兵庫県姫路市安富町関

2015年12月20


日本の滝百選に戻る

Road Map :R29を安志東から県道430号線を北上し、鹿ヶ壺グリーンステーションへ至る。
Route Map:グリーンステーションを基点に三ヶ谷の滝、鹿ヶ壺を巡り、車で千畳平に移動する。
日本の滝百選』  久し振りに鹿ヶ壺を訪れたが、何も覚えていなくて新鮮な気分で散策出来た。
鹿ヶ壺(ウィキペディアから)
姫路市の最北端、宍粟市に接する安富町関地区を流れる林田川支流の坪ヶ谷に位置する。 白亜紀の生野層群下部累層流紋岩質溶結凝灰岩で形成された岩山の急斜面を流れる多段の滝で、全体の垂直落差は70m以上に及ぶ。 水流は岩肌に沿って蛇行し、落下する角度を幾度も変えながら落ちて、曲がり角や階段面において渦流となり、これが長い年月をかけて岩肌を侵食し数十個もの甌穴を現出させた。 大きな甌穴(滝壺)については、最上段の鹿ヶ壺から最下段の尻壺まで、古来より愛称が付けられている。
千畳の滝
今回、初めて知った滝で滝見に行くかどうかで悩んだが、折角なのでの
労力を使って行ってみたが意外と立派な滝で滝見して良かったと思った。
鹿ヶ壺
”僧屋敷の滝”への散策後、時間が余ったので雪彦山を挟んで反対側にある鹿ヶ壺に行くことにした。'01年10月に鹿ヶ壺を訪れているが、雪彦山登頂の序であり、真剣に滝見はしていなかった。
しかがつぼ
三ヶ谷の滝、千畳の滝
三ヶ谷の滝(散策時間:往復30分)
三ヶ谷の滝
14年前と滝の姿は変わらないが、周辺の環境が大きく変わろうとしていた。昔は登山道から滝見したものであるが、現在は大規模に遊歩道が出来つつある。これで工事が済んで春になれば観光者がどっと来るのであろう。
鹿ヶ壺
14年前に訪れた時の記憶は鹿ヶ壺しか残っていなかったので、全てが初めて見る様な新鮮な気持ちで散策出来て、非常に楽しかった。
鹿ヶ壺(散策時間:往復27分)
百畳の滝(散策時間:往復20分)
奥播磨かかしの里
鹿ヶ壺、三ヶ谷の滝、千畳の滝は雪彦山へのハイキングコースにある甌穴、滝であり、雪彦山へのハイキング中に必然的に見ることが多い。
鹿ヶ壺への遊歩道入口に”鹿ヶ壺グリーンステーション”と称する大きなレストハウス、その周辺にはコテージハウス、オートキャンプ場も出来ていた。広い駐車場に車を停めて、13時丁度にまずは”三谷の滝”に向けて歩き出す。
”三ヶ谷の滝”への遊歩道は工事中通行止となっていたが、構わず中に入ってみる。今日は日曜日、工事は休みだろう。
遊歩道に沿って小さな沢が流れており、この上流が
”三ヶ谷の滝”になっているんだろう。
14年前に来た時はこの道は地道の登山道であったが、現在は立派な舗装がされており、それもまだ工事中らしい。
小振りな滑滝もあったが、これもスケールは小さい。
スケールは小さいが流れの急な落ち込みがあった。
”三ヶ谷の滝”の直前にあった小さい滝。ここから”三ヶ谷の滝”は見えている。
新設の滝見台は”三ヶ谷の滝”の直ぐ手前に作られていたが、まだ工事中であり、立入り禁止となっていた。滝見台を泥靴で汚すのは不味いので立ち入らない様にする。
滝壷を覗いてみるが、滝壷としては無い様な状態だった。
落差20mの”三ヶ谷の滝”(みかだにのたき)全景。昔はここまで登山道が延びていた。
遊歩道途中には車10台程の駐車場があるが、工事が終ってそこまで車で通行させて貰えるかは不明。歩いても15分程に距離であった。
直瀑で無く、くの字に折れ曲がっているので変化があり面白い。
一旦 ”グリーンステイション”に戻り、進路を”鹿ヶ壺”に変える。
駐車場にあった簡易地図。この地図は”軍師勘兵衛”のロケ地を示したものであった。
大きく料金所と書かれていたので金を取るのかと思ったが、キャンプ場の受付だった。車止めを抜けて行く。
直ぐに休憩東屋に着き、その先から鹿ヶ壺の遊歩道に入って行く。
昔は鹿ヶ壺だけに名前が付いており、他の甌穴には名前が付いていなかったと思うが・・・
まず最初に出て来たのが”尻壺” 水の綺麗さが特筆ものだ。
”尻壺”を上から見る。ここからだと滝が見えない。
”尻壺”の滝口には滑滝が伸びていた。
五朗在壺”は透明度の高い甌穴と滑滝の組合わせが見事だった。これらの記憶は無く初めて見る感じであった。
五朗在壺”の滑滝部を見る。
鳥ノシコミ”とは鳥が何かを仕込んだと言う意味なのか。もっと違う意味なのだろうか。
雑桶壺”も水の綺麗な甌穴だった。
”五朗田壺”の滝口。
五朗田壺”は大きな壺が砂で埋まってしまった様に見えた。
”駒ノ立洞”を上方から見る。中の岩は浮石なのだろうか。
駒ノ立洞”の甌穴。
”底無”と”駒ノ立洞”を上方から見る。全ての甌穴、滝が遊歩道から見ることが出来るのが嬉しい所である。
小さな甌穴の”底無”は深さが6mあるらしい。
上方から”鹿ノ尾”と”鹿ヶ壺”を見る。
記憶に残っている”鹿ヶ壺”に着く。以前もどこが鹿が寝ている姿に見えるのだ。と思ったが、今回も同じ思いであった。
散策地図によれば”鹿ノ尾”で一通りの甌穴、滝巡りは終りとなる。
”鹿ノ尾”から上流側を見ても面白い所はなさそうなので、ここで引返す。今回も山歩きはしない。
千畳平”はもっと広いと記憶していたが、以外と狭かった。
”千畳平”への林道は車止めされていたが、ロープを外して千畳平まで車を走らせる。楽をする為にここから下って”千畳の滝”を見に行く。
千畳平から谷に向けてどんどん下って行く。
道標を見付けてひと安心。”千畳の滝”までは10分の距離だ。
鹿ヶ壺からなら35分と書かれていたので、こちらからの方が随分近い。
登山道の長い階段を下りて行くと滝への分岐があった。
この階段は登り返しがきつそうだ。
滝壷付近に下って行く。
曲がりくねって落ちてくる落差20mの”千畳の滝” 水量は少なめか。
落差は少ないが斜瀑となっており距離が長いので見応えはあった。
滝水は岩に吸い込まれ滝壺は無かった。
つらい登り返しで千畳平に戻る。
グリーンステーションのある安富町関地区には道路の至る所に案山子が立っていた。
一部写真を掲載したが、この案山子が超リアルで一見人に見えてしまう。見たのが昼間で
良かったが、夜なら相当恐いと思う。案山子の数はこの限りではなく、もっと沢山あった。
底無