〔292〕三本杭 (1,226m)  

2009年04月19日(当時59歳)


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愛媛県宇和島市野川
日本三百名山』 360°の展望が利く山頂であったが、退屈な景観であった。
日本の滝百選』 ”雪輪の滝”を沢登りで経由して山頂に向うのは予想以上に困難であった。
標高差:860m
トータル:5時間41分 (休息時間含む)
登り:3時間17分
駐車場 雪輪の滝 大ーノ滝 三本杭
10:19 10:45 11:57 13:36
移動
  今朝に ”篠山”登頂後は大急ぎで三本杭の登山口である滑床渓谷に移動する。
Road Map :松山自動車道を西予宇和ICで降りて、宇和島市街を経由して県道4号線、県道382号線を走る。
Route Map:滑滝渓谷から歩き始め雪輪ノ滝で入渓し沢登りする。下山は熊ノコルをから奥千畳へ周る。
三本杭 分 岐 熊のコル 奥千畳 千 畳 雪輪の滝 駐車場
13:50 13:07 −−− 14:45 15:20 15:35 16:00
下り:2時間10分
2009年度のの四国の山、滝巡り
04/18 04/19 04/19
 石鎚山 篠 山 三本杭
沢登りはハードだったが楽しかった
  ネットでの下調べではみんな簡単に登っている様に思えたが、標高差
680mの沢登りは半端ではなかった。 沢靴でも滑り易く、滑落すると
相当なダイコン下ろしになりそうなので神経を使った。
今日の温泉

