〔005〕大雪山 (北鎮岳2,244m)
2008年07月20日(当時59歳)
'06年07月に訪れた時は車の関係で姿見駅から大雪山系の最高峰である旭岳を登り、裾合平を周回したが、
その時、黒岳まで縦走したいと思った。今回は黒岳から前回残してしまった個所を歩いてみる。
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北海道上川郡上川町字層雲峡


標高差:734m
日本百名山』  黒岳から御鉢平を周回する。 広大なお花畑が素晴らしかった。
Road Map :旭川市からR39を層雲峡R・W駅に向かう、無料駐車場有り。
Route Map:手抜きでR・W、リフトを乗り継いで苦無く7合目へ。黒岳に登り左廻りに御鉢平を巡る。
7合目リフト乗場 黒岳 石室 桂月岳 北鎮岳 北海岳 黒岳 7合目リフト乗場
6:30 7:31 7:53 8:08 9:56 11:07 13:42 14:34
御鉢平を左回りで8時間07分
足慣らしのつもりだったが
  水の綺麗な北海沢を渡り、石室から黒岳に登り返し、リフト乗り場に下山する。
遠征初日は軽く登りたいとの気持ちで楽そうに感じた大雪山の御鉢平廻りを選んだが、欲を出して桂月岳、北鎮岳を登ったので8時間以上の時間を要してしまった。
次回、大雪山に登るチャンスがあるなら
  縦走するには交通の便が悪いが、次回は銀泉台から白雲岳を歩いてみたい。
今日の温泉
  層雲峡には温泉があるが入浴料が600円以上と高いので、移動途中にある滝の湯温泉、”滝の湯センター”(310円)で汗を流す。 隣りにある”つるつる温泉”は入浴料600円と高いので要注意。
羅臼に移動予定だったが
  この後、羅臼岳、斜里岳を登るべく羅臼に移動する予定であったが、天気予報を聞くと羅臼方面の天気が悪くなるらしい。 ならば順番を替えて阿寒岳を先にして、羅臼岳は天気の様子をみることにした。
ウィキペディアから
  大雪山(だいせつざん)とは、北海道中央部にそびえる火山群の名称である。 一つの山ではないことを明確にするため、「大雪山系」という呼称もしばしば使われる。 大雪山系と言われる場合、広義には表大雪、北大雪、東大雪、十勝岳連峰を包含する大雪山国立公園の南北63km、東西50kmと広大な広さとなり、その面積は神奈川県とほぼ同じであるであるが、「大雪山」は本来、現在「表大雪」と呼ばれている、御鉢平を中心としたエリアを指す呼称であり、「大雪山系」がそのように使われることもある。 「だいせつ」ではなく「たいせつ」と呼ばれることもある。
黒岳〜桂月岳〜間宮岳〜北海岳 御鉢平周回
層雲峡ロープウエ駅の建屋、右側には広い無料駐車場がある。
特筆すべきは周辺の岩峰でここ自体が層雲峡としての
観光名所になっている。
3連休であり、日曜日なので早朝から多くのハイカーが集まっていた。定員101名の大きなR・Wなので6時の始発に乗ることが出来た。
R・W駅から200m程歩いて黒岳リフトに乗る。こちらは15分程の
空中散歩。 廻りの景観を楽しみたいが、ガスでほとんど何も見えない。
今日は初日なので往復共R・W、リフトを利用する予定。
約7分で5合目の黒岳駅に着く。 地元のハイカーが ”今日は3連休中
一番の天気になるはずなのに・・・”とぼやく程、ガスが立ち込めていた。ぼやきたいのは丸一日掛けて来たおいらの方だ。
リフトを降りるとそこは7合目、標高1,510mの地点だ。
7合目展望所からは名を知らぬ山々の山頂部分だけが望めた。
展望所にあった鳥瞰図。 この時点では阿寒岳を探す気もなく
見過ごしていたが、その後、天塩岳に行くと言う人が現れ、
天塩岳がどこにある山なのか良く見ておくんだった。
黒岳への登山道には入口に事務所があり、登山届けを
書いたハイカーのみが通れるシステムになっている。
素晴らしいシステムと思うが、登山届けを書くのに列が
