岡山県勝田郡奈義町滝本
どこでも良いから登ったことのない、登山道のある山を探すが、これと言って登りたい山がない。
花の無いこの時期、見ものは何もないと思うが比較的近郊の ”滝山”に行くことにした。
Road Map :どの道を走れば一番近いか判らないが。R2を相生まで走り、R373〜R179で津山に入る。
Route Map:禊(みそぎ)橋に車を停めて、滝神社から滝山へ。爪ヶ城までを往復して天狗岩に下山する予定だったが。
標高差:700m
累計標高差:1,200m
【 爪ヶ城山 】
【 滝山 】
天狗岩への登山道
下山して駐車場から天狗岩への道を探してみると、駐車場の奥から立派な道が伸びていた。今となっては分岐からの薮道を突っ切ればちゃんとした登山道で出られたのかは不明だが、一度はチャレンジしてみたい気はする。
那岐連山の縦走
蒜山と同じく楽に縦走するには車2台が必要だ。しかし、そこまでして縦走したい山とは思わない。 次に来るとしたらドウダンツツジの咲く5月頃か。
トータル:6時間29分 (休息時間含む)
展望台 |
爪ヶ城山 |
鞍部 |
滝山 |
五合目 |
滝神社 |
登山口 |
8時20分 |
8時30分 |
9時25分 |
10時15分 |
10時58分 |
11時05分 |
14時41分 |
滝山からの下り:1時間09分
滝山までの登り:1時間37分 雌滝往復:約6分、奥の院滝往復:約23分
登山口 |
滝神社 |
五合目 |
滝 山 |
鞍部 |
爪ヶ城山 |
展望台 |
8時12分 |
8時39分 |
9時31分 |
10時12分 |
10時56分 |
11時35分 |
11時40分 |
まず、林道入口である ”那岐池”より那岐連山を眺める。 ピーク感の無いなだらかな山容には登りたい意欲が
まったく湧かない。 この後、林道を登山口まで車を走らせるのだが、今日は自衛隊の演習があるらしく、
脇道に入らない様に注意を受ける。
小汚い ”みそぎ橋”を渡ると林道は終点となり、広い駐車場がある。
トイレらしき建物は見当たらなかった。
駐車場横からは ”滝神社”への参道が始まり、これが ”滝山”への
登山道へと続く。 沢沿いに歩く道は雰囲気良しである。
鳥居の向こうにはえげつない階段が続くが、右側にエスケープ路がある。
興味本位で階段を登ってみる。
息を切らし、階段を登っていくと・・・
何の変哲も無い小さなお宮が建っていただけ。
これが ”稲荷神社”らしい。
27分で ”滝神社”に着く。
”雄滝”横の小さなお宮が ”滝神社”らしい。
まずは横道に入って ”雌滝”を見に行く。
”雌滝”までは往復6分程の距離。
前方は ”雄滝”と ”滝神社”であるが、 ”雌滝”はここから右への脇道に入っていく。
”滝神社”から3分程歩けば落差20mの ”雌滝”に出る。
滝水が少なく、豪快とも華麗とも言い難い滝であった。
”滝神社”に戻って落差15mの ”雄滝”を見る。
この滝も滝水が少なく、迫力不足であった。
”雄滝”の横から登山道が始まる。
周辺は雑木林で雰囲気は良いが展望は殆んど無し。
見上げると眩しげに黄葉が広がっていた。
分岐点から10分程歩くと落差25mの ”奥の院滝”に着く。
ここまでは余りハイカーが踏み入れないのか、半分は薮道であり、
登山道の状態もよろしくなかった。 しかし、滝を含めた沢の雰囲気は良く、
ゆっくりと眺めていたい感じがした。
”奥の院滝”周辺に広がる見事な紅葉。
分岐に戻り、ブナ林の中を登っていくと1時間19分で ”五合目”の
標識がある地点に着く。 展望は利かないが中々雰囲気の良い道であった。
急斜面の笹原にうまくジグザグ道が作られており、
急登部分がまったく無く歩き易い道が続いた。
何故か心を癒されるブナの巨木が多い。
スギは幾ら巨木でも心を癒される感じはしない。 何故?
