錫仗ヶ岳 (676m)

2015年04月18日


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三重県亀山市
Road Map :R25(名阪国道)の関トンネル入口にある向井ICを下りて南下すると登山口がある。
Route Map:向井側登山口から山頂を往復する。
    標高差:427m
累積標高差:501m
三重県の山』  登山道は変化が多く退屈しない道だった。山頂は360°の大展望。
コースタイム:2時間18分(山頂での休憩27分含む)
登り:1時間03分

下り:48分
午前中に ”伊勢山上”に登ったが、三重県まで来て一山ではもったいないので帰り道にある”錫杖ヶ岳”へも
登ってみることにした。 地元では人気の山の様で沢山のハイカーが来ていたが、午後からは静かな山だった。
錫杖ヶ岳
  今日の相棒に紹介されただけなのでどんな山なのかまったく知らずに登ってみたが、登山道はやさしくて変化が多く、山頂からは大展望が得られたので良い山を紹介して貰ったと思う。 人気の山の様で朝から来ていれば駐車場は満車になり、山頂は多くのハイカーでごった返していたと思われる。 遅い時間のハイキングで良かったか。
名阪道路は空いていた
  この季節、この時間は名阪道路下り線は観光帰りの車で渋滞するものであるが、何故か渋滞はまったく無く、奈良、大阪を通り抜けることが出来た。 渋滞が無ければ無料の名阪道路バンザーイである。
しゃくじょうがたけ
遅い時間となってしまったが、12時33分に登り始める。
駐車の配列から午前中にはかなりの台数の車が来て、早くから来たハイカーは既に帰宅されたのが判る。なので登山口の目の前の駐車地が空いていた。
スギ林が気に入らないが、沢沿いの道は
雰囲気良く気持ち良く歩ける。
2kmの登山道を10分割して1〜10の番号を振ってい
るらしい。 合目表示と違い200m置きになるので非常に判り易いと思う。
綺麗な沢とは言い難いが小さな無名滝も出て来る。
沢水は少なめで小さな滝には迫力がない。
枝沢が多く、鉄板の橋で渡り易い様に整備されている。
今の所、勾配が少ない楽チンな道が続いている。
滑滝風の綺麗な流れも出て来る。沢音が耳に心地良い。
ここは丸太で作られた橋で枝沢を横切る。
沢そばを歩くシーンもあったが、靴を濡らすことは無かった。
沢水はまだ流れているので、峠まではまだ遠そうだ。
3番で600m歩いたことになる。
馬鹿でも直感的に判るこの表示は有り難い。
沢の中を歩いて左岸に戻った所。
200m毎の表示なので直ぐに4番となった。
右岸に渡り、直ぐに左岸に戻る。
沢水が少なく渡渉と言う程のものではなかった。
21分にて ”柚之木峠”に着く。 ここは錫杖湖側からの
登山道の分岐になっており、休息ベンチも設置してあった。
峠からは尾根道となる。 所々で南方向の展望が開け出した。 尾根道に入っても登り勾配は緩やかである。
木の根っ子の頑張りで保っている様なヤセ尾根。
三重方面では ”経ヶ峰”(819m)が凄く人気の山らしい。
今日当たりはハイカーで一杯だとか。
山頂まで後300m、噂の岩峰登りはいつ出て来るんだろう。
凄いヤセ尾根ではあるが、樹木が茂りヤセ尾根を感じさせない。
初めて山頂を見ることが出来た。 岩峰登りは最後にしか無かったのだ。
喜んで良いのやら悲しんで良いのやら。
芸術的な剥き出しの木の根っ子。
根っ子が階段代わりになっており見た目より歩き易い。
そして岩峰も現れ出して急勾配になってくる。
最後の登りに差し掛かり、勾配が増してくる。
期待通りにロープ場、くさり場が出て来た。
休息ベンチがあったので、この先の岩登りに備えて一休みする。
一休みのはずが相棒はおやつを食べ出した。先に行くぞ。
山頂は目の前のはず、がむしゃらに登る。
この先は山頂だろう。裏切らないでくれよ。
1時間03分にて ”錫杖ヶ岳”(676m)に着く。
山頂では京都からの御夫婦ハイカーがお昼ごはんとしていた。
京都からの方にシャッターを押して貰い、直ぐに下山する予定であったが、山談義をすると話しが止まらなくなってしまった。 兵庫県の有名山を紹介するが、雪彦山ですら知らないと言う。 奥さんの方がくさり場が苦手らしい。 アルプスどころか1時間の登りが限界だと言う。
山頂からは360°の大展望ではあるが、PM2.5の影響か
見通しが悪く、冴えた景色は得られなかった。
東方向には小さな山並みが見えておりヤマザクラも沢山咲いていた。
北方向には名阪道路と明星ヶ岳が見えていたが、冴えない景色である。
南西方向には伊勢湾が見えていたが、肉眼でもやっと見える程度だった。
京都のハイカーと長々とお喋りして、14時03分に下山を
始める。 まずは山頂直下のロープ場を消化して行く。
ロープ場が終れば後はハイキングコースである。
”錫杖ヶ岳”への登山道は4コースあるが、どの登山道も良く整備
されているらしく、ここにはテーブル付きの休息ベンチまであった。
登り時にはここで男女大学生グループが食事をしていた所だ。
ヤセ尾根の南斜面の落ち込みは絶壁の様に凄い。
道巾が広くてしっかりしているので恐怖感はまったく無い。
ここも南斜面は絶壁であった。 この先の”柚之木峠”に戻ると
大学生グループがまだ居た。 10名程の合コンハイキングに見えた。 挨拶をきっちりしてくれる良い連中だった。
スギの植林帯の中ではあるが明るいので雰囲気はそう悪くはない。
峠から沢沿いの道に入る。
楽チンな尾根道から楽チンな沢道に入った感じだ。
相棒がタヌキが居たと騒ぎ出す。 俺がリスを見たのはどこだったか
既に忘れている。 どちらも写真には撮れなかった。
沢水が少なかったのが残念ではあるが、沢水が多ければ渡渉が
困難になっていたのかも知れない。 今日の状況に満足しよう。
あっ気なく登山口に戻る。
下山48分にて駐車場に戻る。車は更に少なくなっていた。
大学生グループも下山して来た。 若い連中なので動き出せば
早いのだろう。 道路を歩いて下山して行った。 10名程居る
ので車に乗せることは出来なかった。