〔010〕岩木山 (1,625m)
2003年07月22日(当時54歳)
岩木山スカイラインで麓まで行く。
2日前(7/20)、”八甲田山”の次に登る予定であったが、濃霧の為に
スカイラインが通行止めとなり、昨日登った ”早池峰山”から200kmを
引き返し再チャレンジとなる。 スカイラインで八合目まで車で上がったが、更にリフトまで乗ると山登りの値打ちがなくなってしまうので登山道を歩くことにした。
低潅木の生茂る幅の狭い登山道を登り切ると鳥ノ海噴火口に出る。 リフトに乗るとここまで簡単に上がれる。
噴火口を半周して岩場の急登を登ると鳳鳴避難小屋に出る。
ここから山頂まで又、岩場の急登となり尻に大きなダミーウエイトを着けたおばさん連中が道を塞いでくれる。
50分で山頂に着く。
天気は良くなってきたが雲海が広がり展望を得られなかった。
(1時間後には完全に晴れるが、その頃には下山を済ませていた。)
リフト横の低潅木が茂る登山道を緩やかに登って行く。
しばし登ると九合目リフト降り場近くの ”鳥ノ海噴火口”に着く。
ここまで来るとリフトで登っ来た観光客が多い。
”鳥ノ海噴火口”を覗くと火口底にはわずかながら
残雪があり、火口湖とはなっていなかった。
”鳳鳴(おうめい)避難小屋”から見た”岩手山頂上”(奥の方)。
登山道は樹木の無いガレ場を登って行く。
ガスが掛かったり切れたりであるが、山頂の景観はなんとか見えていた。
ガレ場登りは思った以上の急登であり、
”早池峰山”を登った後なので疲れから息が切れる。
ガスが立ち込めてしまい周辺の景観は得られなかったが、
百名山消化の記念撮影だけをしておく。
50分にて ”岩手山”(1,625m)に着く。
山頂にはハイカーが多く、沢山の人が休息していた。
岩木山スカイラインで 標高1,247mの八合目駐車場に着く。
ここから観光リフトで九合目まで行けるが、ここまではスカイライン
で手を抜いたのだから後は自力で登ることにする。
八合目駐車場から岩木山を見る。 残す標高差は378m、大した労働にはならないだろう。 どうも大型バスでツアー登山者が既に出発済みの様であった。 登山道が混雑するかも知れない。
12時46分、駐車場を出発する。
裾野に広がっていたが段々濃くなり、何とか見えていた日本海が
見えなくなって来た。 これからガスは上がって来るのか?
下山後は ”百沢温泉”で汗を流す。
青森県弘前市岩木町
'03年度の東北遠征
山頂の ”岩木山神社”へ安全祈願。 例によってお賽銭は入れず。
ガスっている以上は長居は無用、早々に下山する。
”岩木山”はタッチの差でガスってしまった。
”蔵王山”へ長い距離を移動する。 蔵王エコーラインではすごい霧となり明日の天気が心配される。 途中、乗用車がガードレールに激突して前輪が脱輪していた。
若い運転手と目が合ったが、何も言わないので通り過ぎる。 後で思えば民家も車も無いところでの事故なので助けるべきだったと反省する。 エコーラインは夜遅いので無料となり、520円が儲かった。
皮肉なもので、下山後、車で移動中に見た ”岩木山”はガスが綺麗に切れていた。
『日本百名山』 スカイラインを利用することで簡単に山頂に立つ事が出来た。
いわきさん
深田久弥著の「日本百名山」から
石坂さんは弘前生まれである。 そこから朝夕、岩木山を眺め、その習俗に浸って育った人であるから、その後の作品にも岩木山周辺がよく出てくる。
弘前から眺めた岩木山は津軽富士と呼ばれるだけあって、まことにみごとである。
岩木山スカイラインには99のカーブがある。
観光リフトには乗らずに登山道を歩いて登る。
大きな岩が転がっているガレ場全てが登山道の様である。
ガスが徐々に上がって来た。
2023年9月24日改定
土地勘が無いので北方向を見て ”日本海”が見えたのにはびっくりした。
”日本海”と並び ”平野部”も見えているので高度感が凄かった。
”鳥ノ海噴火口”で一息付く。
このガスで山頂からの展望が得られなかった以上、
後日の登り直しが必要と判断する。