出来てしまい、今回は摺り抜けさせて頂きました。
7合目から黒岳へは標高差
474m、1.7kmの距離、軽く登れると思っていたが・・・
まばらであるがお花が咲いた歩きやすい登山道を登って行く。 途中、”ナキウサギ”の「チッチ チッチ」と鳴く声が聞こえたが姿は見られなかった。
黒岳の山頂近くになってくると面白い岩峰(マネキ岩)が見ら
れる様になってくるが、ガスが濃くなってきてよく見えなかった。
登山道途中にあったお花の説明板。
”クロユリ”以外はあちこちで見ることが出来た。
約1時間で”黒岳”(1,510m)山頂に着く。 こいつら同じR・Wに乗り、抜きつ抜かれつで一緒に登って来た連中であるが、黒岳に着くや否や、チンチン丸見えも気にせずアカフンに着替え始めた。 写真を撮ってネットに載せるぞと脅かしたが、逆に”載せて下さい!、サイトを教えて下さい!”の弁だった。 関わりたくないので今回の
パーフォマンスの意図は聞かなかった。
(約束通り載せました。消去希望の場合は連絡下さい。)
気温12℃、登頂記念写真は”変な連中”と。
黒岳から旭岳側への縦走路を見る。 ガスが掛かっているものの、
山並みが見える範囲なので助かったが、この後、ガスが濃くなるのか、雨が降るのか心配ではある。
雪渓を歩くことはなかったが、大きな雪渓が広がっていた。
曇り空と相まって寒い位の涼しい中を歩いて行く。
しばし歩くと下の方に石室の小屋が見えてきた。
雪渓のない所にはお花畑が広がっていた。
これも晴天下で見たかったが、今日は残念な天候である。
エゾノツガザクラ
チングルマ
ヨツバシオガマ
天の川の様に”チングルマ”が遠くまで連なるお花畑も多く見られた。
分岐横にある ”石室”は営業小屋として使われていた。
横には天場も併設されていた。
1時間23分にて ”桂月岳分岐”に着く。
石室の横にある立派なトイレは1回200円の有料となっていた。
石室の中を覗いて見ると蚕棚の寝床になっていた。
分岐から桂月岳登り途中で見られた
イワブクロ”であるが、ここに限らず
あちこちに咲いていた。
桂月岳で多く見られた”コマクサ”はアルプスで見るものより小振りにみえた。 コマクサと言うよりケマンソウに近いのでは?
エゾコザクラ”は質素で可憐で好きな花で
あるが、花はあまり見掛けなかった。
誰も登ってこないので寂しく自分撮りをしておく。
周辺の岩に登って遊ぶが面白くも無いので下山する。
分岐から15分程で”桂月岳”(1,938m)に着く。
ガスが無ければ360°の展望であろうが今日は残念な天気だ。
山頂標識は残骸しか無く寂しい。
下山途中で石室と天場を見る。
ガスは濃くなったり薄くなったりでお陽さんが出ることはなかった。
縦走路に戻り、北鎮岳を目指す。
この辺りから北鎮岳までが ”雲の平”でフラットな道とお花畑が続く。
大噴火口跡である ”御鉢平”を挟んで対面に ”北海岳”が見えている。
”お鉢平展望所”の名の通り、ここに来て初めて”お鉢平の全望を見ることが出来た。
お鉢平の底には有毒温泉と称さる有毒ガスが出ているらしい。
展望所で休憩してから、今回の最高峰である ”北鎮岳”へピストンする。
”お鉢平展望所”から14分程で ”北鎮岳”(2,244m)に着く。
ここも360°の景観が得られるらしいが、今はガスで何も見えない。
栃木県の那須から来られた御夫婦が休息されていたのでしばし話し
込む。 御夫婦はお鉢平廻りをせずにここから ”黒岳”に引返すらしい。
下山時、北鎮岳から見たお鉢平展望所とお鉢平。
何度も思うのが晴れていてくれればなーである。
縦走路に戻り、右、中岳とガスに隠れた間宮岳を見る。
左側、北海岳の後ろから頭を出しているのは白雲岳。
”間宮岳”の山頂はガスで隠れてしまっている。
中岳への登り途中にあった奇岩。 これほど面白い形なら名前を付け
て貰いたいところだ。”ミルフィーユ岩”とかはどうでしょうか?
