鳥取県岩美町網代

2020年03月12日


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日本の海岸,湖』 浦富海岸に遊歩道があるのを最近まで知らなかった。
ウィキペディアから
  浦富海岸は、鳥取県岩美郡岩美町にある約15kmにわたるリアス式海岸である。 但馬御火浦の西に位置する。 国の名勝、天然記念物に指定され(1928年)「日本百景」、「日本の白砂青松百選」、
「日本の渚百選」、「平成にっぽん観光地百選」などに選ばれている日本海沿岸の自然景勝地である。
海岸西部には海水等の侵食による花崗岩の断崖、奇岩、洞門が続き、海面上に大小の島や岩が散在する
風景が宮城県の松島に似ていることから「山陰の松島」と呼ばれることもある。 海岸東部には遠浅の砂浜が広がり、夏は海水浴場としてにぎわう。
浦富海岸遊歩道
  若い時にはキャンプまでしたことのある浦富海岸であったが、その当時には遊歩道はなかったと思う。 今日、歩いた遊歩道はしっかりしており、比較的、最近に整備された感じがした。  次に浦富海岸に来る機会があれば、端から端まで縦走して県道で引返そうと思っている。
島巡り遊覧船
  乗船料は¥1,300と安いので、波の無い日なら乗船してみたい。
'20年度の鳥取の海岸散策
  鳥取砂丘 → 浦富海岸 → 羽根鼻陸上岬
                       崖崩れ通行止
浦富海岸
  若い時は海釣りと素潜りに夢中となり、夏の間は毎週のように日本海へ通っていたが、浦富海岸に遊歩道があると知ったのは昨年末のことだった。 冬場の日本海側は悪天候が続くので、天気が安定する春を待っていたが、それが今日の浦富海岸行きとなった。
うらどめかいがん
Road Map :R9にて鳥取県岩美町の網代漁港から県道155号線に入る。
Route Map:県道155号線沿いに数ヶ所、無料駐車場がある。

”浦富海岸遊歩道”は網代漁港から城原海岸までの3kmが整備されているらしいが、
駐車地までの復路が大変そうなので、3つに分割することにした。
[パート1]としては、網代漁港の遊歩道入口からスタートして、適当な所まで歩いて引き返すことにした。 どこで引返すかは様子をみて決めたいと思っている。
結果としては遊歩道入口から1時間05分歩いた ”網代休憩所”で引返した。
網代旧港の一番奥にある ”浦富海岸遊歩道”入口には車8台分程の無料駐車場があったが、散歩をしていた古老に聞いてみると、旧港のどこにでも車を停めてOKとのことだった。 9時05分に遊歩道を歩き始める。
流石は遊歩道の感じで、良く整備された道が続いた。
遠く、対岸に遊歩道が見えたが、今からあそこまで行くんだろうか?
