兵庫県神戸市北区山田町下谷上
『日本の海岸、湖』 ダム池の周辺が公園化させており、ダム堰堤の階段道が六甲全山縦走路になていたのが驚きであった。
ダム便覧2020のHPから抜粋
目的に「レクリエーション」
目的に「レクリエーション」を掲げているダムは全国に3例あるが、そのうちの一つ。 六甲全山縦走路に
近接するという立地条件を生かし、ダム堤体に多目的ホールを設けたり、ダム天端を展望台として開放するなどレクリエーションの場として整備。 ダムは本体建設工事が、平成12年12月に着工。
天端側水路形式を採用 非常用洪水吐に天端側水路形式を採用しており、
呑口6門、吐口2門。非常用洪水吐は自由越流式だが、
下流河川幅が狭いため減勢池の幅が制限されるので、
この方式を採用した。
瀬戸内海が見える。
六甲山地にあるダムで、ダムの天端からは神戸市街の向こうに瀬戸内海が見える。
石井ダムは良いダムだった
石井ダムそのものの規模、デザインは当然、良かったが、全体がダム公園として整備されているのが良い雰囲気であった。 特にダム堰堤の階段道開放は感激ものであり、他のダムも階段道を開放して貰いたいものだ。
本日のダム巡り
天王ダム(大王谷川) → 石井ダム(鳥原川)
石井ダムウォーキング
地図で見る限りでは石井ダム池を周回出来る遊歩道は無さそうであったが、実際にも周回路は無かった。 代わりに石井ダム池の右岸道路は上下に交差しており往復に同じ道を歩かなくてもよい構造になっていた。
驚きはダム堰堤の右岸側の階段道が一般に開放されていたことであり、これまで見物して来たダムで、階段が一般に開放されているのは石井ダムだけだった。
いしい
Road Map :神戸電鉄の鈴蘭台駅から歩くのが一般的。
Route Map:石井ダム池右岸側の上下に交差した道路
を往復する。 ダム池の主回路は無かった。
往復距離:4.7km
往復時間:1時間29分
新湊川
ネットに石井ダム管理所までは自動車等で乗り入れできません。とあったが、
行き成りのゲートでの通行止めとは思わなかった。
車とバイクに対してはしっかりと通行止めされていたが、
自転車、車椅子は通行可能な様に工夫されていた。
周辺には散歩する御老人が多かった。
普通に町の中を走っていると、警告看板も無く、行き成り道路は
通行止めとなってしまった。 通行止めの理由は何も書かれてい
なかった。 地元のおじいさんに聞くと、ゲート前の路肩は車の
駐車が可能と教えて貰った。
石井ダム公園の入口である ”北エントランス”に着くと
道標と簡易地図が立っていた。
神戸電鉄の沿線沿い広く綺麗な道を石井ダムに向けて歩い行く。
この綺麗な道が何故通行止めなのか? 理由が判らない。
”北エントランス”の広場に立っていた散策地図は判り易く書かれていたが、方位は右が北側となっていた。
”鳥原大橋”から ”石井ダム”が見え始めて来た。
立派な道路である散策道は立体構造となっており、
往路には高い位置を通る道を選ぶ。
右手の大岩に何やら文字が刻み込まれていた。
高い位置なので案内板が無ければ見逃してしまう。
次々と天高く通る橋が出て来る。 橋の全てが展望台であった。
ダム池の無い時代に掘られたなら、随分と高い位置にあったのだろう。
鋭利に彫り込まれた ”南無阿弥陀仏”の文字。
”吉井ダム”がどんどん近付いて来る。
不必要に思える立体の橋は観光目的で作られたのだろう。
相変わらず散歩する御老人が多く、おいらもその内の一人となる。
ダム堰堤の西端にある ”石井ダム管理所”に着き、天王ダムと石井ダムのダムカードを発行して頂く。 天王ダムに対しては証拠写真を求められた。
ダム堰堤の左岸側には ”こもれび広場”への遊歩道が見えていた。
ダム池を周回出来る遊歩道は無いと思う。
ダムの堰堤を渡るのは後回しにして、階段道でダムを下りてみる。
斜度45°の階段道を下って行く。
これまでのダムで階段道を開放しているダムは見たことがない。
ダムが完成したのが2008年、おいらが六甲全山縦走を果たしたのが、
1969年なので、その時には ”石井ダム”は当然無かったのだ。
流石は観光用に作られたのか、各階のテラスが展望台となっていた。
この階段道には散歩のおじいちゃんは来ていない。
下りは良いが、上りを考えると気が重くなる。
下り終えて堤高66mの階段道を見る。
ダムの構造的なことは判らないが、良いデザインのダムに思えた。
階段道はシンメトリーに両側にあったが、通行出来るのは右岸側の階段道だけだった。
ダムの下流部は ”南エントランス”として公園風になっていた。
展望を見る振りをして休憩を入れておく。
やはり階段道の登りは老体に堪えた。
ダム堰堤に戻り、堰堤の中央部から上流側を見る。
立体的に交差する橋が確認出来た。
ダム堰堤の下流側を見る。
遊歩道入口は立入禁止となっていた。 周回路ではないのは判っているので進入は諦める。
ダム堰堤の東端から ”こもれび広場”への遊歩道に入ろうとしたが・・・
往路は上部の道路を通って来たので、復路は下側の道路を歩く。
これでダム池周回の距離と同等になるだろう。
復路に入る。
下に見える ”水辺公園”に向けて下って行く。
”水辺公園”と言っても何も無い。
”みずべ橋”を渡った周辺が ”水辺公園”となるが、
公園と言っても何も無かった。
下側の道も多くの橋を渡って行く。
遊歩道の終点から見た ”石井ダム”。
目の前にダム池が見えるのが ”水辺公園”の特徴だった。
不必要と思える観光用?の立体構造道路。
先には ”どんぐりの森”があると書かれた脇道に入ってみる。
”どんぐりの森”までは行かずに ”どんぐり橋”から
川の上下流をみるだけとした。
”どんぐり橋”から見た ”鳥原川”の
上流部は結構、渓谷感が出ていた。
反面、下流側は人工的に整備された感が強かった。
”北エントランス”からは神戸電鉄の線路と
これから戻る道路が見えていた。
右側の道路とは、この先の ”北エントランス”で合流する。
通行止めゲートに戻ると、狭い駐車エリアに車が1台増えていた。
この広い道路も ”ダム公園”の一郭なのか?