標高差:763m
累積標高差:2,693mGPS電波の乱れあり
埼玉県甲州市塩山一ノ瀬
コースタイム:12時間07分(ミスコース2時間34分を含む)
コースタイム:9時間33分(ミスコース時間含まず)
登り:4時間49分(ミスコース時間含まず)
下り:4時間38分
ウィキペディアから
一般ルートは、山梨県側から取付き、将監峠からの往復である。 将監小屋から山頂往復でおよそ
8〜9時間かかる。 埼玉県側からは、秩父湖からの二瀬尾根、川又からのヒルメシ尾根、雲取林道からの仙波尾根ならびに仁田小屋尾根ルートが存在する。
しかし、いずれも積極的に一般登山道として整備されていない難路であり、登山経験者以外、安易に踏み込むべきでない。 過去に山岳遭難の死亡事故も起こっており、自己責任での行動が求められる。
とはいえ最近は、埼玉県側のルートをとる登山者が増えている。 二瀬尾根ルートなどでは踏跡がかなり明確になり、一部で笹薮が刈り払われ赤テープや道標も設けられるようになってきた。
Road Map :中央道を勝沼ICで下りてR411を東進し一之瀬高橋トンネル手前から林道に入り三の瀬に向う。
Route Map:三の瀬の民宿みはらしに車を停めて牛王院平を経由して山頂を往復する。
『日本二百名山』 痛恨のコースミスをしてしまい2時間34分のロスタイム。 ロングコースであるが山頂は展望無く最低。
白石山
昨日の諏訪山も山頂にはピーク感も展望も無くがっかりしたが、今日の白石山は行程が長い分、がっかり度は更に増していた。 元々、この山に登りたい気持ちはまったく湧かず、昨夜も車中泊だけして帰ろうかとも思ったが、折角登山口まで来たのだから、いずれ登る山なら早めに済ませておこうと思った次第だった。
今日は道間違いのせいで登山道を色々勉強したが、2度と来ることはないだろう。
白石山の山名
この山には二つの呼び名があり、山梨県では”白石山”、埼玉県では”和名倉山”と呼ばれているらしい。 しかも ”白石山”の読みが2通りあり、”しろいしやま”と”はくせきさん”があり、GPSのローマ字表記は
”はくせきさん”となっていた。
武甲山に移動する
今回、最後の山は簡単に登れて疲れが少ないだろう ”武甲山”とする。
〔131〕白石山 (2,036m)
しろいしやま
前日の移動
諏訪山に登頂後、浜平温泉で汗を流し、夕刻に三ノ瀬登山口がある”民宿みはらし”着く。
ここは有料駐車場であり、日帰り500円、一泊千円となっていたので更に林道を進み、無料の駐車地を
探すと路肩に2〜3ヶ所あったが登山口まで遠いので、林道駐車地で車中泊をして早朝に民宿みはらしの有料駐車場に入ることにした。
〔これより道間違い編〕
〔正規ルートに戻る〕往復2時間34分のロスタイム
一般車進入禁止の林道を少し歩くと、車止めゲートがあった。
林道脇の駐車地で車中泊して ”民宿みはらし”に戻って見ると昨夜確認しておいた駐車場に早朝に来た車が入ろうとしていた。 更に上に大きな駐車場があるのだがロープでクローズされており、民宿前に戻って通路に無理やり車を停める。
更に2台の車がやって来て、駐車場で右往左往していた。 4時47分に民宿の駐車場を出発して林道登山口に入る。
林道歩き31分で ”牛王院平”への近道である分岐に着く。
地図を広げて左の道が ”将監峠”をショートカット出来る登山道で
あることを説明して、一緒にお喋りしながら歩くことにする。
この後、登山道を説明した本人が痛恨の道間違いを犯すことになるとは。
早朝に来て駐車場を先にゲットした御夫婦ハイカーが先を歩いていた。
暑くてW・Bを脱いでいる間に御夫婦は先に行ってしまった。
ゆっくり歩いている様に見えるのに追い付かない。 今日もおいらの
足取りは遅い様だ。 ここで一緒に歩かなかったのが、この後の道間
違いの要因になってしまった。
御夫婦ハイカーは東京から来られており、日本百名山を目指し始めて
いるらしい。 奥さんの指はこれまでに登った23山を示していた。
では何故、日本二百名山に来ているの?