1時間55分にて縦走路分岐に着く。 右に行けば那岐山に行けるが、
今日は ”滝山”、”爪ヶ城山”へ歩こうと思っている。
1時間42分で ”八合目”に着く。
背の低かった笹は高度を増すに従い背丈が高くなってくる。
分岐から程なくして ”滝山山頂”の展望台が見えてきた。
2時間丁度、滝巡りをしなければ1時間37分で ”滝山”(1,197m)の
山頂に着いた。 日焼けしそうな天気であるが結構霞んでいる。
展望台より ”那岐山”を眺める。 左ピークが最高峰で右が三角点のあるピーク。
縦走尾根が穏やかに延びているが歩いてみたい意欲はまったく湧かない。
名前を付けた者の勝ちの感じがする ”日本原高原”を見るが、
標高の低いところ程霞みがひどく、まったく写真にならない。
”滝山”からは ”爪ヶ城山”への縦走路に足を踏み入れる。
縦走路は丸太の横木で階段が作れており、丸太が滑り易いのと階段の
ピッチが合わないとでとても歩き難い。 笹は刈り込まれており登山道の整備は行届いていた。
「どこまで下るんじゃい!」と思うほど道はどんどん下り、
しかも急斜面になってくる。
縦走路はどんどん下り、展望はほとんど利かないが時折、 ”爪ヶ城山”が見えてくる。 下山時は ”天狗岩”方面に下りたいと思い、分岐を
探しながら歩くが見付からない。
”滝山”から44分で鞍部に着く。 ”滝山”から鞍部までの標高差は
301m、ちょっとした低山程の高低差がある。
鞍部には北にも南にも道があり、下ってきた301mを登り返すなら
ここから下山したい思いだ。
鞍部から ”爪ヶ城山”への登りが始まる。
振返ると下ってきた ”滝山”の山並が見えた。
鞍部から ”爪ヶ城山”へは急登部も無く歩き易い道が続く。
3時間23分、”滝山”からは1時間23分で ”爪ヶ城山”(1,115m)
の山頂に着く。 狭い山頂には10名程の団体さんが弁当を広げ、所狭し
と座り込んでいたので、さっさと立ち去る。
”爪ヶ城山”から見た ”滝山”とその奥に少し見える ”那岐山”。
手前の樹林は綺麗とは言い難いが紅葉が進んでいた。
展望台は ”日本原高原”を見渡せるところにあり、展望は抜群であったが、
今日は見通しが悪く、”日本原高原”への展望は絵にならなかった。
山頂は団体さんに占拠されていたので少し進んで展望台に移動する。
展望台には岡山からの老夫婦だけだったので、一緒にお昼にする。
岡山百名山は全て登ったと言う老夫婦は岡山の山の話を色々してくれ
るが、こちとら、岡山の山には興味無く聞き流すだけ。(すみません)
兵庫の山が沢山見えており ”日名倉山”のベルビールの建物まで
何とか見えたが、 ”氷ノ山”がどれだか判らなかった。
えらい所まで来てしまった。 半泣き状態で鞍部への下山に入る。 これから滝山へ再度登るなんて
バカ丸出しなので、”天狗岩”への分岐を目を凝らして探しながら歩く。
とは言っても笹を掻き分けると微かな踏み跡がある程度。
少し分け入ってみるが、途中で道を見失いそうで、薮扱き徘徊になる
可能性大なので引き返してバカ丸出しの ”滝山”まで登ることにした。
鞍部まで下って、”滝山”へ登り返している途中に天狗岩への分岐らしき道を見付けた。 標識等はまったく無く尾根筋から検討を付けて見付けた道だった。
多分ではあるが ”滝山”まで登り返して元の道を下山したのは正解だったと思う。 ”滝神社”の上部辺りにはスギの巨木が多く、ブナとは対照的な雰囲気を出していた。
下手な鉄砲、数打ちゃ当る
自衛隊の演習が始まったらしく貧素な ”パンパン”
音がこの辺りまで聞こえてくる。 税金で作った弾を
そんなに打たな当らんのかいなの感じがした。
奥の院滝(落差25m)
雄滝(落差15m)
雌滝(落差20m)