標高差:1,082m

2010年09月20日(当時61歳)


日本二百名山に戻る

北海道夕張市
ウィキペディアから
  隣の芦別岳と共に「富良野芦別道立自然公園」の一角をなす。 花の百名山のひとつで、夕張岳独自の固有種の他、北海道の山岳にあるほぼ全ての高山植物がみられるとされる。 そのため「夕張岳の高山植物群落および蛇紋岩メランジュ帯」として、山ごと国の天然記念物に指定されている。
Road Map :道東道を夕張ICで下りて、R452をシューパロ湖に向けて走り、ペンケモユパロの林道を13km走る。
Route Map:林道ゲートから冷水コースに入り、山頂を往復して馬の背コースで下山する。
日本二百名山』 花の夕張岳、どうせ登るのであれば夏の花時に登るべし。
アプローチが長い
  冷水コースも、馬ノ背コースも、分岐点までは展望が利かない見所の何も無い、退屈なコースであり、何か無駄な歩きを強いられた感じがした。特に馬ノ背コースは面白くなく、冷水コースを往復した方がマシだと思った。
夕張岳は花の時期が良かろうと感じた
  花の夕張岳であり、広大な湿原に広がるお花を見てみたいものだ。
今日の温泉
  林道入口近くの ”ユーパロの湯”と決めていたが、入浴料が600円と高く、雌阿寒岳に向かいながら途中で安い温泉を探すことにした。 足寄を通り掛かった時に ”足寄温泉”の建屋が見え入ってみることにした。
入浴料は300円、石鹸、シャンプーは無し。古い建屋の温泉であったが、良い湯の温泉だった。
今夜の寝床
  標高の低い所で道の駅を探しながら車を走らせるが、適当な道の駅が無く、結局、標高(700m)の雌阿寒の登山口まで行ってしまった。
107夕張岳 (1,668m)
夕張岳 吹き通し ひょうたん 望岳台 石原平 分 岐 ヒュッテ ゲート前
10:01 10:18 10:46 11:29 −−− 11:59 12:50 13:01
ゲート前 冷水の沢 分 岐 石原平 望岳台 ひょうたん池 吹き通し 夕張岳
6:22 7:26 7:43 8:04 8:20 9:02 −−− 9:50
トータル:6時間39分 (休息時間含む)
下り:3時間00分(馬の背コース)
登り:3時間28分(冷水コース)
車は3台停まっていたが、ハイカーの姿は見掛けず、既に
出発しているものと思われる。 すっかり明るくなった
6時22分にゲート前を出発する。
国道から13km、その内ダートを9km走った地点にゲートがあり、手前の駐車場は20台程のスペースしかない。 夏の花時は林道脇に車の列が出来ると聞く。 ゲート前には簡単なハイキング地図があった。頂上まで4時間以上掛かると書かれていた。
分岐では定番通りの ”冷水コース”から登る
ことにした。 山頂までは ”6.7km”の
表示あり、随分遠いではないか。 例によって
熊出没の注意書きあり。
林道を8分程歩くと ”冷水コース”と ”馬ノ背コース”の分岐に行き当たる。 ”夕張ヒュッテ”までは車で走れる林道が通っている様だ。
展望がまったく利かず、見所も無く、淡々と
歩くだけなので退屈な道ではあった。
少し離れた所から沢音の聞こえる穏やかな登山道を進んで行く。
笹が生い茂ることも無く、快適な道だ。
1時間04分にて開けた場所に出ると ”冷水の沢”と表示されていた。
ここは水場らしいが、塩ビ管から出ている水は沢水に見えた。
沢の上流までは確認していないので清水かどうかは不明。 北海道では
沢水を飲みたくないが、最近、キタキツネの姿を見掛けない。
木製の表示板は下が割れており、金属の表示板は文字が消えか
かっているが、山頂まで ”5.6km”と書かれている様だ。
ここまでは展望の利かないアプローチであったが、ここからは
山道に入っていく様だ。 まだ山頂までは ”4.5km”もあり、
この表示が助かる様な、がっくりする様な。
2つ目の水場 ”前岳の沢”を通り過ぎて
1時間21分にて ”コース分岐”に着く。
1時間42分にて ”石原平”に着く。周辺は ”シラネアオイ”の
群生地らしいが、この季節では枯れ掛かった苗が見られるのみ。
ダケカンバが茂り雰囲気の良い道を緩やかに登って行く。
”石原平”は展望所にもなっており、目前に ”滝ノ沢岳”(1,353m)が