1時間37分にて ”将監峠”に着く。 牛王院平の分岐に着いた時、
道標の方向指示には ”白石山”も ”和名倉山”も書いていておらず、先行者の姿も無かったので、何を思ったか ”将監峠”へ下って来てし
まった。 ”将監峠”にも白石山、和名倉山への表示が無く、何で雲取山への表示が? と思いながら雲取山への道を選んでしまった。
緩やかに登って行くと ”牛王院平”に出た。 地名から神社かお寺が
建っているものと思っていたが、その類いの建物は無かった。
山肌をトラバースして行く良い道が続く。 山友のレポートに山肌を
トラバースして行き、ピークに登ることはほとんど無いと書いてあったのを記憶していたので、この道で間違いはないと信じ込んでしまった。
”将監峠”から”将監小屋”方向を見る。 将監小屋はスキー場の
ゲレンデの様な広い道の下方にある。(スキー場のゲレンデだった)
岩と岩の間を通る、中々良い雰囲気の登山道であった。
よく整備された歩き易い道が続くが、本当にこの道で合っているのか?
の疑いが湧いてくる。 GPSを確認すると知らない山名の中腹を歩いていた。 元々、山名は知らないので半信半疑で更に進んでみる。
左写真の橋の下の沢は急峻に落ち込んでいた。
更に良い道は続く。 反対方向からトレランの若者が走って来た。
???から走って来たと言うが知らない地名だったので覚えられなかった。
しかし何でスタート地点があるの? これはおかしい、道を間違えている
と決めて道間違い1時間19分の地点で引返すことにした。
それで無くてもロングコースなのでこんな所で道間違いしてどうするのか?
半泣き状態で ”将監峠”まで戻って来た。
早足で戻りたいが、早足で歩けるならとっくにやっている。
”将監峠”から ”牛王院平の分岐”まで緩やかに登り返して行く。
もう行くのは止めようか。 ”将監小屋”に泊まって明日にしようかと、
色々考えながら戻って行く。
道間違いの原点である ”牛王院平の分岐”に戻ってきた。 ロスタイムは往復で2時間34分となり、標準コースタイムは12時間なので山頂往復は14時間30分掛かることになる。
体力的に持つのかは判らないが日が長くなっている時期なので行ってみることにする。 登り中に先行者とすれ違う時、笑われるだろうなー。
出直して直ぐに ”山の神土”の分岐に着く。 ここには ”白石山”へ
の表示があった。 もっと早くにしっかり書いとけよ!
道標に従って進むと生い茂るササで登山道もはっきり見えない
笹薮となった。 これが本当に登山道なのか? 貧弱過ぎるし、
道間違いコースの方が良い道だった。 先が思いやられる酷い道だ。
本当にこの道で合っている?
濃い笹薮道をしばらく進むと展望の開けた場所に出た。
登山道も歩き易くなってきた。
この尾根筋を登って行くのか?
先ほどの間違い道は南に見える ”竜喰山”へ伸びる尾根の
更に南側の道だったのだ。 方向的には90度間違っていた。
登山道は尾根と出合い、尾根筋を進んで行く。
展望は開けたが知っている山は見当たらない。
山友のレポート通り、ピークをトラバースして行く。
シカが多いのか、ササは綺麗に刈り込まれている。
突如 ”西仙波”(1,983m)の表示板が出て来た。
ピーク感はなかったので気付かなかったが、
これで地図上の現在地を特定出来た。
うっとうしいシャクナゲ帯に入る。 花はまだ咲いていない。
岩盤道となるが、傾斜が緩いので一跨ぎ。
展望の良い尾根道が続く。 天気が良くなってきたので日焼け止めでお化粧をしておく。
5時間35分にて表示は無かったが ”東仙波”(2,003m)に着いた。
ここからは直角気味に左(北側)に曲がり、下って行く。
似た様な景色が続く。
裸地から前方に ”白石山”が見えたが感想は一言 ”とおーい!”だけであった。
ピークに立てば直ぐに下って行く。 残り僅かの残雪あり。
ピークへ登って行くが表示が無く名前が判らない。
これが ”焼小屋の頭”だろうか?
”東仙波”を振り返り見る。 下山して来た俊足のハイカー2名とすれ違い、そのしばらく後で東京からの御夫婦ハイカーと再会出来た。
遅れた理由を恥ずかしながら説明し、この先の情報を教えてもらう。
緩やかに尾根筋を登って行くが、この程度でも足に堪えている。
”白石山”は一向に近付いた感じはしない。
知っている山の1つや2つはありそうだが、
まったく同定出来ていない。
何とかしっかりした踏み跡のある登山道に戻れた。
ここが ”八百平”だろうか? 表示が無いので正確なことは判らない。
至る所に踏み跡があり ”迷いの林”と名付けた。
実際に正規の登山道が判らずウロウロしてしまう。
針葉樹に見えるのに緑が付いていない不気味な林を抜けて行く。
6時間52分(4時間18分)にて ”川又分岐”に着く。
どこへ行く道なのだろうか?
