兵庫県丹波篠山市上筱見

2016年04月22


日本の滝百選に戻る

Road Map :R173から上筱見のキャンプ場に向けて車を走らせる。
Route Map:キャンプ場の駐車場から滝巡りを行い周回コースで下山
            する左回りで周回する。
日本の滝百選』  滝見と共にくさり場登りが楽しめる変化の多いコースを楽しむ。
神戸観光のHPから
 篠山市篠見(ささやましささみ)の筱見四十八滝(しのみしじゅうはちたき)は地名から篠見四十八滝(ささみしじゅうはちたき)と呼ばれたりしていますが、正確には篠見の筱見四十八滝です。 筱見四十八滝は篠山盆地の北方に連なる標高600〜800mの多紀連山(多紀アルプス)の東、小金ヶ嶽(726m)に続く登山道にあり始終(しじゅう)かれることがない滝が8つあるところから48滝と名付けられました。 実際に48の滝があるわけではありません。
途中険しい道もあり、一の滝を越えてからはロッククライミングさながらのコースもありますが、その先は歩きやすい林間コースになっています。
筱見四十八滝
  11年前に四十八滝〜子金ヶ嶽を歩いた我がHPを見てみると、
くさり場の写真も無く、くさり場が沢山あると一言書かれているだけだった。 あの頃はくさり場とて、登山道の一環としか捉えていなかったのか。
今回はくさり場が出て来る毎にニュースとしているが、これは加齢で怖がり体質に変わって来ているからなのか。
箕面大滝に行く
  いつもの帰りの駄賃として日本の滝百選に入っている ”箕面大滝”に行って見ると、新緑のモミジが見事であった。
筱見四十八滝
  前回、筱見四十八滝を歩いたのは'05年04月16日であり、滝とヒカゲツツジが見ることが出来たので同時期に再度、歩いて見るが、
今年は暖冬なので、ヒカゲツツジには間に合わなかった様だ。
しのみしじゅうはちたき
周回時間:2時間15分
前回と同じ上筱見のキャンプ場に車を停める。前回はここから小金ヶ嶽への往復12kmを歩き通したが、今回はそんなバカなことをせずに滝見だけで済ますことにする。8時45分に歩き始める。
前回はこれを読んで筱見四十八滝には48の滝が無いことを知った。今回はガイド板の”篠見”(ささみ)が俗称で正式的には、”筱見”(しのみ)だと言うのを知った。
昨日の大雨で流されて来たのか? ”イモリ”が
のそのそと道端を歩いていた。
11年前と同じ簡易地図も健在だった。今日はこの地図通りに歩く予定。
穏やかな道で道標が次々に出て来るので、その面ではハイキング道
にも思えるが・・・ ここの滝見ではそうは行かないのである。
徹底的に滝見をしたいので1時間では終点まで行けないだろう。
下りは寄り道せずに急いで下山したい。
沢沿いの穏やかな道を進んで行く。 今日は晴天になるはずであったが、昼からの晴天に変わって来ている様だ。 どんより曇りが残念。
沢に落ち込む小さな ”無名滝”。
昨日は大雨だったのに沢水が意外と少ない。
”四十八滝”の最初の滝は登山道に流れ落ちていた。
”手洗滝”の滝壺からの下流も小さな滝となって続いていた。
落差5m程の ”手洗滝”の滝壺は登山道にあった。
前方に祠が見えて来たので、”弁天滝”は近い。
これは登山道なのだが、岩肌が濡れて滑り易く
注意を要した。 登山靴とストックは必須だ。
見るアングルを変えても上段の ”肩ヶ滝”の全容が見えなかった。
2段の渓流瀑で上段と下段で分かれて滝名が付けられている。
上段、落差約5mの ”肩ヶ滝” 下段、落差約5mの”弁天滝”
ここからでは ”肩の滝”の滝壺が現認出来ないので2つの滝には思えない。
尖岩の反対側の登山道は滑り易く、スギの根っこを頼り
に登る。既に滝見遊歩道とは呼べない状態になって来た。
”弁天滝”からひと登りすると、ピナクル的な尖岩が
あったが、踏み跡は無く、上った形跡はなかった。
沢までは落ちる様な斜面を下って行く。
下には太鼓橋が見えていた。
”長滝”への道標が出て来たが ”長滝”へは大きく下って、
再びここに戻って来る必要がある。
沢まで下ると朽ちた丸太橋があった。 滝の全容を見るには
丸太橋を渡る必要があったが、滑り易く怖かった。
こんな所に大雨のあくる日に来るものではない。
登山道にはまだ水が流れていた。
兵庫の滝としては滝壺の沢水の透明度は高かった。
進入禁止の ”肩ヶ滝”の滝口を見に行く途中で
太鼓橋越しに ”長滝”を見る。
落差20m程の ”長滝”は”くの字状”に落ちていた。
水量が少なく、昨日の大雨の恩恵を受けていない感じだった。