奇岩付近からから ”中岳”を見る。
前回は ”中岳”へ登る手前で ”天然温泉”側に下っている。
4時間で ”中岳”(2,113m)に着く。 にやけているのは女の子に
冗談を言いながら喋っていた為。 可愛い2人の女の子も御鉢平廻り
をすると言うので、一緒に行こうとしたが、休憩ばかりして付いて
来なので同行は諦めた。
”裾合平”への分岐に着く。 前回は旭岳側から分岐まで
歩いているので、これで縦走路を全て歩いたことになる。
”間宮岳”の山頂には沢山のハイカーが見えた。
4時間40分にて2回目の ”間宮岳”(2,185m)に着く。
遠目では園児に見えたがお揃いの帽子を被ったジジババ軍団だった。
山頂標識を取り囲んで動こうとしないので山頂標識での記念撮影は
諦める。
”間宮岳”が ”旭岳”への分岐になっており、前回は ”旭岳”から
”間宮岳”に来ている。 今回はお鉢平廻りとする為に ”北海岳”に
向かう。
地図上では ”荒井岳”、”松田岳”があるが、はっきりと
したピークは ”北海岳”のみ。 それだけ楽に縦走して行けた。
”北海岳”への緩やかな登りを消化して行く。
5時間30分にて ”北海岳”(2,149m)に着く。
多くのハイカーが休息しており、対面に ”北鎮岳”と反対側に
”白雲岳”が見える絶好のビューポイントであったが、ガスが
掛かったり切れたりで良い条件にはならなかった。
”北海岳”の山頂からは ”白雲岳”に行く登山道が伸びているが、往復には時間が掛かるので、今日は割愛しておく。 次回には登ってみたい山ではある。
”北海岳”の山頂から ”お鉢平”を見ると少しガスが切れて来た。
先程は ”北鎮岳”から ”北海岳”を見ていたが、今は逆になった。
只の溶岩の塊なんですが ”クジャク”が
座っている姿に見えませんか?
周回路は北海沢に向かって穏やかに下っていく。
”北海沢”に下ると広い残雪が残っていた。
残雪の反対側にはお花畑が広がっていた。
お花の写真撮影に夢中になっているおば様。
これだけのお花畑ならその気持ちはよく判ります。
 層雲峡 流星の滝
移動途中でR39から歩くことなく見ることが出来る
流星の滝”を観瀑する。 落差90mの滝は水量があり
雄大だった。
流星の滝のズーム写真。遊歩道を双瀑台まで行くと
落差104mの ”銀河の滝”が見られることを後から知る。
今回の遠征(欲張った計画をしたが東北・北海道の天候が悪く雨の日には登らないのポリシーから大半を中止とした。)
07/20 中止 中止 07/21 中止 中止 中止 07/23 07/24 07/24 中止 中止
大雪山 羅臼岳 斜里岳 雄阿寒岳 樽前山 渡島駒ヶ岳 岩木山 城ヶ倉渓谷 八甲田山 姫神山 早池峰山 赤城山
大雪山系の標高
旭 岳 :2,290m
北鎮岳:2,244m
白雲岳:2,229m
北鎮岳:2,244m
黒 岳 :1,984m
桂月岳:1,938m
2時間40分にて、”雲の平”からひと登りすると ”お鉢平展望所”に着く。
”お鉢平”とその周辺の山々を見渡せるが、生憎、ガスが乗ってしまった。
雲の平”を歩いている時には前方の山の名前は判らなかったが、
お鉢平展望所を分岐点とした ”北鎮岳”だと判る。
緩やかに下って行く登山道の両側が ”お花畑”となってくる。
R・W、リフト、”お鉢平”を9時間掛けて周回し、R・W麓駅の
駐車場に戻る。 現在15時過ぎ、層雲峡の滝見に車を走らせる。
”お鉢平”から流れて来る ”赤石川”を渡渉する。
飛び石が多くあり、渡渉には問題無かった。
沢から登り返しが始まり、”石室”、”黒岳”、R・W駅に戻って行く。
2023年9月17日更新
沢のあるお花畑で休憩してるハイカーの姿が見えた。