兵庫県姫路市夢前町山之内甲
滝の途中にある ”亀ヶ壺”は急峻な崖を登らないと見えない。鎖もロープも無く、
苔で滑り易い右側の壁を登り ”亀ヶ壷”の横でお昼にする。 気温12℃、水温9℃、寒くはない。 滝上に登って更に進んでも面白い所が無さそうなので、今日はここから
引き返す。下りは登ってきた左側からは怖くて降りられず、右側(右岸)の壁を降りる。
1時間15分で駐車地点に帰り着き、2時間45分で ”亀ヶ壷の滝”を終える。
夏には人気のありそうな亀ヶ壷であるが、この季節は思った通り誰も居なかった。
山で誰にも合わなかったと誇らしげに語る人が多いが、俺は誰にも会わないのも寂しいし、知らない人と会って話しをしたいと思っている。
今日は沢歩きだけで息を切らすこともなく終わってしまったが、嫌だ、きらいだと言いながら急登がないと充実感が得られず不満足な達成感で終わってしまう。
人間って勝手なもんだ。 最近サワガニが居ない。 昔なら少し高い山の沢には沢山居たものだが、今日も岩をひっくり返して探したがまったく見付からなかった。
田んぼのドジョウの様に環境破壊で居なくなってしまったのであろうか。
亀ヶ壺は沢歩きだと聞いていたので夏に行きたいと思っていたが、いつの間にか
寒い冬になってしまった。この季節は誰も行かなくて良いかもしれない。
林道は3.7kmと長いが別荘地までは比較的整備されている。
倒木は処理されているがハイルーフなら天井を擦りそうな倒木の
切り残りがある。
林道はまだ続いているがセダンではこれ以上無理と判断して
空地に車を停める。 車は方向転換して停めている。
林道を歩き始めると道は崩壊しており倒木も
処理されておらず、車を停めた地点が正解だった。
林道を塞いでいる倒木を乗り越えながら
13分程歩くと ”無名滝”が見えた。
”無名滝”から先は倒木帯となるので一旦は河原に下りて
迂回すると直ぐに廃家のある登山口となる。
ここまで18分、昔はここまで車で入れた様だ。
登山口の廃家は台風にやれてたのか無残な姿になっている。
廃家の右側を進んで行く。
今日は沢歩きを覚悟して長靴を履いてきたので、荒れた登山道より水深の許す限り沢を歩く。
兎に角、水が綺麗であり、生憎の曇天にも関わらずコバルトブルーに透き通っている。
やはり夏に来て泳いで帰るのが正解か。 ネットで見た天然滑り台も確認出来た。
段差の大きい所には申し訳程度のロープが設置してあった。
杣道、沢にも倒木が多いが通行出来ない程ではなかった。
最近は倒木慣れしてきた感じがする。
1時間で林道作業小屋跡に出る。
必要で建てる人はいても撤去する人がいないのは残念だ。
林道作業小屋跡にから5分で見事な ”亀岩”に出くわす。
正に河原に潜むガメゴンの姿である。
これがあるので ”亀ヶ壺”の呼ばれているのか?
小さな滝であるが5m位の段差があり、左端にはロープが設置してある。 細い汚いロープであるが頼りにはなった。
駐車地点より1時間15分で ”亀ヶ壷”の滝に着く。
落差20mの2段瀑である ”亀ヶ壺の滝”を見上げる。
一段目の滝壺(亀ヶ壺)までよじ登るが滑り易く、手掛かりが無いので恐怖感一杯だった。
滝の中段まで登ると ”亀ヶ壺”を見ることが出来た。
『近畿エリアの滝』 この滝に出合うには1時間以上の沢沿い歩きが必要となる。
かめがつぼのたき
普段の沢水の量は判らないが、今日の水量は少な目な感じがして、問題無く遡上出来た。
姫路市とは思えない程に沢水が綺麗であった。