ちょっとした岩峰を半周すると、高い位置から海岸線が見える様になった。
天気良く、北風で波が高いので、見応えのある海岸であった。
表示が何も無い分岐が出て来た。
登り方向なので展望台があるかも知れないと分岐に入ってみる。
分岐点から見上げて見ると、電線が通っていた。 灯台があるのかも知れない。
テッペンには灯台では無く、立派な建屋が建っていた。 扉は施錠されておらず、中をの覗くと仏壇の様なものが祀ってあった。 建屋の周囲は薮が濃くて、展望はまったく得られず、くたびれ儲けだった。
登り途中は薮が濃く、展望が利かなかったが、網代旧港が少し見えた。
分岐に戻り、遊歩道を先に進むと展望が開けた。 海食洞門となっているのが ”千貫松島”の様だ。
遊歩道からこれだけの景観を見ることが出来るなら遊覧船に乗る必要はなさそうだ。
遊歩道に立っていた案内板から抜粋。 クリックで少し拡大します。
”千貫松島”が見える ”千貫松島展望台”まで小さく下って行くが、右側には集落が迫っていた。
”千貫松島展望台”の奥には海岸に下りることが出来る階段道が整備されていたが、
海岸に下りても展望が悪くなるだけなので、下るのは止めた。時
”千貫松島展望台”から見た ”千貫松島”は海食洞門が見え難くなってしまった。
”千貫松島展望台”からは高い位置に遊歩道の続きが見えていた。
この先も結構なアップダウンが続きそうだ。
遊歩道を登って行き、振り返り ”千貫松島展望台”を見る。 海岸への階段道は急峻で下りなくて良かった。
遊歩道は整備された道が続く。
様子が全然判らないので、まだ、どこで引返すかは決めていない。
柵を乗り越えて先端まで行ってみようと試みたが、
巾の狭い ”馬の背”にビビッてしまい、ここまでとした。
脇道に入り ”網代展望台”に着く。
”網代展望台”から見た ”千貫松島”にはもう一つ穴が開いているのが確認出来た。
”網代展望台”からの景観。
ここにも ”海食洞門”が見られた。
”海食洞穴”は2つ程はあるだろうと思っていたが、至る所に穴が空いていた。
遊歩道は良く整備されており、危険個所は無かった。
板材にはまだ腐りも無く、安心して歩けた。
先端は絶壁で足がすくんでしまったが、雑木が茂り展望的には良く無かった。
脇道に赤テープが張られ通行止めの感じであったが、少し覗いて見る。
なにやら分岐に着いたが、右側の道は通行止めのロープが張られ、道標には ”やまみち”と表示されていた。 ここは素直に左側に曲がる。
50分歩いて ”網代灯台”に着く。 ここからは展望が無しであったが、灯台の裏からは遊歩道が伸びていた。
遊歩道は ”灯台”から海岸線に向かって大きく下って行く。
下り切ると、分岐ではないが道標が立っていた。
道標によると ”灯台”から120m下って来たことになる。
展望の利かない所に ”観音浦”の案内板が立っていたが、
写真の様な景観は得られなかった。
海岸から遥か高い所に水平道が伸びていた。
”観音浦”の案内板から少し進んだ所で展望が開けたが、
案内板の写真とは景色が違ってしまっていた。
1時間05分にて ”網代休憩所”に着く。
”浦富遊歩道”の[パート1]としては、ここで引返すことにした。
”休憩所”からは大展望が開けていたが、他と比べると単調な感じであった。
しかし、右側の海岸線には荒々しい磯が広がっていた。 これが ”菜種五島”らしい。
どこをどう歩いているのか判らず、もしかしたら違う
”灯台”があるのではと心配になって来る。
”網代休憩所”に ”灯台まで300m”の表示があったので、
来た道をそのまま引き返すのではなく、荒れた登山道に入ってみる。
道沿いにはゴミが散乱しており、人間臭がプンプンして来た。 分岐があり
登り方向を選んでみたが、下り方向は道路に下山出来る道の様であった。
心配しながら歩いていたが、灯台が見えて来て一安心する。
道がロープでクローズされていたので、初めてどこを歩いて来たのか気付いた。
往路で ”やまみち”と表示されていた方向の道であり、”網代休憩所”までの
近道となっていたが、あえて通るべき道ではないと感じた。
”灯台”からは同じ道を引き返す。 海岸線を歩けると言う ”駟馳山”(しちやま)が正面に見えていた。
快適な遊歩道を戻って行く。
