兵庫県神崎郡神河町根宇野

2018年05月15


日本の滝百選に戻る

Road Map :R312を神崎から県道8号線に入り、グリーンエコーへの道標に従う。
Route Map:笠形山への登山口であるオウネン平の無料駐車場に車を停める。
日本の滝百選』  到達困難で幻の滝に相応しい滝であった。
 笠形山周辺には氷瀑で有名な扁妙の滝とオウネンの滝、東側には龍ヶ滝を代表する5つの滝群があることは知られているが、それ以外に幻の滝と呼ばれている笠形大滝(仮称)があるらしいと知った。
 笠形大滝の詳しい情報はグリーンエコー笠形で聞けるらしいが、入村料\200を取られるらしい。ネットでGPS軌跡の地図を手に入れたので、この地図と我がGPSを照し合せれば滝には到達出来るだろうと軽く考えてしまった。
幻の滝、笠形大滝
これで笠形大滝はおいらに取って幻の滝ではなくなった。
大きな優美な滝であったが、到達までの苦労を考えると滝マニア以外にはお勧め出来る滝ではないと思います。 今日に限るかも知れないがヒルが居なかったのは幸いであった。
今日の滝見
  笠形大滝 → オウネンの滝 → 扁妙の滝
笠形大滝 (落差60m)
かさがたおおたき
幻の滝?
    標高差:239m
累積標高差:339m
笠形大滝を往復したあと、シームレスに扁妙の滝を往復する。
往路:1時間36分
復路:1時間28分
散策時間:3時間09分(滝見時間5分含む)
どこに向かって進んでよいのか判らなかったので、駐車場から適当に斜面を下る。
グリーンエコーから少し進んだ所に林道入口があったが、ロープで通行止めされて
おり、入口周辺には駐車地が無かったのでオウネン平の駐車場まで上がる。
長靴か、沢靴を持って行くのか、悩んだが登山靴のみで10時26分に歩き始める。
7分程で林道に下り立った。この林道で間違いなさそうであるが
”扁妙の滝沢登コース”の道標が気になった。そんなコースがあるのか?
スギ林に入ると白、青のペイントマークが沢山見られたが、これはハイキング者用のナビマークではなさそうだ。 下草が無いのでどこでも歩けた。
林道はコンクリートで簡易舗装されている様になってきた。
この橋の下を流れるのは、扁妙の滝、オウネンの滝を流れて来た沢水である。
左側には数段の小さな滝が見えたが、復路で写真を撮ることにして先を急ぐ。
林道としてはここまで続いていた、この先からは林道の崩壊が始まっていた。
林道と並列して流れる沢には綺麗な水が流れていたが、滝までの必要時間が読めていないので、出来るだけ寄り道せずに先を急ぐ。
突然、倒木で行く手を阻まれる。 倒木を乗り越えようとしたが、下を潜れた。
一難あって、それどころでは無くなった。大規模な崩壊帯となり、踏み跡は全て消されていた。もやはこれまでか!と思いリタイヤも考えたが、相手は幻の滝ではないか。
思い直してもう少し進んでみることにした。
沢まで下ってみると倒木帯となったが、赤のナビテープに力を貰う。
大規模倒木帯にも赤いナビテープが巻かれていたが、ウソだろうと思い、この倒木帯には踏み込まず、迂回を続ける。
倒木を避けながら沢沿いに進むが、この辺りから困難の連続となって来る。
右岸の崖を見上げると、点々と赤テープが続いていた。 ここを高巻きせよ!とのことかと思い、崖を這い上がって行く。 高巻きと言っても道がある訳でなく適当にトラバースして行くだけだった。
大きな渕が出て来て沢沿いには歩けなくなって来た。
沢まで下ると待望の赤テープがあった。
高巻きしていると枝沢にぶち当たってしまった。対岸には歩けそうな所が見当たらない。仕方なく枝沢沿いに沢まで下りることにした。
右岸へ、左岸へと目まぐるしく渡渉を繰り返す。
スパイク長靴を履いて来るんだった。
沢に戻ってから沢沿いを歩くが、しばらくは新緑の中、気持ち良く歩けた。
GPSの軌跡で書かれた地図と手持ちのGPSを照らし合わせながら歩いているので自位置は判っている。こんなGPSの活用方法は初めて行った。
沢水の透明度は高く、滝水を見ていると落ち着いて来る。
小さな滝(落ち込み?)が多く出始めた。
ここまですっかり忘れていたがヒルが出て来る気温を越えているではないか。
慌ててヒルチェックをするがヒルの形跡はなかった。
そろそろ出て現れてもよい頃ではと思っていると・・・
小さな滝を撮っている場合ではないのだが・・・
その時は1時間36分でやって来た。 まずは滝に陽が当たっているのに感謝する。
落差60mの斜瀑である ”笠形大滝”を見上げる。
到達が困難な大きな滝であることから ”幻の滝”と呼ばれている様だ。
落差は推定、滝名は仮称の様である。
滝の雰囲気は鳥取県の ”久曽木大滝”に似ていると思った。
いつもなら中段、上段まで上るのであるが、今日はここまでの歩きで疲れたので、下からの眺めだけで終える。
滝壺的なものはなく、そのまま渓流となって流れ落ちていた。
一通り写真を撮って引き返す。 復路では時間を取って渓流を眺めて行く。
往路では高巻きした沢を復路では沢歩きで下って行く。
往路でも写真を撮った小さな淵は、陽が射し込んでいなくても沢水が綺麗だ。
周囲を苔生した岩で囲まれた小さな淵で考え込む。
登山靴を脱がないと淵を通過出来そうにないので、右岸を少し、高巻きする。
復路では違う所から倒木帯に入ることになってしまった。
その後も渡渉を繰り替えし下って行く。
無事、なんとか林道に戻ることが出来たと思ったが、両腕には小さな切り傷で血がしたたり落ちていた。 歩きながら自然乾燥で治療する。
倒木を無理やり乗り越えて行く。
オウネン平の分岐に戻る。
復路1時間25分にてオウネン平の駐車場に戻るが、このまま扁妙の滝へ向かう。