茶臼山 (2,384m)、 縞柄山 (2,403m)

2016年07月08日


信州百名山に戻る

長野県茅野市
昨日、北横岳を歩いた時に一気に歩けば良かったのであるが、体力的、気力的に難しかったので
二日に別けて北八ヶ岳の主要山を走破する。昨日の北横岳に続いて登山道の歩き難さに閉口する。
Road Map :R299を麦草峠の無料駐車場に向かう。
Route Map:麦草峠から茶臼山を経由して縞柄山へ登る。下山は雨池峠から雨池へ周回する。
    標高差:281m
累積標高差:514m
信州百名山』 登山道の歩き難さは特筆ものである。
登り:2時間27分(縞柄山まで)
下り:3時間00分
(雨池を経由)
コースタイム:5時間27分
(お昼休憩18分を含む)
ちゃうすやま
北八ヶ岳
茶臼山、縞柄山
登山口の麦草峠からは大した標高差ではないので楽勝の山歩きと思ったが、一貫した道の悪さに楽しく歩ける山ではなかった。登山道からの展望が無い分、各展望台からの展望は感激もので、梅雨が明けていないこの時期に全アルプスが見えたのはラッキーであった。
今日の温泉
今日、帰宅するので汗を流す必要もないのだが、途中で仮眠する可能性が大なので汗だけは流しておきたい。ガソリンを補給する序でに安い温泉を聞くと400円の温泉があると即答で教えてくれた。福祉コミュニティ温泉なので市民400円、市民以外600円と大きな差が付いていた。
昨日の訳の判らい貧相な温泉と比べて露天風呂もサウナもあって600円でも惜しくはない温泉だった。休憩室、食事処もありだった
汗を流しただけではなく、昨日のリベンジが出来て清々しい気持ちになる。
しまがらやま
駐車場からは木道の遊歩道が麦草峠まで伸びているが、麦草ヒュッテへの出入りに2ヶ所のシカ避けゲートの開け閉めが必要なので道路を歩く方が早くて楽チンである。
車中泊をした横谷観音での気温は18℃であったが、麦草峠まで来ると12℃と冷え込んでおり、標高の低い所で泊まったのが正解だった。
麦草峠の少し手前に広い無料駐車場があり、綺麗なトイレも完備されていた。4時57分に駐車場を出発する。
R299の道路を横断すると”茶水ノ池”の園地となり、ここが茶臼山と雨池との分岐となる。麦草峠の標高は既に2,120mあり、標高差としては楽勝と思っていたが・・・
遊歩道を数分でホテルの様に豪華な”麦草ヒュッテ”に着く。
この建屋の周囲をシカ避けネットが張り巡らせられている。
19分歩くと”大石峠”に着く。峠らしさはまったく感じられず、ここが”出逢ノ辻”への分岐となっていた。
最初は木道で歩き易くなっていたが、木道が終わると大きな石がごろごろしている歩き難い登山道になっていく。
傾斜は緩やかであるが、展望の利かない歩き難い退屈な道が続く。
大石峠までもそうだったが、大石峠からも大きな岩がごろごろした歩き難い真っ直ぐな登山道が伸びる。
37分にて”中小場”と表示された展望地に着く。この場所は地図にも載っていない所だ。展望は開けているのだが見えるのは”茶臼山”と”縞柄山”のみ。”茶臼山”には真っ直ぐ伸びる登山道も判別出来た。
前方に道標が見えてきた。ここまでで初めての展望が得られそうだ。
直ぐに同じパターンの石ごろごろの真っ直ぐな道となる。
”中小場”から少し下ると広い場所に出る。
振り返ると展望は得られたが、何がある、ではなかった。
15m程の間、陽が射す明るい場所があった。
ここから振り返ると展望が得られた。
山頂から展望台への道は泥濘で大変な道であったが、
随所に迂回路が出来ていた。
1時間10分にて展望のまったくない”茶臼山”(2,384m)に着く。
展望台への表示があったので当然、行ってみる。
まったく展望の無い樹林帯からがーんと展望が開ける。この大きな変化が刺激的だ。目の前は”八ヶ岳”であるが、遠景で”南ア”、”中央ア”、”北ア”の全てが見えていた。しばし展望に見取れる。
”阿弥陀岳”の登りがきつかったことを思い出す。
”北ア”は随分遠景であるが、槍、大キレットで全て同定出来る。見れただけでも幸せ!
北方向にはこれから登る”縞柄山”、昨日登った”北横岳”が望めたが、共にたおやかな山で魅力が薄い。
少しで良いからハイキングコースを歩かせてくれ!
”茶臼山”から鞍部に向けて激しく下って行く。
ここも真っ直ぐで悪路の同じパターンの道だ。
1時間38分にて最鞍部に降り立つここは”五辻”への分岐になっていた。さて、ここから”縞柄山”の登りが始まる。ガンバロウ!