聳えているが、生憎、山頂にはガスが乗ってしまっていた。
”望岳台”は展望所となっているが、見られる景色は
”石原平”と代わり映えしない。
1時間58分にて ”望岳台”に着く。
頂上まで3.6kmと書かれており、まだまだ先は遠い。
2時間16分にて ”憩沢”に着く。
ここも清水とは思われない水場があった。
”望岳台”からは笹が生い茂る雰囲気の悪い道となり、
夜露で濡れた笹でズボンが濡れてしまう。
広い湿原の中に ”男岩”が聳える。
中々の良い景色ではあるが、薄いガスが掛かり遠望は利かない。
木道が通る ”前原湿原”に出る。
この辺りがお花畑の様だが、今の季節には当然何も咲いていなかった。
2時間40分にて ”ガマ岩”の麓にある ”ひょうたん池”に着く。
水は淀んでおり綺麗くはないが、夏季には、この周囲にもお花畑が
広がっているのだろう。
”ガマ岩”の左裾を通って行く。
前方にピラミダルな山が見えたので ”夕張岳”かと思ったが、”釣鐘岩”だった。
夏にはこの広い湿原にお花が一杯咲いているのだろう。
この山はハイカーで混雑してもお花の時期に来るべきと思う。
木道で保護された湿原が続く。
ピラミダルな ”釣鐘岩”を登ることなく、麓を通って行く。
山頂までは0.8kmに縮まった。 後、少しだ。
”釣鐘岩”の麓を抜けると前方に ”夕張岳”が見えた。
強い風にガスが乗り、山頂が上手く見えない。コルの白い部分が
”吹き通し”であり、文字通り強い風が吹き抜けていた。
”吹き抜け”を抜けると山頂直下の ”夕張岳神社”に着く。
”夕張岳”への登り途中から ”夕張岳神社”を振り返り見る。
3時間28分にて ”夕張岳”(1,668m)に着く。
今日は休日、しかも遅い時間の出発だったが山頂には誰も居なかった。
山頂の気温は13℃と低くはないが、風が強く体感温度的には
メチャクチャ寒い。 取り合えず自撮りで証拠写真を撮っておく。
山頂でおにぎりを食べながらしばらく晴れ待ちするが、ガスは切れてくれなかった。
途中で抜かしたおっさんは一向に上がって来ないので諦めて下山に入る。
下山途中で見た ”吹き通し”とその間を抜けたピークを見る。
”釣鐘岩麓”からは早いガスの流れが時折切れて、湿原への展望を得ることが出来た。
晴れてくれれば綺麗な景色なのが判った。
下山時に見た ”湿原”。 この時間になってハイカーが続々と登って来た。
花の咲いていない季節でも人気の山なのだ。
”前原湿原”を振り返り見る。 登り時より随分とガスが切れてきた。
”ひょうたん池”を通り、 ”ガマ岩”を振り返り見る。
登り時に見落としていた ”男岩”の道標。
”前岳”(1,501m)に登ることなくトラバースして進むが、
この道が荒れており一番やっかいな道だった。
遠くまで見渡せる様になってきたが、何の変哲も無い景観が広がるのみ。
やはり花時に来ないと面白くない山だ。
分岐近くから見た ”滝ノ沢岳”横の岩峰。
この岩峰は見る角度によっては中々男前だった。
下山1時間28分にて ”望岳台”に戻る。
ガスはすっかり無くなり、”滝ノ沢岳”が綺麗に見える様になっていた。
2時間49分にて ”夕張岳ヒュッテ”に着く。プレハブでヒュッテと
言うほどの建屋ではないが、煙突からは煙が出ており、
人の良さそうな管理人が蒔き割りをしていた。
下山1時間58分にて”分岐”に戻り、 ”馬ノ背コース”で下山する。このコースは笹が生い茂り展望は利かず、登り時の
”冷水コース”よりも達の悪いコースだった。
”足寄温泉”にて汗を流す。
途中敗退
2010年度の北海道遠征
09/19 09/20 09/21 09/22 09/23 09/24 09/25 09/25
樽前山 夕張岳 雌阿寒岳 斜里岳 暑寒別岳 余市岳 樽前山 風不死岳
ゆうばりだけ
木道が続く湿原の先に ”ガマ岩”が見えて来た。
”吹き通し”には、お花畑保護のロープ柵が張り巡らせていたが、
今はお花は何も咲いていなかった。
湿原に突出している ”男岩”。
しばし、ササの藪扱き道を進むと、
まともな登山道に出ることが出来た。
ヒュッテから林道を少し歩くと分岐となり、3時間丁度で
林道ゲートに戻る。 車は道路まで溢れて停まっていた。
2024年2月9日改定