兵庫県豊岡市日高町
Road Map :R482沿いの神鍋高原を抜けて蘇武トンネル手前か県道258
号線に入ると神鍋渓谷公園の駐車場がある。
Route Map:県道258号線沿いにある神鍋渓谷公園内に3つの滝がある。
『日本の滝百選』 メインの滝は流石の美瀑であったが、まぼろし的なマイナーの滝は見付けることが出来なかった。
一ノ滝、二の滝
神鍋渓谷公園はかつては一大公園だったと思われるが、今は完全に寂れた状態になっている様に思えた。しかし、滝だけは昔と変わらない優美な姿で流れ続けているのだろう。
無名滝探し
神鍋渓谷公園へは '16年02月に訪れようとしたのであるが、県道がまだ除雪されていなくて訪れることが出来なかった。それ以来、神鍋渓谷を色々調べ始めたが、その中に無名滝があることが記されていた。どうせなら無名滝も訪れたいと思うようになったが、無名滝に対する参考資料が殆ど見付からない。
参考になる地図はこれくらいしか無かった。
神鍋渓谷
ウィキペディアから
神鍋渓谷(かんなべけいこく)は兵庫県豊岡市にある渓谷。神鍋高原の北、稲葉川上流に位置する。渓谷では一ツ滝と二ツ滝と呼ばれる滝のほか、カツラやトチノキ等の大木を観ることができる。
一帯は氷ノ山後山那岐山国定公園の区域内で神鍋渓谷公園として保護・整備されており、上流には兵庫県指定天然記念物のアスナロ群生地があり、下流には八反滝をはじめ数多くの滝が懸る。
かんなべけいこく
一ツ滝(落差22m)
二ツ滝(落差20m)
万劫の滝(仮名)
桂の滝(仮名)
散策時間:1時間43分。
神鍋渓谷公園内の一ツ滝、二ツ滝以外は道標が無い。
'16年2月に神鍋溶岩流を上流に向けて散策した後、更に上流の神鍋渓谷に行こうとしたが、県道258号線が除雪されておらず、神鍋渓谷に行くことが出来なかった。今回はそれのリベンジである。
〔一ツ滝〕落差は自慢出来る程ではないが、むき出しの岩肌に落ちる段瀑は好みの滝であった。
〔二ツ滝〕形態的には ”一ツ滝”とよく似た美瀑であるが、少し小振りに見えた。
〔万劫の滝〕本来は無名滝であるが、誰かが適当に仮称を付けていた。地図を忘れて来たので頭の中の記憶だけで滝探しをする。
〔桂の滝〕これも本体は無名滝であるが、桂の木のそばと言うことで仮の滝名が付けられた様だ。
トイレの横に立っていた散策地図には2つの滝と共に名木の位置が記されていた。 クリックで拡大します。
県道258号線を少し走ると”神鍋渓谷公園”の遊歩道入口を見付けることが出来た。駐車場は狭く、車4〜5台分しかないが、道路の反対側に広い駐車場があった。遊歩道入口には綺麗なトイレと大きな散策地図が立っていた。
8時19分に遊歩道に入る。階段道を下ると広い公園となっていたが、建立はかなり古い様に見えた。
稲葉川に架かる橋を右岸に渡り少し歩くと観瀑台に着く。
落差22mの段瀑である ”一ノ滝”は水量を心配したが、程好く流れていて綺麗な滝姿を見せてくれた。
岩肌の色合いと相まって綺麗な流れを見せてくれたが、沢水が汚い。
これは上流に貯水池がある為と思われる。滝を見る場所によっては上部に堰堤が見えてしまう。
一ノ滝を越えて二ノ滝に行きたかったが、岩壁に阻まれ行く手段は無かった。
8時36分に二ノ滝への遊歩道に入る。因みに滝見台から二ノ滝はまったく見えなかった。長年の歳月で樹木が茂ってしまったのだろう。
歩いても行けるのであるが、一ノ滝の駐車場から二ノ滝の駐車場へ車で移動する。この区間には落石が多く運転には注意が必要だった。
休息ベンチ等も設置してあるが、全てが古臭い感じがする。
流石は公園、階段道もしっかり整備されていた。
沢沿いに進むと落差20mの段瀑である ”二ノ滝”を見ることが出来た。
”一の滝”と良く似た形態であるが、岩肌の色合いから ”一の滝”の方が少し男前に思えた。
時間を調整して来た訳では無いが、丁度、滝に陽光が当たる時間帯に
なってくれて綺麗な流れを見ることが出来た。
源流は違うが ”二ツ滝”の左側(右岸)にも二段の滝があり、この滝と合せて2つの滝があるので
”二ツ滝”の滝名が付いているらしい。なのでそれぞれの滝には個別の滝名が無いらしい。
上段の滝が見える場所からは下段の滝が見えず、下段の滝が見える場所からは上段の滝が
見えずで、もどかしい滝だった。岩が大き過ぎて上段の滝壺に行く手立てが無かった。
夏は樹木で隔てられているが、落葉した冬季には上段の滝はもっと見える様だ。
”二ツ滝”の滝見を終えて、一旦、県道に戻り、そのまま歩いて密かにあるらしいマイナーな滝を探しに行く。
階段道からは 主瀑の方の”二ノ滝”の横顔を見ることが出来たが、樹木に阻まれて良くは見えなかった。
二ツ滝に架かる橋の手前を貯水池への道に入る。この道順には間違いがないはずでであるが、どの位の距離を歩くのかが判らなかった。
林道跡に入ると直ぐに貯水池の横を通る様になる。満々と水を溜めていたが、水は極端に汚く、この汚い水が ”一ツ滝” ”二ツ滝”に流れ込んでいるのだろう。
滑滝風であり小さな段々が連なった好みの渓谷が出て来た。
長靴なのでここは沢の中を歩くことが出来た。
滑滝風の段々沢を上流側から見る。
これは上流から下流側を見ている。踏み跡は既に無く、マーキングテープも一切無かった。
湿地が多くヒルを警戒しながらの歩きであったが、ヒルは1匹も見付からなかった。
ヒルが居なくてラッキーな反面、携帯して来た ”ジョニー君”の威力も試して見たかった。
渓流の先を見てもなだらかでであり、大きな滝が出て来るとは思えなくなって来た。自分一人ならまだまだ遡上する気はあるのだが、この続きは次回のリベンジに廻して、ここで引返すことにする。
おいらはまだまだこれからと思っていたが、相棒はあるのかないのか判らない滝探しに嫌気が差して来た様である。
”桂の滝”は分岐で水量の多い方に進んでしまい、途中で諦めたのが正解だった。
県道歩きから途中で入渓して沢沿いを歩く。”桂の滝”へは水系が違う
ので貯水池からの沢水よりかは綺麗であるが、それでも綺麗と言える
レベルでは無かった。
沢は二股になり、水系が二つに別れる。地図の記憶はこの辺りまでは無く、水量の多い沢に入るが、同じく見付かるのかどうか判らない滝探しに相棒は不機嫌になり、途中で県道に出て滝探しを中止することにした。帰宅後調べてみると沢を間違っており中止が正解だった。