兵庫県西宮市塩瀬町名塩

2021年04月05


近畿エリアの滝に戻る

Road Map :カーナビに ”西宮市塩瀬町名塩3丁目7”を入力するのが早い。
Route Map:一の滝までは宅地からの参道を歩くが、二の滝、三の滝へは明瞭な道はない。
近畿エリアの滝』  一の滝までは比較的簡単に行けるが、二の滝、三の滝へは登山道が無い。
名塩の三滝
  まずは、よくぞこの滝を紹介下さった方に感謝するが、危険を伴うコースなので知らずに行かなかった方が良かったのかも知れない。
  西宮市に生まれ育ったが、宅地の大規模開発される前の塩瀬界隈は民家もまばらな山奥であり秘境の地であった。 その頃は ”一の滝”に不動尊が祀られ
”不動滝”と呼ばれていたと想像出来る。 その参道も信仰心がなくなり荒れ放題になてしまっているが、遊歩道として復旧して貰いたいものだ。
名塩の三滝
なじおのさんたき
  西宮市の滝をネット検索すると名塩のマイナーな滝が見付かったが、中々、立派な滝の様であるので行って見ることにした。 この滝に行くにはネットからの情報を参照する必要があり、”おっ!とっと兵庫”さんのHPに詳しく書かれており、このHPを参考にしない限り、一の滝への参道入口を見付けることは出来ないと思う。
  マイナーな滝に有りがちな滝名と落差は誰かが適当に付けたものと思われるが、納得は出来なくても、それを継承していくしか仕方が無い。
一の滝:落差12m
二の滝:落差 9m
三の滝:落差10m
散策時間:宅地入口から ”一の滝”までは参道歩きで10分程で行くことが出来るが、
           二の滝、三の滝へは明瞭な道が無く、時間が読めない。
           今回は ”三の滝”までの往復に1時間32分を要している。
住宅地内には駐車スペースが無く、道路脇の広くなっている所に車を停めた。
車を停めた位置から5分程の参道入口には何の表示も無く、
ネットで調べておかないと参道入口は絶対に判らないと思う。
住宅地内を車で走ったが車を停める所が無く、
道路を戻って道路幅が広い所に車を停める。
渓谷沿いの参道からは小さな滝群が望めた。
大きな滝壺もあったが、源流は名塩ダムなので、水が汚いのは致し方ないか。
宅地の狭い通路を抜けると、立派?な参道が伸びていた。
沿いには直径20cm程の取水管が伸びていた。
取水管が現役かどうかは判らなかった。
渓谷としては良い感じであるが、
やはり沢水の汚れが気になる。
二つ目の渡渉地点は流木で無残なことになっていた。
一つ目の渡渉地点が出て来たが、沢は浅く登山靴でも渡れるだろう。
取水管は壊れて分断していた。
約10分程の歩きで小さな堰堤の奥に ”一の滝”が見えて来た。
ここに不動尊か何かが祀ってあり、なのでここまでを参道として見ている。
かなり荒れてはいるが、参道としての痕跡は残っていた。
落差12mの2条の分岐瀑である ”一の滝”に着く。 好みの滝姿であった。
周囲には樹木が茂り、撮影ポイントが限られてしまうので
広角28mmでは滝全体が巧く収まらなかった。
”一の滝”の動画。
眼下に ”一の滝”を見ながら、上流部に向かって進んで行く。
”一の滝”からは明瞭な道は無くなり、危険を感じながら微かな踏み跡を追う。
本日、最大の難所に出合う。 これが正しいルートかは判らないが、
周囲を見渡しても崖しかなく、取水パイプに沿って登るしかないと判断した。
取水パイプには足掛かりも手掛かりも無く、パイプに抱き付いて登った。
相当時間が掛かり、三段瀑である落差9mの ”二の滝”に着く。
この時、上段の滝の直ぐ上に ”三の滝”があるのには気付かなかった。
取水パイプに沿って、更に上流部に登って行く。
既に踏み跡も無くなっている。
落差10mの段瀑である ”三の滝”に着く。
滝壺とのマッチが良く、好みの滝であった。
これで綺麗な滝水であれば、文句の付け様の無い滝になるのにと思ったが、
ここまでの苦労の甲斐があって良い滝に出合えたと思った。
登るには登れたが、手掛かり足掛かりが無く、下るのは怖くて躊躇してしまった。大きく高巻きして、安全そうな斜面を見付けて下る。
滑落すれば滝壺まで一直線の崖を立木に捕まりながら下り終えた。
”一の滝”まで戻れば、後は参道を安全に戻るだけとなる。
”二の滝”の動画。
”三の滝”の動画。