”網代展望台”に戻って来る。 このアングルが案内板にあった ”観音浦”と同じだった。
”千貫松島展望台”を見下ろす地点に戻って来る。
”千貫松島展望台”への分岐と集落は最接近しており、
集落の中を通ればショートカット出来るのでは考えていた。
集落への入口にはナビテープもあったので、ここの通り抜けに
間違いなさそうであった。 漁師町らしくネコちゃんが沢山居た。
集落を通ることにより、一山分ショートカット出来て、駐車地の直ぐ近くに
下りることが出来た。 直ぐに [パート2]の遊歩道入口に車移動する。
浦富海岸[パート2]  鴨ヶ磯
浦富海岸[パート1]  千貫松島、観音浦
駐車場に立っていた ”鴨ヶ磯”の鳥瞰図。
[パート2]は ”鴨ヶ磯”海岸で引返した。
11時05分に海岸に下りる階段道に入る。 これは登り返しが辛そうだ。
”鴨ヶ磯”への遊歩道入口には車10台分程の駐車場があった。 バンに人は
居なかったが携帯発電機が回っており、どこかで工事をしている様だった。
階段道の下り途中で海岸線を見る。 結構な標高差があった。
道標に ”鴨ヶ磯”まで270mの表示あり。
下り切った辺りに立派なトイレがあった。
ここでも”海食洞門”が出迎えてくれた。
岩礁がオリフィスとなって荒々しく波が立ち上がっていた。
山歩きをしている者なら、こんなのを崖崩れとは言わないだろう。
この程度の崖崩れで通行止めにするのは、観光遊歩道ならではだろう。
若い者が崖崩れの片付けをしていたので、頼んで通して貰う。
なんと! ”鴨ヶ磯”に向かう遊歩道が崖崩れで通行止めとなっていた。
崖崩れの状態を確認する為に中に入ってみる。
お蔭で ”鴨ヶ磯”の海岸に行くことが出来た。
こもかしこも穴だらけで、ここでは ”海食洞門”は珍しい物ではなさそうだ。
若い時によく素潜りに来た浦富海岸はどこだったか忘れてしまったが、
直ぐに深みがあったので、こんな所ではなかった。
絵になるなー!
時折来る大きな波では階段の下まで浸かってしまう。
又々、遊歩道に通行止めのロープが張られていた。
同じく、どこが通行できないのか確認の為に入ってみたが、
一部、橋が壊れているだけで通行には何の支障もなかった。
飽きることの無い、絶景の海岸に出る。
夏には海水浴が楽しめそうな砂浜もあった。 海水浴のふりをして密漁する者が横行するんだろう。
これでも人が通り抜けられるだけの巾はあった。
何個目の海食洞門だろうか? 数え切れない程の海食洞門を見ている。
隣りの ”城原海岸”まで行く遊歩道はありそうなのだが、ここで車に引き返す。
階段道下まで戻って来ると、網代展望台付近でお会いした御夫婦と再会した。
網代遊歩道入口からここまで歩いて来たらしい。 県道を歩いて戻ると言われていたので、車で送ると言ったが、ここからのきつい階段を上りたくないと断られた。高槻市から来られた74歳の森下さんでした。
この階段道を上りたくない気持ちは判るが、他に楽な道があるのか?
浦富海岸[パート3]  城原海岸
”城原海岸”へ下る遊歩道入口には、車3台分の駐車スペースしかなく、
幸い、先行車は1台だけだったので車を停めることが出来た。
実際に歩いたGPS軌跡は [パート2]の地図を参照下さい。
”鴨ヶ磯”への階段道は長くきつかったが、
”城原海岸”へ階段道は更に長くきつかった。
海岸は遥か下に見えた。 階段道の歩き易いのだけが助かった。
”城原海岸”に下り立つ。
小山の様な岩峰がある左側の海岸へ行ってみる。
山頂表示の様に海岸に海岸名は表示されているのは珍しい。
ここれまでの海岸から比べれば、おとなしめの海岸だった。
大きな岩礁の裏側に踏み入れてみる。
波はここまで来ないと思っていたが、何度かに1度の大きな波が廻り込んで来た。
それぞれの海岸にそれぞれの顔がある。 の感じであった。
例外なく、ここにもあった ”海食洞門”
”烏帽子岩”の名前を付けたくなる ”独立岩礁”には ”黒島”との
名前が付いているらしいが、これは ”島”ではないでしょう。
やはり、階段道の上り返しは辛かった。
駐車場に戻り、県道の展望台から見た ”城原海岸”
”鴨ヶ磯”では、一番賑やかに見えたアングル。
写真をクリック下さい。
波の音が聞こえます。
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