長野県南木曽町田立
『日本の滝百選』 遊歩道は老朽化しており登山装備で散策する方が安全。
ウィキペディアから
長野県木曽郡南木曽町にある滝群であり、日本の滝百選にも選ばれている。
花崗岩質の峡谷にいくつもの滝があり、うるう滝、らせん滝、洗心(せんしん)滝、霧ヶ滝、天河(てんが)滝、不動滝、そうめん滝などがあり、その中でも、主瀑である天河滝の落差は40mを誇る。
田立の滝群
今回は雨上がりの天気に天河橋以上には行けなかった不運が重なったので、見れなかった滝も多く残り、天河橋が整備された時点でもう一度来たいと思う。その時には付知経の滝群も合せて散策してみたい。
〔043〕田立の滝群
早朝に自宅を出発して12時前に着き、”田立の滝群”を散策する前にまずは道路沿いにある ”うるう滝”を見学してから遊歩道の入口である粒栗駐車場に入る。雨が降りそうな天気なのでビニール傘を持って遊歩道に入る。
散策時間:標準1時間20分、今回2時間30分。
ただちのたきぐん
うるう滝(落差32m)
河螺旋滝(落差18m)
の洗心滝(落差5m)
霧ヶ滝(落差25m)
天河滝(落差40m)
”うるう滝”(落差32m)のみ田立の滝群から離れており、源流も違うのに田立ちの滝群に入っている。 道路沿いに3台分程の駐車場があり徒歩1分で豪快な滝を見ることが出来る。
滝飛沫が激しく、これ以上近付いての写真撮影は無理だった。
滝の散策道が始まる粒栗駐車に入ると多くの散策者が来ていた。先程まで雨が降っていたのに雨具無しでずぶ濡れの人、しっかりとカッパを着た人と様々であった。 しっかりした靴を履くようにの注意書きも見られる。 右にある様に天河の吊橋は通行止めとの説明書きもあった。
散策道入口には協力金200円の料金箱が置かれていたが、
管理人が居ないせいか、料金を払っている人は居なかった。
天河橋が通行止であってもメインの天河滝までは行ける様なので散策してみる。
台風11号にて水量が増えているのか、大きな沢音が聞こえる
大滝川沿いに散策道が伸びていた。
駐車場から大河滝までは2.6kmの距離。
ちょっとしたハイキングコースだ。
説明板に従って沢に下りてみるが、
その様な感じの所は見られなかった。
沢水は綺麗だが ”八ヶ瀬”を思わせる所は無かった。 感性の違いか。
写真では判り難いがこれが散策道の一郭だ。見た目崩れそうに見えたが、実際に渡ると恐怖感は無かった。 でも何れは崩れるのだろう。
雨後の影響なのか沢水は随分と多い様に感じる。
小振りではあるが面白い形の滝だった。
”螺旋滝”(落差18m)の案内に従って沢近くまで下りてみるが、沢まで下りることは出来なかった。滝壺は見えず終い。
吊橋の揺れは少なかったが、磨き板なので
もの凄く滑るのが恐かった。
”洗心滝”(落差5m)は滝が流れているのは判るのだが、樹木で邪魔を
されてどんな滝なのかが判らない。激しい落水音はよく聞こえていた。
整備された散策道の磨き板が滑るので恐い。
ここに磨き板を使うのは大きな間違いだろう。
散策道が崩壊した所。 ここを散策するには登山靴は必須だ。
”霧ヶ滝”(落差25m)は滝名の通りに滝飛沫が風に乗って飛んで来るので、
ここでもレンズが濡れてしまい、これ以上は近寄れない。
残念ながら樹木で邪魔されてしまっているが、散策道登り途中から
ここまで ”霧ヶ滝”の横顔が見ることが出来た。
旧散策道はお疲れ様状態であった。いつ崩壊してもおかしくない状態だ。
新たに散策道が整備されていたが、相変わらずに磨き板が使用されている。 滑り難い様に少しは考えれば良いと思うのだが・・・
これが田立の滝群の主瀑 ”天河滝”(40m)。 滝巾が広いので落差が少ない様に見えるが、
実際に見ると豪快な迫力ある滝だった。 この後、滝口に行ってみる。
”天河滝”の滝口から上流を見ると、通行禁止の”天河橋が見えていた。確認の為、行ってみるか。
滝口から滝壺の写真を撮りたかったが、3歩下がっても恐い状況でこれ以上近寄る勇気は無かった。 ちゃんとした写真を撮るには相棒にロープを持って貰う必要がある。
因みに滝口に入るのも禁止となっていた。
”天河橋”は通れるものなら通ってやろうと思っていたが、橋の両端にロープでしっかりバッテンされていたので、無理はしないことにした。
充分通れるしっかりした橋に見えたが、橋脚落下で・・・
と書かれている。とう言うことはまだ落下していないのだ。
地元の若者三人組みが橋を渡れないなら靴を脱いで沢を渡ろうと言い
出した。 この水量なら絶対に足元をすくわれて流されてしまうので、
絶対に沢は渡るなと注意した。 まだ、橋を渡る方が安全に思われる。
関わりになりたくないので先い復路に入る。
ここは傾斜が強いので歩き難かった。
歩いて来た道ではあるが、散策道と呼べないデンジャラスな橋、梯子が沢山あった。このすきっ歯は歩き難かった。
整備の予算は下りている様で、大々的な改修工事は始まっている。
周辺の雰囲気に合わないがラスメタルを使った
階段が一番滑り難く安全だ。
散策道には ”ヒキガエル”が沢山居た。
逃げることは無いので写真が撮り易い。
その内、ここも新しく改修されるのだろう。
往路の時には気付かなかったが、復路で樹木の隙間から岩峰が見えた。これが ”不動岩”でてっぺんに展望所があるらしい。
ゆっくり滝見散策で2時間30分で駐車場に戻る。
ビニール傘を持って歩いたが、雨は降らずに助かった。
今日の寝床は越百山登山口に一番近い道の駅”木楽舎”とする。夕方に土砂降りとなり、予約しておいた越百小屋にキャンセルの電話を入れるが、あくる日は曇り空となった。
今日の温泉はこれで3回目となる”かたらいの里”で汗を流す。朝ここの入浴料は市内在住者310円、市外者310円の小さな温泉
であるが、泉質は確認済み。ここは周辺住民の保養施設であり、
どこを見ても温泉の表示は無い。入口には”川上総合事務所”
と書かれているだけで温泉で儲ける気はまったく無い様だ。
今回の遠征