大弥山 (159m)

2016年01月04日


ひろしま百山に戻る

広島県福山市
ウィキペディアから(仙酔島)
  古代より潮待ちの港として栄えた鞆の浦において、隣接の弁天島と共にシンボル的な存在の島で、
外周約5キロほどの無人島であるが、島内にはホテルや国民宿舎・キャンプ施設があり、市営渡船で行くことが出来る。
約9000万年前の大規模な火山活動により主に溶結凝灰岩で形成されたもので地質的に非常に希少なものとなっている。 この島には、日本で唯一ここにしかない五色岩がある。 南側の海岸沿いに田ノ浦海岸から島の東側、彦浦海岸へ行く為の遊歩道が、2004年の台風により崩壊して大部分が通行止めとなった為、山越えしなければならなかったが、2010年春に補修工事が完了している。
Road Map :山陽道を福山東ICで下りて、そのまま南下して県道22号線に入ると鞆ヶ浦に行き着く。
Route Map:連絡船にて仙酔島に渡り、小さなピークを全縦走し、戻りは景勝地の海岸線を歩く。
ひろしま百山』 広島の名勝地である鞆の浦、仙酔島を散策する。
島内散策時間:約2時間20分(連絡船:往復240円、駐車場:100円/30分毎)
鞆の浦 仙酔島
だいみせん
鞆ヶ浦・仙酔島
  数年前に鞆ヶ浦への架橋反対の新聞記事を度々見ていたので、鞆ヶ浦へことはその頃から気になっており、一度は来たいと思っていたが、仙酔島のことは何も知らなかった。
温暖な瀬戸内海の島なので冬でも楽しめるだろと来てみたが、今日は異常なまでの暖かさで寒さへの心配はまったく不要だった。 仙酔島への観光は年中を通して楽しめる感じがした。
連絡船は20分置きに出航して5分程で仙酔島に着く。小弥山から登り一番西端の無名ピークまで縦走し、海岸線にて戻る。
本土側、鞆ヶ浦の船着き場から仙酔島を見る。手前には浮かんでいるのは弁財天福寿堂の建つ小さな弁天島。
たった5分程の乗船で仙酔島に着く。我々以外にハイキングで来られている方は居なかった。
10時10分の船で鞆ヶ浦を出航する。波はなく揺れる心配は無かった。
海岸から直ぐに”小弥山”への遊歩道(?)に入る。
船着き場近くにあった観光客に人気の自然のトンネル。
登ったと言うのも恥ずかしい時間で最初のピークである”小弥山”に着く。一応、山頂表示はあったが標高は書かれていなかった。
遊歩道は歩き易く整備されているが、ウバメガシを代表とする雑木が茂り、展望は得られなかった。三叉路には道標があった。
直ぐに”中弥山”(113m)に着くが、ここも展望がなく通り過ぎる。
天気良く気温はグングン上り、3月末の陽気になって来た。
”小弥山”の山頂は広場になっていたが、周囲は雑木が茂り展望はまったく無しだった。分岐へ引き返し”中弥山”に向かう。
”大弥山”には休憩東屋があり、南方向の展望のみ開けていた。
27分にて仙酔島の最高峰”大弥山”(159m)に着く。
最高峰と書くのは恥ずかしい標高であるが、最高峰には違いない。
”大弥山”からの展望。直ぐ目の前に本土の山々が見えていた。望海として少し寂しい景観だった。
無名ピークは予想通りに展望が無かったので引き返し、別の分岐から
小松原方向に下って行く。この時点ではどこに下りるのか見当が付いていない。道はしっかり付いており、面白い樹木が茂っていた。
”大弥山”から下って行き、振り返えると樹木で覆われた大弥山を見ることが出来た。更に下って行くと”彦浦”への分岐があり、これが正規の遊歩道の様であるが、全山縦走(?)を目指しているので藪道に入り、無名ピークを目指す。
道標が出て来た。あと少しで展望台だ。
途中でチラと見えた海岸線はきれいな砂浜が広がっていた。
展望台直前の曲がり角から展望が得られたが、実は展望台からよりここの展望の方が良かったのだ。
展望台付近までは海岸沿いに観光客が来るので遊歩道はきれいに整備されていた。
展望台周囲には樹木が茂り展望が得られなかったが、東側の”つつじ島”を見ることは出来た。
海岸線へ下りる途中に彦浦の砂浜を見る。夏には海水浴場になるであろう海岸はきれいなビーチであった。
砂浜は固く締まっており、ズック靴でも問題なく歩くことが出来た。
仙酔島の魅力は山歩きよりも海岸線歩きにあることは間違いなかった。
今は干潮時なのか、潮が引いており小さな島に渡ることが出来た。
海岸に立っていた観光地図。観光客は海岸線遊歩道だけを散策する様だ。
'04年の遊歩道崩壊以後に整備されたのか、海岸線沿いにきれいな遊歩道が整備されていた。
二つに見える”皇后島”はぎりぎり繋がっていた。
5色岩は日本でここでしから見られないとのことであるが、濃淡の茶色を5色と呼んで良いのだろうか。
説明版には何が書かれているのか良く判らないが、鉄分の影響で赤くなっている事だけは判った。
山からではないが望海が出来て満足であった。
観光客には歩き易くて良いのだろうが、ハイカーに取っては整備され過ぎで面白味が無いと感じた。贅沢を言い過ぎか!
船着き場に戻り、もう一つの展望台がある”御膳山”に登る。
御前山展望台からは余り展望が無かったので更に岬に進んでみる。
田ノ浦の大きな広場に出る。裾野はキャンプ場になっており多くのレンタルテントが立ち並んでいた。夏にはアウトドアと海水浴で賑わっていると思われる。
岬の展望所からは目の前に”弁天島”を見ることが出来た。
岬側の展望所にも休憩東屋があり、その先からは充分な展望が得られた。
2時間20分程の仙酔島散策を終えて連絡船で鞆の浦に戻る。
今日は冬とは思えない暖かい天気で最高の一日だった。
島内散策を終えて船着き場に戻る。連絡船は坂本龍馬が乗った”いろは丸”を模倣しているが、遠目で見ると石炭運搬船にしか見えなかった。