標高差:604m
累積標高差:1,294m
群馬県吾妻郡中之条町
登り:4時間04分
下り:4時間10分
コースタイム:8時間35分(休息時間含む)
ウィキペディアから
群馬県六合村側の野反湖展望台兼案内所を登山口とするコースと、同じく中之条町の野反峠休憩舎を
登山口とし八間山を経由するコースがある。 山頂までは4〜5時間を要する。国土地理院発行の2万5千分の1地形図には、佐武流山との間に歩道の表記があるが、現在は荒廃しているため、通行できない。 登山道は比較的なだらかで初心者でも登りやすく、道も良く整備されている。 また、景色も良い。
『日本二百名山』 前夜の豪雨で山全体が湿って蒸し暑いのと濡れたササ原歩きでずぼんはビチャビチャとなる。
白砂山
山歩きの対象としては良い山だと思うが今回は天候的に不運だった。前夜のゲリラ豪雨に始まり、当日の蒸し暑さ、見通しの悪い空気で印象を悪くしてしまったが、カラッとした天候ならもっと素晴らしい山歩きが出来たと思う。
お勧めの山です。
今日の温泉
野反湖からR405を下って行くと”日帰り入浴可”の看板が目に付いた。脇道に入って行くが温泉らしい建屋は無く、病院の様な建屋で職員さんに聞いてみるとここだと言う。 入浴は可能らしいので入口へ案内して貰うと建屋の裏側の路地を入った奥だった。
ここにも温泉としての表示は何も無く、入浴料は400円と安かったが、例の如く市民はたった200円だった。 こじんまりした浴場だったが源泉賭け流しだった。
カーナビに電話番号を入れれば場所が判ります。 六合温泉医療センター TEL:0279-95-5711
世立八滝
昨日、野反湖に向って行く途中に見付けたのが ”世立八滝”の滝巡りコースがあること。
温泉で汗を流してしまったので、出来るだけ歩かなくて済むコースを探して滝見見物をすることにした。
前日の移動
岩菅山登頂後は澗満滝を見物して、応徳温泉”くつろぎの湯”で汗を流す。野反湖の最北にある登山口駐車場に移動して車中泊とするが、夜中に豪雨となり雨音で叩き起こされる。
明日の山歩きは中止かと思われたが、再度、眠りに入る。
〔148〕白砂山 (2,140m)
しらすなやま
登山口にあったコースガイド板。
片道6.4kmはおいらに取って厳しい気が
するが頑張ろう。
”野反湖”の最北に展望台と称された広い駐車場があり、その展望台から見た早朝の ”野反湖”。 駐車場には一晩中灯りが点いている綺麗な
トイレがあり、昼間には食事が出来るレストハウスが開業していた。
展望の開けたササ原の中、整備された階段道を穏やかに登って行く。
昨夜の豪雨に続き、今にも雨が降りそうな天気であり、
湿度がかなり高い。
早朝に熊谷ナンバーの車が1台やって来た。
食事を始めた様なので、5時22分に先に出発する。
水平道から緩やかな下りとなり、やがて沢音が聞こえて来る。
樹林帯に入ると水平道となり、楽チンな歩きとなる。
16分で ”ハンノ木沢”に着くが、橋が見当たらないので靴を脱い
での渡渉かと思ったが、右に曲がるとしっかりした橋があった。
手前の渡渉個所には捨石がしてあり、橋は流されない様にしっかりと
ロープで固定されていた。 綺麗な沢水を見るだけで気持ちが和らぐ。
枝沢の小さな板橋を渡り、対面の斜面に取り付く。
小さな枝沢沿いに登って行く。
昨夜の豪雨で山全体が濡れてしまっている。
やたら広い道となり33分で ”北沢取水分岐”と書かれた道標に着く。”北沢取水”へは道が伸びていたが、どんな所なのかは判らない。
次ぎに出て来たのが ”地蔵峠”にあった”切明、和山”への分岐で
あるが、ここで道を間違えればとんでもない所に行ってしまう。
道標設置が有難い。 ここには峠としての表示は無かった。
終始展望の無い道であったが、少し開ける所があった。
どこを見ているのか判らないが ”八間山”方向だと思う。
この辺りが”地蔵山”だと思われが表示は何も無かった。
道脇に ”ギンリョウソウ”(ユウレイソウ)が束になって咲いていた。
周辺にはこの一塊しか花は見られなかった。
昨夜の雨でササ全体に水滴が付いており、腰から下はずぶ濡れに
なってしまった。 おいらが今朝のトップバッターの様で露払い
役を買って出た感じになってしまった。
1時間06分、緩やかに下って行くササ原の道で歩きながら
休憩していると ”シラビソ尾根”の表示が出て来た。
展望の利かない樹林帯の中だったので尾根道とは気付かなかった。
殆んどが歩き易い道だ。
尾根筋の少し下側をトラバースする道が続く。
1時間54分にて ”水場分岐”に出る。 落書きで ”小さな広場”と
書かれており丸太の簡単なベンチも置かれていた。
展望の利かない樹林帯の尾根道が続く。
この辺りも尾根道とは気付かない。
沢状の道は長く続いた感じがした。
倒木は下側を抜けることが出来た。
登山道は沢の様な所を歩く様になり、雨降りには水が
流れている感じの道が真っ直ぐ続いていた。
長い沢状の道を消化すると2時間28分にて ”堂岩山”(2,051m)に着いた。
展望の無い山と思ったが、表示柱の裏側が刈込みされていて、
そこから ”野反湖”への展望があることを下山時に気付いた。
”堂岩山”を抜けると一気に展望が開けた。
しかし、ガスが立ち込めすっきりしない展望である。
縦走路ははっきり判るがピークが何箇所もあり、どれが ”白砂山”か判らない。
希望的観測を捨てると一番高いピークが ”白砂山”なのだろう。
ならば遠いぞー! 実際は更に奥のここから見えていない奥の山だった。
次のピークまでは開けた尾根筋歩きとなるが、尾根筋のテッペンが小さ
な池になっていた。 これは昨夜の豪雨の影響で一時的なものなのか?
