標高差:300m
累積標高差:458m
兵庫県宍粟市
登り:1時間07分
下り:1時間01分
コースタイム:2時間18分
上千町から笠杉山に向う林道は工事中で通行止めだったが、工事現場まで車で入って行くと、作業中なのにダンプも重機も道を譲ってくれた。作業員にお礼を言って登山口まで車で行くことが出来た。
Road Map :R429の百千家満から上千町に向かい、そのまま笠杉山への林道を進んで行く。
Route Map:登山口を間違い20分程下からの歩きとなってしまう。下りは道の無い斜面を下る。
『宍粟50山』 素晴らしい尾根道、山頂であったが下山路で冒険し過ぎた。
杉山
下り道で欲を出して大失敗したが、STDコースを歩く限り宍粟50山とは思えない程、
良い山に思えた。宍粟50山中の数少ない良い山だった。
〔17〕杉 山 (1,088m)
すぎやま
ここが登山口で無いのでは?と思ったのは”岩塊流”までの距離が800mと遠いことである。登山口の直ぐ近くに”岩塊流”があるはずだ。色々考えながらも時間がないので3時28分に歩き始める。
工事中通行止の中を作業員の善意でここまで来ることが出来た。周辺に散策道が多く、ここが登山口で無い様な気がしたが、
そう離れている訳ではないだろうと、ここから登ることにした。
案の定だった。心配した通りに立派な舗装道路に出てしまった。
これまでの山と同じく植林帯の中のしっかりした登山道を進んで行く。
舗装道路をしばらく歩くと駐車場のある杉山と段ヶ峰の登山口があった。
ここまで19分の無駄な歩きをしたことになる。往復で38分の損となる。
登山口から少し登ると”岩塊流”用の展望所があった。
説明版が高い位置にあったので上手く写真に撮れなかった。
”岩塊流”は俺に取ってはどこにでもあるただの岩塊にしか見えない。
更に少し登ると”マッコウクジラ”が死に絶えていた。
気持ちの良い広葉樹林帯の中、穏やかに登る道が続くが、杉山に対しては遠回りしている感じがする。
昔と違い登山道は遊歩道的に階段が整備され、ロープが張られていた。
尾根筋の登山道は俄然、雰囲気が良くなる。
尾根筋に出ると、”笠杉山”への分岐となっていた。予定通りに杉山に向う。
一転して”アセビ林”となるが、ここのアセビは登山道にはみ出すことがなく、うるさくは無い。
尾根とは言え、大段山山頂の様な広いフラット面が広がる。道間違いしそうであるが、赤テープを追えば間違いない。
がっかりではあるが、庭園の雰囲気は多少出ている。
楽しみにしていた”山上庭園”に着く。
振り返り見た”山上庭園”が一番庭園らしかった。
もう一つ、がっかりだったのは庭園の範囲が狭かったこと。もっとスケールの大きい庭園を想像していたのは俺の勝手か。でも庭園風があるだけで気持ちを和らげてくれた。
山上庭園を過ぎると展望が開け、対面に”段ヶ峰”の全容が見られる様になった。肉眼では段ヶ峰の山頂標識まで見て取れた。
41分にて”段ヶ峰”への分岐に着く。地図には反対方向に下山路があるはずであるが、道標が見当たらない。
ササ山となった山頂へ巻く様に登って行く。ここのササはシカに食べられて背丈が極端に低い。その代わりと言ってはまずいがフンを一杯残している。
1時間07分にて”杉山”(1,088m)に着く。
予想に反して360°大展望の山だ。笠杉山より随分値打ちがある山だ。
草原の様な山頂から”千町ヶ峰”と先ほど登った”大段山”を見る。逆光になってしまったのが残念。
こちらは南方向の展望。平石山以外に名の付いた山は無さそうだ。
段ヶ峰をバックに足の短いおっさんも撮っておいてやる。涼しいので山頂で10分程展望を楽しみ下山する。
13分下り続けると古い林道跡に出た。林道のフラットな場所に出てしまったので右が下り方向なのか左方向なのか判らない。根拠無く二者選択で左方向を選ぶ。これが間違っていれば山中をさ迷うだけになってしまう。
段ヶ峰への分岐に戻り、反対側から下山しようとすると登山道がない。下りながら登山道を探すが古い赤テープが見付かるだけで、現在は完全に廃道の様だ。相当下ってしまって登り返すのも面倒なので、下り続けて行く。藪扱きもなく困難な場所もなかった。
もう一ヶ所に二者選択があり、これもバクチであったが、正解の様だった。下りに従い林道の状況は良くなって来るが、車で走れる林道ではない。
林道跡には倒木が多く、雨水が流れて沢になっている箇所も多い。グネグネ曲がっているので距離がやたら長いが、安全を見てショートカットせずに忠実に林道跡をトレースする。
本人としては生還出来たとの気持ちであるが、この舗装道路をどちらに向けて歩けば良いのか三度、二者選択となるが、ここはGPSで方向を確認し、確実な方向に進む。
下山40分で舗装道路が見え出した。林道は道路と平行して伸びているので、ここで斜面をショートカットして道路に出る。
太陽電池で武装された綺麗な建屋があったが、表に廻ると新築されたトイレだった。ここは最初に通った登山口の直ぐ近くだった。
この付近の山には地図にないぐねぐねと曲がった道路が沢山出来ており、自位置が判り難い。
登山口間違いから無駄な歩きで駐車地に戻る。下山時間は1時間一寸、短絡コースで下山時間を早める予定であったが、グネグネ林道歩きで返って時間が掛かってしまった様だ。
舗装道路から最初に登って来た登山道に戻り、淡々と下る。