下からは”肩ヶ滝”の滝壺が見えず、2段の滝の様に見えたが、上から覗き込むと滝壺が見えて、2つの滝だと言うことが良く判った。しかし、ここから覗き込むのは怖かった。
この先から覗き込めば ”肩ヶ滝”を滝口から見ることが出来る。
次にロープ場となるが、ここは斜度が緩く
比較的簡単に上ることが出来た。
”長滝”への分岐に戻り、登山道を進んで行くと大き
な壁にぶち当たった。 真新しいくさりが設置してあっ
たが、ここは朽木を頼りに登ることが出来た。
”長滝”の滝口近くまで行くと ”危険”の看板が・・・
ここまで来るハイカーが多いのだろう。
登山道以外への進入禁止のロープが張られていたが、ここを下れば
”長滝”の滝口に行けそうな感じがしたので道無き斜面を下ってみる。
”長滝”を滝口側から覗いて見る。 足場が安定しないので怖い!
次に出て来たのが”シャレ滝”の道標。
ここも登山道から離れて沢沿いに入って行く必要があった。
”シャレ滝”は滝壺に行かないと全体が見えない
のであるが、普段より増水しているので渡渉が困難に
なってしまっていた。
滝壺まで行き落差8m程の ”シャレ滝”の全容を見ることが出来た。
ロープ場の次にはくさり場となり、しばらくは岩峰歩きが続く。
非力なおいらにはくさりが重く、出来るだけくさりに頼らない様に登る。
”シャレ滝”の分岐に戻り、登山道を進んで行くと、
滑り易い路面のロープ場に出た。
ここを登り切れば展望の良いちょっとしたピークに出る。
足元が踏み抜きそうに頼りなく、くさりも弛んでいるので、
ここはキケンぽい。
この時  ”ヒカゲツツジ”のことをすっかり忘れていた。
ここから西側の岩峰を見ていれば ”ヒカゲツツジ”を見ることが
出来たかも知れない。
展望所に出るが、大した景観は得られない。
左側は崖であるが、樹木が茂っているので
恐怖感は無くなってしまう。
展望ピークから沢に下りて行くのだが、
この道が中々のデンジャラスであった。
沢に下り立つと無名の”小便滝”が迎えてくれた。
後は登山道のないこの沢を登って行くだけ。
沢を適当に登って行く。
1時間程で落差20mの ”大滝”に着く。 落差20mで大滝とは
何ぞや!の感じである。 四十八滝の中では一番大きいのだろう。
前方に大きな滝が見え出した。
落差のない分、滝壺も小さい。
”大滝”は一般的な普通の小さな滝で、何の魅力も無かった。
これより先に期待を持たせない様に ”滝巡り終了”の標識が出て来るが、実は、この先にも滝は残っているのだ。 嘘付道標に意味があるのか。
これを信じて引き返すハイカーも居るかも知れない。
”大滝”からは涸沢の様な登山道を登って行く。
登山道に間違いないことを道標で確認する。
ここから大きなくさり場が始まる。
周回コースに入るには、しばらく岩峰歩きを続ける必要があった。
見上げるくさり場、岩肌が濡れているのがちょっと厄介。
見下ろすと”一ノ滝、二ノ滝”の案内板が見えた。
滝としては滝壺しか見えていない。
崖を滝壺まで下りて見る。
上段が ”一ノ滝”、下段が ”二ノ滝”の特異な滝姿。 ”一ノ滝”の
滝壺を見るすべが無い。 大きな直瀑より、こんな特異な滝の方が面白い。
これが3本目となり、これでくさり場終了と思ったが、
更に上に短いくさりがあり、それでくさり場は終了となった。
強烈なくさり場が出て来た。くさり3本分の登りとなる。
てっぺんの展望所から景色を眺めると松の木が格好良かった。
くさり場を登り切ってから振り返り見るが、下の斜面は見えていない。
この新緑では紅葉も期待出来そうだ。
流れが細くなった沢沿いに緩やかに登って行くと、明るい落葉樹帯に出た。曇り空が残念であるが、沢歩きとは違う落ち着いた雰囲気となる。
分岐の道標に着いたが、下山コースに近道コースと平ら道コースの
2種類があることを知った。 ここは遠回りでも良いから平らな道の
コースで下山することにした。
周回コースへの分岐を探しながら落ち着いた道を進んで行く。
ここが周回コースと登山道の分岐らしいので、前回はここから
”小金ヶ嶽”に向かったのあろうが、何せ11年前の話しなので
何も覚えていない。
平らコースの名の如くフラットな道を進んで行く。
この時期、どこの山でも見ることが出来る ”ツツジ”も満開の
花を見せてくれた。長い下山路では花以外に見所は何もなかった。
今日は ”ヒカゲツツジ”を見ることが出来なかったが
”シャクナゲ”が丁度見頃を迎えていた。
分岐からの下山39分で駐車場に戻る。 朝方、俺とは逆回りで歩かれる老夫婦が居たが、途中で会うことが無かったので ”小金ヶ嶽”まで行かれたのかも知れない。 その他には誰にも会うことのなかった滝巡りだった。