”堂岩山”から下って行くと2時間35分で ”八間山分岐”に着く。
これから進んで行く縦走尾根を見る。 ここからは ”白砂山”は
まったく見えていない。 どこまで歩かされるのか。
縦走尾根から振り返り ”堂岩山”見る。
”堂岩山”から展望が開けているのが良く判る。
北側に平行して伸びる尾根の最高峰 ”八十三山”(2,101m)が常に見えていた。
3時間03分にて小さなピークに登り切ると
”猟師の頭”(2,042m)と表示されていた。
誰もが ”白砂山”と思ってしまう騙しピークを見る。
この時点では ”白砂山”と信じ切っていた。
この雄大な景観を超湿度の高い空気が日暮の景観にしてしまっている。
大きなピークに這い上がって ”白砂山”でなかったのにがっかりする。しかも、登山口を5時45分に出発された東京からのハイカーに追い付かれ抜かされたのに更にがっかり。
実力の世界なのでしょうがないか。
この登山道で初めての岩床地に出ると、訳の判らない”金沢レリーフ”の表示があった。 レリーフが岩の側面に埋め込んであるのは下山時に気が付いた。 金沢とはこの登山道を切り開いた ”金沢 淳”さんのことらしい。
4時間04分にて ”白砂山”(2,140m)に着く。
山頂に着いた東京からのハイカーに写真を撮って貰った。
東京のハイカーとは一緒に飯を食べながらお話ししたが、お名前もお歳も聞いていない。 車はレガシーアウトバックだし、身に付けている物がブランド品だし、俺の装備(?)と数段のコスト差を感じた。
”白砂山”から先の尾根筋を見る。
この尾根を辿れば ”佐武流山”に達するらしいが登山道は無いらしい。
ここから見えているピークはまだ ”佐武流山”では無いのだろう。
山頂で20分程休憩して下山となったが、どうせ抜かれてしまうので東京のハイカーに
先に行って貰う。 ”八間山”を回って下山するらしいので俺の方が先に下山出来るかも
知れないと思ったが、現実は足の早い彼の方が先に下山を終えていた。
(これはショックだった)
終盤のショウマ
コガネギク (ミヤマシシウド)
フウロウソウ
終盤のオニアザミ
初めて見る花
キスゲ
”堂岩山”からの最初にピークに戻る。
相変わらず薄いガスが次々に流れて来る。
”金沢レリーフ”は超見え難い所に貼り付けれている。
ちょこちょこハイカーが登って来る様になって来た。
下山時、登り時には気が付かなかった ”金沢レリーフ”を発見。
岩の側面下側に打ち込まれていた。 岩の上から覗きこんで済ます。
東京からのハイカーはもうとっくに分岐から ”八間山”へ
向っている様であり既に姿は見なくなっていた。
登り返しとなる ”堂岩山”を見る。 登り返しに気が重い。
下山1時間27分にて ”堂岩山”に戻り、登り時にはパスしていた、
標柱後ろの切り開きに入ってみると展望が開けていた。
”八間山”へ回って見たい気もあったが、かなりの遠回りに
なるので同じ道を戻ることにした。
この展望の為にササが切り開かれていたのだ。
”野反湖”の全体が見えていたが、湿った空気が悔やまれる。
朝の泥濘道は昼からは少し乾き気味にはなっていた。
下山1時間58分にて ”水場分岐”、小さな広場に戻る。
登り時はガスで見えなかったが、ここからも ”野反湖”を見ることが出来た。
登り時はべっとり濡れていて苦しめられたササ原道であるが、下山時にはすっかり乾いていた。 今日の山歩きは遅い時間の方が正解だった。
展望の利かない樹林帯、尾根筋道を下山して行く。
”北沢取水分岐”の広い道に戻って来る。
”地蔵峠”の分岐に戻って来る。
小さな橋が見えた。 これを見てやれやれの気分になる。
水平道から下って行けば ”ハンノ木沢”に出るはず。
下山終盤になり心浮き浮きとなる。
下山3時間43にて ”ハンノ木沢”に戻る。
下山が終了した気分になり冷たい沢水で顔を思い切り洗う。
やっぱり、沢が絡んだ道が好きだ。
ここは雰囲気が最高だった!
登り返しを終えて下山4時間10分にて登山口に戻る。
アウトバック車が見えたので東京のハイカーより早く下山出来たと思ったが、
彼は既に下山済みだった。 俺の下りの遅さは問題である。
温泉に行く準備をして、再度、野反湖の展望台に行く。
朝よりかは良い景観になっていたが、それでも靄が酷い。
これが ”六合温泉医療センター”の正面入口。
絶対に温泉だとは判らない。
これが浴場への入口であるが、何の表示も無い。
お花畑とまでは行かないが、尾根筋には沢山の花が咲いていた。
2015年度の上信越の山遠征
今日の温泉
尾根筋には次々とピークが出て来るが、
”白砂山”は一番遠くに見えるピークであった。
2024年3月13日改定