武庫川渓谷 廃線ハイク

兵庫県宝塚市

2007年04月14日


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Road Map :宝塚市に位置し、名塩から武田尾までの旧福知山線。
Route Map:車を停める関係から生瀬から名塩までR176を歩き名塩から武田尾までの廃線をハイクする。
旧福知山線の廃線である武庫川渓谷ハイクは以前から行ってみたいとは思ってはいたが、山歩きでもないし、中々行く機会がなかった。4月7日に歩かれた”やまぼうし”さんのHPを見ると、ヤマザクラの開花が遅れており4月中旬が見頃ではと書いてあった。それを見て満を持して出掛ける。
R176は交通量が多く、排気ガスを吸いながら塩瀬まで道路際を歩く。
塩瀬から武庫川沿いの道に入るが、入口には ”ここはハイキングコ
ースでは無い
”旨のことが書かれているがそんなことを気にする人は
居ない。 子供たちもしっかりとヘッドランプを持っていた。
武庫川沿いの廃線に入ると渓谷が続く。 この辺りは武庫川としては
中流域であり川水はおせいじにも綺麗とは言えなかった。
風光明媚な箇所には表示板があるが、
何を指して ”屏風岩”なのかが判り辛い。
これが ”屏風岩”と思うのだが、この様な岩峰は至る所にあった。
しばし渓谷美を楽しみながら歩いていると第1北山トンネルが現われる。先行者はライトを取出し出した。
トンネルを抜けると ”人面岩”の表示があった。 どれがどうとは書かれていないので、自分で対岸の岩を眺めながら想像していくしかない。
2〜3の ”人面岩”を確認出来たが、一番顕著なのが赤丸の人面岩。
他にも顔に見える岩が沢山あった。
はっきり確認出来た ”人面岩”。
心の綺麗な人はそれだと判るはず。
廃線路に花は少ないが、ツツジが咲き誇っている箇所もあった。
枕木は樫の木、栗の木が多いらしいが、今でも腐らずに立派に
残っていた。
大きな川音がするので見てみると
”鯰ヶ淵”の表示があった。
”鯰ヶ淵”は川音の割には大したことは無く、
50cm程の落ち込みがあるだけであった。
クライマーも挑戦出来る程の見事な岩峰が続く。
廃線ハイクはまったくフラットな路線を歩くだけ。
武庫川の渓谷が見れなければバカみたいである。
”溝滝尾トンネル”を抜けると鉄橋を渡る。
鉄橋中央は通行禁止で上流側の管理路を歩くことになる。
鉄橋を渡ると直ぐに ”第1長尾山トネンル”となる。
長い ”第1長尾山トンネル”を抜けると周辺はヤマサクラが咲き誇る穏やかな川面となる。
親水広場から ”桜の園”行くハイキングコースがあったので行って
みることにする。 親水広場ではバーキューをしている人も多い。
まずは ”もみじの道”に入るともみじの新緑が綺麗で
気分良く歩ける道が続く。
散策地図に ”ロックガーデン”と書かれている箇所に
着くがどこにもロックガーデンらしい場所は無かった。
前方遠くには無名滝があった。
もみじの道には文字通り沢山のもみじが茂っており柔らかな新緑が
見事であった。 この辺りは紅葉の時期も良さそうな感じがする。
”大峰山”(552m)に向ってみるが、展望の効かない道が続き、次回に
回すことにして途中で引き返す。”大峰山”への道筋にはツツジが多く満開の時期を迎えていた。
さくらの道も文字通りヤマザクラが沢山咲いていた。 ヤマザクラは
葉ザクラとして咲くので近くで見るより山全体で見る方が綺麗だと
教えられた。
引き返して ”さくらの道”を下山する。
途中で武庫川渓谷と廃線が見えた。
桜の園の周遊を終えてトンネルを2ヶ抜けると武田尾に出る。
武田尾の ”さくらや”さんで味噌煮込みうどん、おでん、山菜の
天ぷらでお昼にするが、観光地の食堂に有りがちな味だった。
(美味くは無かった!)
桜の園入口にあった散策路マップ
武田尾まで行って生瀬までJRで引き返す予定なので、生瀬に車を停めたいのであるが土地勘が無いので、
北摂中央病院横の”花の峯”へ行く道路途中に停める。ここはJR通勤者が普段から車を停めるスペースに
使っている様だ。
”第2北山トンネル”を抜ける。 トンネル内はグリ石が敷き詰め
られており枕木もあるのでライトを持たないとつまづき易い。
ここまでのトンネルでは水溜りは無かった。
渓谷美は見事であるが、如何せん水の透明度が頂けない。
シャガが咲いていた。 この時期、雪彦山の登山口には
シャガが沢山咲いていると思われる。
やけに響き渡るカエルの鳴声がしたので見てみると、湧き水を
溜める祠の中にカエルが数匹居り、水琴窟(すいきんくつ)の様に
響いていたのであった。
”利尻岳”を登っている時にウエストバック一つのアスリート的登山者が駆け抜けて行った。 その時、夏の低山歩きにあのウエストバックが欲しいと思い、買ってしまった。 バックと違い背中に汗を掻かなくて良いのだが、ペットボトル2本とお弁当くらいしか入らない。
約3時間で武庫川渓谷、桜の園散策を終える。
廃線歩きはまったく勾配がなく、渓谷を見ながらの歩きであり、多くのハイカーが訪れるのは頷ける。
桜の園も時期が時期だけにハイカーがやたら多かった。 次回は武田尾から大峰山に登ってみたいと思う
が、夏場は暑そうなので紅葉の季節にでもトライしてみたい。
武田尾駅から生瀬駅までJRで移動して車をひらう。 山歩きで電車に乗るのは2回目になった。
むこがわけいこく
兵庫100山』 最近、人気のハイキングコース。 渓谷歩きで山歩きではないが、少しだけ山も歩いている。