7時間05分(4時間31分)にて ”二瀬分岐”に着く。
ここから右に曲がれとの御夫婦からのアドバイスであったが、道は
そうなっていた。山頂直前でトレランの若いカップルに抜かされる。
7時間23分(4時間49分)にて ”白石山”(2,036m)に着く。
この長い距離を登って来て林の中に山頂表示が立っているだけの
200名山って何? 昨日の諏訪山に続いて最悪最低の山頂だ。
カップルに写真を撮って貰ったが、よれよれの姿で情けない。
おにぎり1ヶを食べて直ぐに下山する。 下山も長く気が重い。
”迷いの林”に戻る。 天場としても良い所だと思う。
水場も在るらしが、それで踏み跡が多いのかも。
まだ12時過ぎなのに雲って来る夕刻の感じとなり、時間的な焦りが
出て来る。 カップルはどこへ行ってしまったのだろう。
奥深い山中に一人ぼっちだ。
昨日の ”諏訪山”と同じく、シカがこちらを見詰めて目を外さない。
昨日のシカと同じシカにも見えてくる。 俺を追っ掛けて来たのか。
ここはどこ? 現在地が判らなくなってきた。
せめて早いところ ”東仙波”に戻りたい。
岩盤道が出て来て現在地が判ってきた。
”山の神土”への笹原道に入る。
下山1時間56分にて ”西仙波”に戻る。
下山側から見てもピーク感は無い。
”山の神土”から ”牛王院平”側へ下って行く。
2時間54分にて ”山の神土”に戻る。
今日3度目の ”将監峠”に舞い戻る。
下山3時間丁度で道間違いの原点となった ”牛王院平の分岐”に戻る。下山としても遠回りになるが、 ”将監峠”に下り ”将監小屋”を
見に行くことにした。
下山3時間16分にて ”将監小屋”に着く。
”将監峠”から見下ろす位置に ”将監小屋”が見えた。
それにしてもこの道はゲレンデの様に広い。(ゲレンデだろう)
小屋横の水場で顔を洗い、明日の飲料水を補給しておく。
”将監小屋”の入口、営業しているのかは確認出来ていない。
天場の住人が山頂で会ったトレランの方かと思い、
挨拶に行くと人違いだった。 どうもスミマセン。
立派な新しいトイレが建っていた。 有料なのかは確認していない。
車が走れる地道の林道を淡々と下って行く。
途中、何の見所も無かった。
林道は ”将監小屋”から下り一方と思っていたが、登りから始まった。
少しの間だけであるが、ここに来ての登りは辛かった。
下山4時間14分にて登り時の最初の分岐に戻って来た。
”ムジナの巣”と表示された水場があったが、
水を飲む気がしない小汚い水場だった。
やっと!やっと!やっと! 登山口に戻れた。
林道通行止めゲートに戻る。
舗装道路を少し歩いて下山4時間38分にて駐車場に戻る。
他の車は2時間以上前に帰ってしまっているので残りは
おいらの車だけだ。 駐車場周囲には平地より1ヶ月遅れの
スイセンが綺麗に咲いていた。
ばあちゃんが出て来たので潔くよく駐車料金500円を払う。
ばあちゃんに「お茶でも飲んでいきなさい。」と誘われ椅子に座った
のは良いが、長々と害獣の話し、山での生活の話しが続き、席を
立とうとすると又お茶を注がれてしまう。 呑みたくないお茶を3杯
まで付き合った。 あぁ〜長かった!
道の駅 ”あしがくぼ”に温泉が隣接しているらしいので寄ってみる。
温泉は隣接しているのではなく、丹波川に掛かる
吊橋を対岸に渡った所にあった。
立派な吊橋は揺れることなく対岸に渡れた。
丹波山温泉 ”のめこい湯”は入浴料は600円で施設は充実していた。
長時間歩きの疲れを温泉で癒すつもりだったが、長湯が出来ず、
20分で出てしまった。 もったいない。
2015年度の関東の山遠征
(和名倉山)
〔今日の温泉〕
荒れた登山道に入って行くが、登山道ははっきりしていた。
崖っぷちをトラバースする道となるが、危険個所は無かった。
別名
2024年3月5日改定