男鹿島 (幻の220m峰)

兵庫県姫路市

2009年02月28日


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Road Map :姫路バイパスを姫路港まで走り、姫路港の有料駐車場に車を停める。
Route Map:坊勢汽船の桟橋より登山道を探しながらの歩きとなる。地元の人も登山道は無いと言う。
後記
  海を対象に何度も行ったことのある男鹿島に山を対象に行くとは思ったことがないが、島民も山には入らないようで登山道が無いのはがっかりであった。 採石場は日曜日が休みなので男鹿島を歩くには日曜日にした方が良いと土地の人からアドバイスを貰った。 夏には釣り、海水浴客で賑わう男鹿島もこのシーズンはひっそりとしており、最近の不景気で営業を止める民宿も多いとか。

ウィキペディアより
島名は、現在の姫路市飾磨区付近に住んでいた雌雄の鹿の内、牡鹿がこの島へ渡って来たとの伝承による(本土の飾磨区側にはこれに対応して「妻鹿」という地名がある。そもそも「飾磨」という地名自体が、鹿が居たことに因むという)

家島諸島
過去、潜りに、釣りに何度も行っている男鹿島へ、採石により最高峰が無くなる前に行ってみようと
出掛けたが、既に220mの最高峰は砕石されて無くなっていた。
山への登り口を探しながら歩いていると”鹿公園”に着いた。
この道は何度も通っているが、いつも車での送り迎えなので鹿公園があるのは知らなかった。 ところでダチョウ牧場はどこにあるんだろう。
姫路港8時10分発の坊勢汽船に乗り、8時33分に男鹿島立ノ浜に着く。ここに下りたのは俺を含めて2名だけだった。
餌を貰えるかと思ったのか、人懐こく近付いてくる。
2頭だけかと思ったが、山側の斜面には沢山の鹿が居た。
今日は沢山の鹿が山から下りてきているらしい。
山側は採石跡の崖ばかりで、山側に向かう道が見付からない。
島の人にも聞いてみたが、”そんな道は無い”と言うし、別の
人からは ”山に入ったら戻れない”と脅かされた。
海岸沿いのメイン道路(?)からは ”宇和島”の景観が広がっていた。
高御位山、桶居山からいつも見ている瀬戸内の島々を違う角度から見る。上島、鞍掛島へはボートで釣りに何度も行ったことがある。
(夏はヤブ蚊がメチャ多い島)
”青井の浜”を過ぎても山への道は見付からず、こうなりゃ歩いて
”男鹿島”を一周しようかと思うようになってきた。 この道は採石用の道路なので一般の人は入ってはいけないと思うが、立入り禁止の標識はまったく無かった。
採石用の作業道は結構高い所にも通っており、反対側は高い崖が続くが海側は ”天空道”と
呼んでも良いような見晴らしが続く。 只、重機の音が煩く雰囲気は殺伐としている。
道路には雑草が茂り、殆ど車は通行していない程荒れている。
道は登って行っているので更に進む。
山側へと道は続いているので進んでみる。
左奥のピークが最高峰の様に見えるが・・・
分岐があった。 ここまで車でもなんとか通れる道ではあったが、
右手の山側へ道は道路中央が雨水で深く抉られており道の様相を
成していなかった。
分岐から左(南方向)への道は田の浜に向かっている道と思われる。
右への道は前述の荒れた道となる。
ウバメガシ、松がびっしりと茂り、展望がまったく得られない道ではあったが、
標高の一番高い所を過ぎると ”家島”側の展望が得られた。 昔、”黒島”にも行ったことがあり、
タコが沢山採れたことを記憶している。
”高御位山”からも見えているが、今日、一番見たかったのがこの ”加島”である。
ここか見る ”加島”は小さな島に見えるが、実際は南北に長く、中央には底無し沼がある。
この島へは何度も行っており、キャンプをしたこともあり、小さい磯で食料を調達したものだ。
歩くこと1時間30分、220mピークを目指して荒れた林道を
進んでいくと、行き成り道は切れ込んでいた。 何の注意書きも無く、
この先は200mの断崖になっている。
いつ崩れてもおかしく無い崖なので身を乗り出して写真を撮るのが
危なくて、カメラだけを差し出して撮ったのがこの写真。
遥か下の方では大型重機が作業をしていた。
カシミールの地図では最高峰の220mピークは残っていることになっているが、
右の先にあるはずのピークは完全に削り取られて無くなっていた。 ここからの
展望は抜群で家島群島の殆どの島が見えている。 帰路は立ノ浜への近道を探すが、
道路跡を見付けても途中で藪になっており、諦めて同じ道を引き返す。
後日、Google Mapの航空写真を見ると殆ど山が削られているのが判った。
先に航空写真を見とけばよかった。
よく魚料理を食べに来た ”青井荘”に寄ってみる。 プレハブの
一番左端が生簀になっており、好きな魚をすくって料理して貰う。
大きなヒラメでも安い料金だった。
行きに山への道を尋ねたおばさんと帰りでも会って、色々話しをすると”青井荘”の人だった。 最後には車で ”立ノ浜”まで送っていくと
言ってくれて、ナンバー無しのオンボロ軽四で送って貰う。
又、”青井荘”に食事に行きます。 写真の白い建物は冬季は営業していない同じく生簀料理を出してくれる ”中村荘”。
11時34分の船にぎりぎりのはずだったが青井荘のおばちゃんに車で送って貰ったので桟橋で30分待つことになる。
この間にヤンマーのお抱え船長と話し込むことになり、男鹿島一周は歩いて2時間半、車で20分とか、
”坊勢島”にも面白い道があると教えてもらう。 ”西島”は県の許可がなければ入れなく、島民も勝手に入れないらしい。
”坊勢島”には行ったことがなく、次回の楽しみにする。
兵庫100山』   砕石の島であり、既に島の最高峰は削られて無くなっていた。
男鹿島の航空写真
たんがじま