  R381、JRまつまる駅に隣接した”ぽっぽ温泉”に入る。
浴料は通常500円であるがサウナが故障しているとかで400円になっ
ていた。 どうせサウナには入らないのでラッキーだった。 温泉としては
かなり立派な施設で露天風呂にもゆっくりと入れた。
登山口にあった散策地図。 これを見ると多くの登山道がある様だが
”雪輪ノ滝”からの沢登り道は記載されていなかった。
(クリックで拡大します)
滑床の広い駐車場には綺麗なトイレもあった。 昨夜はここで
車中泊したが、今朝の寒さ(8℃)で沢歩きは辛いので ”篠山”を
先に登ることにした。 10時19分、駐車場を出発する。
渓谷沿いの道は滝が多く、退屈せずに歩いて行ける。
滝名である三本の流水があった ”三筋の滝”を見る。
”滑床渓谷”への入口である万年橋には両側に散策道があるが、
左側(右岸)の道の方が見所が多いと書いてあった。
ここに ”三本杭”の登山口があったが、”雪輪ノ滝”に向かう。
後ろに見えているのが ”鳥居岩”で、大きな岩が半分に割れているだけ。
巾が広く結構豪快な滝であったが正面からの撮影スポットが無かった。
ここまでは大小の滝の連続であったが ”出合滑”と呼ばれている広い滑滝に出た。
釣りや沢遊びをする人が多かった。
綺麗な沢水に魅了される。
26分にて ”滝見展望台”に着き、”雪輪の滝”(落差80m)を見る。
沢靴を履くとは言え、本当にこの滝を上れるのか?
”雪輪の滝”の下で登山靴から沢靴に履き替える。 相棒は大学生
時代に山岳部に入っていたが、沢登りはしたことがないらしい。
今日の為に沢靴を買って貰った。 水温は12℃と真夏の額平川
(幌尻岳)の9℃より随分高いので冷たさは問題無しだった。
沢靴を履いても登り始めから滑って前に進まない。
岸寄りの雑木を掴んでの登りとなる。
こんなに困難とは思わなかった。
これを滑落すると相当な ”ダイコン下ろし”の刑になりそうだ。
”雪輪の滝”を登り終えてもずーーっと滑滝が続いている。
この辺りで気付いたのは乾いた岩肌より
苔むした所の方が滑り難いことだった。
当然、ハイカーは他に誰も居ない静かな沢登りである。
緩やかな滑滝であるがホイホイ歩くことは出来ない。
滑り難い場所を選び慎重に登っていく。
これ位の斜度になると自力では登れず、立木を掴みながらとなる。
今まで数回、沢登りを経験しているが、
こんなにロングコースの本格的な沢登りは初めてだ。
ここまでは穏やかな滑滝が続き、歩きながら休息を取ることが出来た。
沢登りを始めて45分にて ”ゴーロ帯”に入る。
大きな岩がごろごろしていて登り下りを繰り返し進む。
滑滝の斜度が再びきつくなってくると、
足元が滑って立ち木に頼ららずを得なくなって来る。
斜度のきつい滑滝を過ぎると垂直の壁である ”大ーノ滝”(おおくらのたき)に
ぶち当たる。 ここは右手から高巻きするが、踏み跡がはっきりと付いていた。
高巻き道にはフィックスロープが張ってあり、沢歩きをしなくても
登山道でここまで登れる様だ。 (下山時にその登山口を見付けた)
立ち木で殆ど見えないが登り途中から ”大ーノ滝”を横から見る。
”大ーノ滝”の上に出てしまえば後は穏やかな滑滝の
連続となり楽に歩ける様になる。
滑滝は穏やか過ぎて面白くなくなったのと、俺の沢靴のフェルトが
剥がれ掛けてきたので登山靴に履き替える。
沢を離れて雑木林の中を山頂と思われる方向に登り始める。
登山道も踏み跡も無いが、登って行けば山頂に出るはずとの思い
から足を進めるが当然、斜度がどんどんきつくなり息が切れる。
やっと稜線に出ることが出来た。 こんなに苦労するのであれば
沢を登り詰めていた方が楽だったと思う。
何故か草木のまったく生えていない ”三本杭”の山頂風景。
3時間17分にて ”三本杭”(1,226m)に着く。
360°の展望が得られるが特徴の無い山ばかりで面白みが何も無い。
既に1時36分、ここで遅いお昼とし、15分休憩して直ぐに下山を始める。
檜尾根への分岐まで下り ”三本杭”を振り返り見るが、何の特徴も
無い平凡な山だ。 三本杭は沢歩きを楽しむ山の様に思う。
”熊のコル”までは雰囲気の良い尾根道が続く。
八面山への分岐となる ”熊のコル”に着く。
ここからは ”二ノ俣”目指して下って行く。
”二ノ俣”への道は雑木林で雰囲気良く気持ち良く歩ける。
二ノ俣より少し離れて通っている道をどんどん下って行くと
55分で ”奥千畳”のやたら広い滑床に出た。
”奥千畳”だけでなく ”二ノ俣”の殆どがこんな滑床で出来ていた。
枝沢も滑滝となっていた。
どこを見ても滑床、滑滝なので少々飽きてきた。
滑床渓谷に出てからは沢沿いの穏やかな道が続く。
1時間30分にて名勝 ”千畳敷”に着く。
ハイキングで来るには最高の所と思う。 夏でも涼しそうな感じがした。
沢沿いの道を ”雪輪の滝”まで戻り、
2時間10分を要して登山口、駐車場に帰る。
〔079〕雪輪の滝 (長さ300m)
さんぼんくい
この枝沢も水量が少なかったが ”雪輪の滝”相当の迫力があった。
枝沢からは水量が無いので滝とは呼べないのかも知れないが、
水量があれば立派な滝になりそうだ。
格調高い作りの ”ぽっぽ温泉”。
支流から ”滑床渓谷”の右岸側に流れ落ちる ”雪輪の滝”に着く。
対岸の高台に滝見用の展望台があり、吊り橋を渡り左岸の滝見台に向かう。
左岸にある ”滝見台”に登ると ”雪輪の滝”の
全貌を見ることが出来た。
展望デッキが2段となっていた ”滝見展望台”。
”大ーノ滝”の正面突破は無理なので、
沢靴のまま高巻きする。
大きな滝があったが、水不足の枯れ滝となっていた。
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2024年7月24日改定