には通行止めゲートが無く、車で入れるのだが、距離は短いし、前述した落石も多いので車で入らない方が無難だと思う。
下山58分、トータル3時間09分にて”賀茂神社”に戻る。
有料駐車場と書かれていたが、集金人がいる訳でもなく、集金箱もある訳でないので無料で終わった。行事がある時には有料になるのかも知れない。
村道を歩きながら”五六見山”方向を振り返り見るが、どれが”五六見山”なのか判らない。野瀬集落に入ってからは民家が密集しており迷路の様になっていたので、適当に歩いた。