石金山 (509m)

2007年07月16日


兵庫100山に戻る

Road Map :国道175号線を北上して西脇を抜け、山南町に入り加古川の井原橋横。
Route Map:井原公園駐車場〜イタリ山〜石金山〜小新屋観音を巡る。
大型の台風4号が接近したが、幸いにも兵庫県への影響は少なかった。台風一過の天気を期待してイタリ山から石金山へ縦走する。今日は先輩に協力頂き、車2台を使った楽な縦走とする。
石金山縦走を終えて
  誰も登らないこのクソ暑い時期に行くのが悪いのかもしれないが、縦走中も山頂からも何も見所がなく退屈なだけの山と感じた。 ただ、初冬の雲海もどきが出る頃には随分違う感じの山になるかもしれない。しかし、今日は珍しく何もハプニングが無かったので逆に寂しい感じがした。
標高差:420m
兵庫県山南町
県道86号線側から見た ”イタリ山〜石金山”の山脈。
縦走をするには ”イタリ山”に登ってから大きく下る様だ。
”であい公園”にあった ”イタリ山”の説明板。 漢字で ”至山”と言う名があるのに地図上には ”イタリ山”と書かれている。どちらが正式名称なのか?。 昔は瀬戸内まで見えたと書いてあるが、空気の汚れた現在は望むだけ無駄か。
(クリックで少し大きく大きくなります)
車1台は下山予定の ”小新屋観音”に停めているので縦走往復、又は一般道歩きはしなくてよく、今日は楽な縦走が出来そうだ。 9時20分、 ”であい公園”の駐車場を出発する。 登山口は駐車場の奥から始まる。
約10分で ”イタリ山”(至山)の山頂に着く。 山頂には通信施設が建てられており雰囲気は最悪であるが、南側と北側に展望が得られた。
であい公園〜イタリ山
  展望の利かない急勾配の斜面であるが細かくジグを切ってくれているので歩き易い。
気温は26℃、樹林帯で風が通らず蒸し暑い。
山頂より南側を見ると緑の田んぼの向こうに山南町に本部がある
円応教”の立派な建屋が見えていた。 北側にも田んぼが広がる同じ様な展望が得られた。
”イタリ山”からはどんどん下っていき、道は悪くなり、完全に
薮山となる。 今回もクモの巣を振り払いながらの歩きを強いられる。
36分で ”休憩所”と書かれた小さなピークに出る。
ここには携帯電話のアンテナが立っており展望は少し得られた。
”休憩所”と書かれている割にはベンチも何もなかった。
この階段が延々と続いている。
歩き易いのではあるが、これじゃ山歩きの雰囲気は台無しだ。
1本目の送電線鉄塔に着くと作業員がヘリ待ちをしていた。
この先のクモの巣は払ってあるらしい。 鉄塔からは最近設置された
真新しい鉄組みの巡視路が続く。 これを歩きながら喜んで良いのか悲しんでよいのか複雑な気持ちになる。
北側の梶と南側の田高への分岐がある ”田高坂峠”に出る。鉄製階段の巡視路は田高側へ降りていっている。この先に2本目の高圧鉄塔があるのだが、道成りに進んで行くと下山路に入ってしまった。 道を戻り附近を探してみるとかすかな形跡があり先輩が踏み分けて進んでみると、その先には縦走路があった。 ここは逆廻りでないと見付け難い。 そこからしばらくは急登が続いた。
ここまで退屈な道であったが、くさり場が現われた。 しかも、くさりに頼らな
いと登れない程、足掛かりの無い岩峰だった。 本来なら楽しく登るのであるが、
ここまでの歩きで足に来ており苦しい登りとなった。
”天狗岩”から進行方向を見ると ”石金山”が聳えていた。
まだまだ遠そうだ。
くさり場の岩峰は ”天狗岩”と名付けられており、”天狗岩”から
は展望が得られた。 ”天狗岩”までは2時間掛かっている。
分岐からはトラバース気味の歩き易い穏やかな道となり、
やはり本来の登山道は歩き易いと一人感激する。 しかし、
いつまでも楽はさせてもらえず、最後は急登となる。
2時間07分にて下山予定の ”小新屋観音”への分岐点に出る。
”小新屋観音”から分岐を経由して ”石金山”へ登るのが
一般的な登山道の様であった。
噂で聞いた通り ”石金山”の山頂からは360°の大展望が
得られたが、感激する程の展望ではないことに気付く。
展望に何も取り得がないのだ。
最後の急登を消化して2時間20分を要して ”石金山”に着く。
気温26℃、2時間ちょっとの歩きであるが蒸し暑さのせいか
随分応えた。
山頂から縦走して来た尾根筋を振り返り見る。
途中のピークが邪魔をしてスタート地点の ”イタリ山”が見えていない。
山頂からの北側展望。 加古川沿いの集落、田んぼが見て取れる。
山頂から下山尾根(右側)と”小新屋”の集落を見る。
分岐からはヒノキ林の中、激しい下りが続く。 下りを得意とする先輩に付いて行けない。 この斜面を登りに使うと随分辛いだろうと想像してしまう。
下ること23分で沢に出て、27分で林道に出る。 この辺りの植林帯は手入れが行き届いており中々雰囲気の良いヒノキ林が続く。
下山31分で ”小新屋観音に停めた車に着く。 下りはかなり早い
時間に思うが、ほんと、小走りで付いて行った感じだった。
観音と神社と仏閣の区別が付かない薄学なので何も語れない。(-_-;)
平池公園のハス
帰りの駄賃では無く、行きしの駄賃で待合わせまで時間があったので
道中の ”平池公園”にハスの花を見に行く。
広いハス池には遊歩道が設置してあり、まだ朝早いのに
俄かカメラマンが沢山来ていた。
直径30cmはあろうかのハスが沢山咲いており、豪華で花色が
綺麗だが、何か馴染めない感じがする。 俺としては小さな小さな
”ネジバナ”の方が好きかも。
白花はサイズが小さく数も少なかった。
この花だけが他の花と色合いが違い、カメラマンに取り囲まれていた。順番待ちで写した1枚。
縦走尾根道は穏やかに続くが終始展望が無く面白い道ではない。
この季節、どこまでもクモの巣に悩まされた。
石金山〜小新屋観音
  山頂で昼飯とし12分休憩する。 俺は山頂で長い休憩をしない方であるが、先輩は更に酷く、早飯を済ませ下山準備をしている。
写真だけ撮らせてくれと頼んで少し待ってもらう。 歳に合わせてゆっくりせいよ! と言いたいところである。
兵庫100山』   台風一過は良い天気になるのが定説であるが、今日はそうは行かなかった。
いしがねさん