鞍部近くまで下って来ると立ち枯れが目立つ様になる。これが縞柄となっているのだろう。この後、前方に見える”縞柄山”へ登り返す。
こんなのを道と呼ぶのはおかしいよ。
うえー! これまでと同じパターンの岩ごろごろの道だ。
”縞柄山”の山頂はまだ遠いが ”展望台”の道標が立っていた。
少しだけ安らぎを与えてくれる”アズマシャクナゲ”が咲いていた。
華やかさのまったくない、高山植物的な質素な花だ。
道は無いが”展望台”を示す標識は立っていた。
”展望台”へは道は無く、マーキングを追って岩を登って行く。
昨日の”三ツ岳”への登りと同様だった。
”茶臼山”には真っ直ぐに下る登山道の形跡が見えた。
この後、雲海が上げって来ないことを祈る。
東方向は逆光になってしまうが、一面の雲海が広がっていた。
その先に見える山々はまったく同定出来ない。
麦草峠のヒュッテを見ることが出来た。
よく頑張りました!の距離であるが、頑張るのはこれからだ。
茅野市街の向こうには南ア、御嶽山が望めた。
”縞柄山”の山頂に着いたのかと思ったが、中間地点の標識だった。こんな間際わらしい標識は要らねー。
展望台から登山道に戻る。こんな登山道しかないのか?
2時間27分にて展望もピーク感も無い”縞柄山”(2,403m)に着く。最終目的地であるが、同じ道を引き返したくない。雨池峠に下って雨池に向かう。
山頂付近はフラットな道になって来たが、岩ごろごろは相変わらずに同じであった。
この真っ直ぐな登山道が退屈さを倍増している感じがする。
”雨池峠”への下り道も中々のもので、相変わらずの真っ直ぐな道となっていた。
雨池峠から雨池までの登山道は昨日歩いた”縞柄山荘”への道と同様の遊歩道を想像していたが、同じ筋なのにまったく違って、ここまでと同様の岩ごろごろの道だった。いい加減に楽させてくれよ!
2時間54分にて”雨池峠”に下り立つ。向かいの山が”雨池山”で、昨日はあの山からここえ下って来ているのだ。
岩ごろごろどこではなく、大岩がどんとなっていた。
今日は一日中、こんな道歩きかえ。
”大河原峠”は聞いたことがあると思ったら ”蓼科山”への登山口ではないか。そんなに遠くまで林道が伸びていたのか。
岩ごろごろ道を下り続けて3時間25分で林道に出た。
これでやっと岩ごろごろ道から解放されるか。
林道歩きも長くは続かず ”雨池”への道に入る。
いつもは嫌いな林道歩きであるが、今日は林道歩きがホッとする。
3時間45分にて”雨池”に着く。さあ、湖畔で朝飯にしよう。
”雨池”の水量は今年の降雪の少なさで平年の1/5しか水がない様である。満水時の”雨池”を見たかった。
湖畔に沿った道を進んで行く。
湖畔を右回りに半周する道もある様だが、代わり映えしない景色だと思うので、近道を歩くことにする。
”雨池”の南端に着くと潮が引いた海岸の様に干上がっていた。
草刈り機の音が聞こえ誰かが作業している様だった。
ここまでもパラパラと”アズマシャクナゲ”を見ることが出来たが、湖畔の一部に群生が見られた。
今日初めて会った人は草刈りをしていた作業員だった。
この先の道を聞くと丁寧に教えてくれた。
湖畔近くは泥濘んでおり、木道が整備されていた。
道を教えて貰ったのは林道を真っ直ぐ行って標識で右に曲がるであるが、標識なんてまったく出て来ない。
先ほどと同じ林道に出る。3人の作業員に対して3台の車が停められていた。ここから再び林道歩きが始まる。
最初は木道で整備されていた。ここは山に登る訳ではないので登り勾配は緩やかに始まる。
しばらく林道を進むと右側に入る登山道が出て来た。
家では苔栽培をしているが、苔には詳しくはない。それでも4種類以上の苔が生えているのは判る。周辺は素晴らしき苔庭であった。
整備された木道は直ぐに終わり、これまでと同じパターンの岩ごろごろ道になって来た。
麦草峠が近付くと再び木道となった。散策道としては良い感じだ。
標高の一番高い個所に出て後は緩やかに下って行くだけだ。
”クリンソウ”の仲間であろうか? 一苗だけ綺麗な花を咲かせていた。近道の国道を歩いて下山(復路)3時間丁度で駐車場に戻る。
2時間58分にてスタート地点である”茶水ノ池”に戻る。
平日の昼間から多くの入浴者が来ていた尖石温泉”縄文の湯”
07/07 07/07 07/07 07/08 07/08
横谷峡 北横山 三ツ岳 茶臼山 縞柄山
今回の遠征