標高差:570m
鹿児島県屋久島
淀川登山口 |
淀川小屋 |
小花之江河 |
花之江河 |
投石平 |
宮之浦岳 |
5時48分 |
6時21分 |
7時17分 |
7時22分 |
8時17分 |
9時48分 |
登り:4時間00分
下り:3時間38分
宮之浦岳 |
投石平 |
花之江河 |
小花之江河 |
淀川小屋 |
淀川登山口 |
9時55分 |
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12時42分 |
13時26分 |
前日の移動
モッチョム登頂後は安房近くの居酒屋で晩飯を食べて夜の10時20分に淀川登山口に着く。
満天の星空であるが明日の天気は崩れるらしい。 隣りにテントを張っているチャリンコ野郎に
挨拶をして爆睡モードに入る。
淀川登山口
安房集落から林道(舗装された立派な道)に入り屋久杉ランドを通り過ぎて23.5km走ると
淀川登山口に着く。 登山口には綺麗なトイレがあるが、駐車スペースは少なく10台がやっとの感じ。
後は道路沿いに停めるしかないか。 先行車は1台だけであったが、早朝には3台の車が来ていた。
登山口の標高は1,365m。
今日の温泉
宮之浦港に近い楠川温泉(300円)まで足を伸ばす。尾之間温泉の200円より
高いが、値段の差は尾之間温泉は源泉そのままで、楠川温泉は源泉を沸かし
ているかららしく掛け流しには変わりがない。
見た目は汚い小屋に見えたが、中は温泉として充分なスペースがあった。
泉質は尾之間温泉と同じくヌルヌルしており、温泉らしくて気持ちが良い。
屋久島の食堂
店は昼前にならないと開かないし、昼を過ぎると一旦、閉店してしまい、
夕方にまた開店する様である。 タイミングを外すと何も食べれないことになってしまう。 ラーメン屋も5時半まで店が開かず、車の中で酒を呑みながら開店を待つことになってしまった。
ラーメンを食べてからは「みち草」に行って
刺身を肴に焼酎 ”三岳”とビールを賞味しての地元の売り上げに貢献する。
今日の寝床は
海浜公園の ”ふれあいパーク”を車中泊地に選ぶがトイレには何故か鍵が
掛けられていた。 あくる日の朝に判ったことであるが、ここの目と鼻の先に
チャリンコ野郎がテントを張っていた。 チャリンコ野郎の高宮君(33歳)は2月に石川県を出発して、自転車で走りながら百名山の内、九州を登り切ったらしい。 自転車で百名山は有名な中村真也君が居るが、それに匹敵する快挙
ではある。
あくる日の屋久島観光
フェリーの出航時間である13時20分までは、島内を車で走り屋久島観光をすることになった。
トータル:7時間38分 (休息時間含む)
深田久弥著の「日本百名山」から
最高峰の宮ノ浦岳はほぼ島の中央を占め、少し距たって、永田岳、黒味岳が立っている。
いずれも千八百m以上を算するが、それ以下の山になると無数にある。
山の頂をタケと呼び、 島の人たちに言わせると、そのタケが三百三十あるそうである。
曇天の為、中々明るくならない中、5時48分、
ヘッデンを付けて出発する。
寒さを心配して着込んで歩き始めたが、直ぐに暑くなり上着を脱ぐ。
今日は湿度が高い。
33分で ”淀川小屋”(収容人数60名)に着く。 登山口からは
下りの方が多い感じがしたが登山口と標高は変わらない。
数名が宿泊されていた様だ。
登山道は淀川小屋の横の橋を渡って行く。
淀川(よどごう)
大阪の淀川(よどがわ)と違い翡翠色の透明度の高い水が流れている。 小屋が空いているなら、ここでのんびりと川遊びでもしたい衝動にから
れる程に綺麗な川だった。 夏なら川沿いに歩くのも楽しいかも知れない。
今日は生憎の曇り空であり、綺麗な写真が残せないのが残念。
朽ちた大きなスギの木があった。
スギの木は朽ちているが ”ヤドリギ”はしっかりと茂っていた。
背後の木の根っ子には大きなムロがあり、
大人一人は充分雨宿り出来る広さがあった。
登山道の急登部には根っ子の張り出しが多いが、
その他の道は歩き易く良く整備されている。
標識も要所に整備されており、前後の距離が示してあるので
現在地の確認に役立つ。 片道8kmはロングコースの部類に
入り時間は掛かってしまう。
1時間30分程歩いた地点から ”高盤岳”の上に ”トーフ岩”が見え出す。
”御在所岳”で奇岩群を見て感激して間もないが、屋久島の奇岩も不思議な形をしており、
楽しませてくれる。 因みに、俺にはトウフには見えず、かまぼこ、又はたくわんに見える。
1時間34分で ”小花之江河”に着く。
この季節に咲いている花は無く、単なる泥炭の湿原で見るべきものは無い。
ここへはシャクナゲの咲く時期に来れば湿原の花と相まって綺麗と
思うが、その時期にはハイカーもわんさと来ているものと思われる。
”小花之江河”から一丘越えれば ”花之江河”に着く。
ここも今の時期は枯れ草が広がるだけ。
シャクナゲ林の間から黒味岳を見る。
帰りに登ろうかと話していたが雨で結局は登らず。
大した岩盤ではないが、2本のロープが架かっていた。
2時間25分にて ”投石平”に着く。
周辺の山は大きな岩が露出しており、シャクナゲも沢山茂っていた。
”投石平”には大きな岩があり360°展望は最高だった。
広々としているのでガスが掛かると道を間違い易いらしい。
投石平を過ぎると ”宮之浦岳”の山頂が見え出したが、
まずいことに小雨が降って来た。
これも御在所岳の ”地蔵岩”によく似た奇岩であるが、名前は付いて
いるのかが判らない。 台風にも落ちずによく頑張っているものだ。
周辺の山にも奇岩が沢山見受けられた。
アメリカのメモリアルパークを小振りにした様な ”翁岳”の山容。
インディアンが出て来そうな感じだ。
こちらは ”宮之浦岳”への登山道と奥に見える山頂。
途中、我々を抜かして行った自転車野郎と再会する。 既に下山らしく、
少し話しして別れるが、この後、何度も出会うことになる。
9時48分、4時間丁度で ”宮之浦岳”(1,935m)に着く。
ガスがすっかり廻ってしまい、残念ながら山頂からの
大展望は得られなかった。
晴れていれば ”永田岳”まで行ったかも知れないが、この天気では潔く引き
返すことにする。 晴れていれば開聞岳、桜島、種子島、口永良部島までも
見えることがあるらしいが、今日は残念な天気で何も見えていない。
昨日は夜に通り過ぎたので、下山後に ”紀元杉”を見物しに
行く。 屋久杉ランドは200円取られるので入らなかった。
今回の遠征
『日本百名山』 月に35日雨が降ると言われている屋久島、昨日までは天気だったのであるが・・・
みやのうらだけ
気温が低いのでカッパを着ても中から汗を掻くことが無く助かった。
水の綺麗な ”淀川”(よどごう)の流れ。
”小花之江河”は広大な湿地帯であるが、
登山道、散策道として木道がしっかりと整備されていた。
折角のロープ場なのでロープに体重を預ける。
2024年1月21日改定