青森県十和田市黄瀬
Road Map :十和田湖からR102を北上し、奥入瀬渓谷を過ぎた辺り、黄瀬川沿いの林道に入る。
Route Map:林道は車通行止めなのでゲート手前に車を停めて片道3時間の林道を往復する。
『日本の滝百選』 いつも晴天下での綺麗な写真を見ていたので、曇り空での滝見は少々がっかりであった。
ウィキペディアから
奥入瀬川の支流、黄瀬川の上流にあり、本流との合流点から約6.5kmの国有林内に位置する。
R102から徒歩で3時間ほど要し、積雪のため冬期は近づけない。日本の滝百選の一つ。滝は上下2段に分かれ、上方は白布、下方はすだれを縦にしたような外観となっている。両岸に自生する松から、滝の名が付いたとされる。
松見の滝
3年前に滝見しようと来て以来、リベンジする為に何度も林道歩きの
シミュレーションを行い、条件の良い時に撮った綺麗な写真を見ていたので、今日、薄曇りの下で ”松見の滝”を見ても何も感激しなかった。
暗門の滝へ行く
この滝も3年前に林道通行止めで行けなかった滝であるが、日本の滝百選に匹敵する滝だと聞いているので、是非、行ってみたい滝である。
〔008〕松見の滝 (落差90m)
今回の滝見ツアーで一番、重要視しているのが ”松見の滝”と ”茶釜の滝である。
一般的に滝見するのには往復2時間もあれば見ることが出来るのであるが、この二つの滝を見るには
6時間以上掛かってしまうのだ。しかも本州では自宅から一番遠く、何回も来る訳には行かないのだ。
道程が長いので道間違いが心配であるが、道間違えさえなければ6時間で往復出来ると思っている。
まつみのたき
往復:6時間02分(滝見時間含む)
往路:2時間45分
復路:2時間36分
林道は地道ではあるが、パンクの心配が無いほどの綺麗な状態であり、普段から車が走り回っている形跡がある。明るくなって来るとコアブの活動時間となり、顔の廻りをコアブの大群が飛び回る様になる。空気全体がコアブになった様な状態なので払ってもしょうがない。
'14年10月に ”松見の滝”を見に行こうとここまで来たが、林道が通行止めで片道3時間を歩く必要があることを知り、このゲート前で諦めたことがある。今回は歩き通す覚悟で再びやって来た。
ゲート前に車を停めて少し明るくなった4時26分に歩き始める。
(写真は復路で戻って来た時のもの)
退屈な林道歩き中は渓谷を眺めること位しかない。
林道は黄瀬川沿いにあり、渓流を眺めながら歩くことが出来るが、
渓谷感は薄かった。
分岐からは直ぐに黄瀬橋が出て来て、左岸に渡る。
54分にて三叉路に着く。今回は地図を頭に叩き込んでいるので右だと直ぐに判断出来た。ここまでの間と、ここにも道標、マーキングテープのたぐいは一切無かった。
1時間37分歩くと、通行止めの林道内に又、通行止チェーンゲートが出て来た。 このゲートのことを滝メグラー達は土地所有の会社名から
”コバヤシゲートと呼んでいるらしい。
車が走れる良い林道が続いているが、林道歩きは退屈さを
増長されるだけで、時間が経たない。
車が走った形跡が無いほどに草が茂り、草に付いた朝露で
靴、ズボンはビチャビチャになってしまう。
ゲートを抜けてからは林道の状態が少しづつ悪くなって来る。
ゲートがあったので周囲を見渡すと、ここまでで初めて ”松見の滝”の道標があった。 ゲートが無ければ林道をそのまま進んでいたかも知れない。 ここまで道間違いすることが無く、登山道に辿り着けた。
2時間12分にて、又、ロープが張られた通行止ゲートに着く。
その内、黄瀬川に向けて大きく下って行くようになる。
登山道の入口は藪ぽかったが、中に入ってみると明瞭な道となっていた。しばらくは楽チンな水平道が続く。
黄瀬川に激下りする手前に不気味な石碑が立っていた。
ここから少し下ると樹木の間から ”松見の滝”が見える様になった。
林道から滝までは約30分の行程だった。
急な崖もあるが通行困難な場所は無かった。
高台から ”松見の滝”を望める所が無く、草木の隙間から見えたのがこの景観。
ネットには藪の道から前方が開けると雄大な ”松見の滝”が望めた。 と多くの滝メグラーが
絶賛していたが、これまで多くの綺麗な写真を見続けているので、この薄曇りの下で滝を見て
も何の感動もなかった。おいら的にはよく似た滝姿の ”安の滝”の方が良かったかな!。
写真の写りの悪さは薄曇りの天気の悪さであるが、それ以上に古いスペアカメラのせいでもある。晴れていれば、どんな安物のコンデジでも綺麗な写真が撮れるが、曇っているとレンズ性能の
悪さがもろに出てしまう。
落差90mの二段瀑である ”松見の滝”に来ることが出来て3年越しの夢が叶った。
簡単にもう一度来れる滝ではないので、今日の天気は悔やまれるが、雨に降られることもなく、ガスで見えなくなることもなかったので、ラッキーな方だと思うしかない。
1段目の滝壺へ行く道、あるいは滝壺を覗き込む高台が
あれば良いのだが、上の滝壺は一切見えなかった。
林道に戻り、後は長く退屈な林道歩きが始まる。
引返しているとお陽さんが出て来たので、慌てて滝に戻ったが、滝に戻った時点で又曇り空に戻ってしまった。 この往復で30分はロスしている。 いつも通りに晴れ待ちする気は無し。
通行止めの吊橋に戻る頃には良い天気になってしまった。
一人、沢登りの格好をしたおっさんがMTBで走って行った。
滝に戻れる時間で無くなると晴れて来た。
晴れた時の ”松見の滝”が頭を過る。
正味の復路時間、2時間36分にて駐車場に戻る。
車が1台増えていたが、MTB野郎の車だと思われる。