鳥取県八頭郡若桜町中原

2019年10月20


日本の滝に戻る

Road Map :R29の栃原地区から若浪川沿いの林道に入る。
Route Map:林道終点から若浪の滝までを往復する。
中国エリアの滝』  知名度が低い滝であるが、その優美で豪快な滝姿は素晴らしかった。
若浪の滝
  2018年にNHK鳥取放送局からドローン映像が放映されているらしく、
秘境の滝として紹介されていたらしい。
  直ぐ近くに幻の滝として紹介されている ”久曽木大滝”があるが、
”久曽木大滝”は最近、遊歩道が整備され、幻の滝ではなくなっている
ようで、むしろ ”若浪の滝”を幻の滝と呼んだ方が良さそうだ。
若浪の滝 (落差50m)
  近くで大きな滝がないかと探していると、兵庫県から鳥取県に入った所 ”久曽木大滝”の
直ぐ近くに ”久曽木大滝”より見応えがあるのでは? の情報が得られたので、ネット検索で難易度を調べてみた。 訪れる人は少なく、渡渉、沢歩きもあり難易度は高い様だ。
  水量が少ないと寂しいので、雨のあくる日と決めておいたが、それがたまたま日曜日になってしまった。 林道終点では取水堰の大規模な工事が行われており、幸い、日曜日なので工事は休み日となっており、これが平日の工事日なら、通行止めになっていたかも知れない。
わかなみのたき
往路:1時間38分
滝見:13分
復路:1時間42分
林道終点までは快適な道であったが、若浪の滝までは難所が多い。
R29沿いに立っているレッドバロンの大きな看板が林道入口の目印となる。との情報は ”日々是好日”のHPから得ていた。 これで道探しが随分と楽になった。
橋を渡り、直ぐに左に曲がると、林道ゲートがある。
林道ゲートには鍵は掛かっておらず、簡単に中に入れた。 ネット情報では林道は一部悪路と書かれていたが、綺麗な地道であり、簡易舗装も使いされていた。
10時10分に駐車地から歩き始める。
工事日で重機が動いていれば通してくれなかったかも知れない。
送風機の横を通る時に ”カードを示せ!”と機械に声を掛けられびっくりした。
林道ゲートから1.7km走って林道終点に着くと、そこは工事現場となっていた。今日はたまたま日曜日なので工事は休みの様で助かった。
平日の工事日なら、ここまで来れなかった可能性もある。
最初の渡渉となる。 昨日の雨で水量が多いが、長靴で無事、渡渉は出来た。
右岸には登山道の痕跡があった。
落差2m程の2条の無名滝。
落葉の堆積で登山道とは判り難いが登山道には間違いないだろう。
左岸側にも何とか登山道と判る道が伸びていた。
渡渉地点となるナビテープ、岩へのペイント等はまったなく、
個人の判断で渡渉地点を選択して行く。
晴天になる天気予報であったが、薄曇りが残念である。
出て来る小さな滝は全て無名滝。
ミズゴケに覆われた大岩群。
後にも先にもシダの藪扱きはここだけだった。
シダに覆われて路面状態が見えないので、かなり歩き辛かった。9
沢が徐々に狭まって来て、いよいよ沢登りが近付いたか。
崩壊した堰堤が出て来た。 この位置をナビに残しておきたいが、
我がGPSのマーキングSWが壊れているので、マーキングが出来ない。
これは本流の滝。
右岸側の枝沢から落差のある滝が落ちていた。
次は左岸側の枝沢から落差のある滝が落ちていた。
これも本流の滝。 濡れた岩盤を慎重に登って行く。
ネット上に ”難所”と書かれていた左岸が崩壊している個所に着いた。
左岸側を見上げると恐ろしい程の流石の堆積で、全てが浮石なので、踏み込みたくはない。
ここが自分に取って最大の難所だった。
右斜面は浮石なので刺激を与えたくなく、長靴ぎりぎりの深さを渡り切る。
今日は水量が多く、普段よりは沢登りを難儀にしているのかも知れない。
水量は少ないより多い方が歓迎ではある。
狭まった谷間の滝を越えて行くには時間が掛かってしまう。
前方に大きな滝が見え出した。 やれやれである。
初めての動画。
写真をクリック下さい。映像が途切れる場合は、再度再生して頂くと、
途切れない映像が見ら
れます。
1時間38分にて落差50m、5段の ”若浪の滝”に着く。 噂通りの見事な滝であった。
ここからだと4段の滝にしか見えないが、上流にかくれているのだろうか。
樹木で邪魔されること無く、1ヶ所から滝の全容が見れた優美な滝であるが、下段の滝だけを見ても素晴らしかった。
上流にもまだ滝があるらしいが、それはパスして復路に入ろうとしたが、
左岸を見る登れそうな斜面があったので少しだけ登ってみる。
踏み跡に見えたが、地面が緩んでおり、グリップが取れず、立ち木もないので、
これ以上は危険と判断して無理は控える。
今日の緩んでいる地面状態では、ここまでがギリギリであった。 下りはクワバラ、クワバラの神頼みだった。
登り時の難所地点は下り時には更に難所であるが、
上から見る方がコース取りは判り易かった。
滝見を13分程して、さっさと復路に入る。
景観を見ている余裕は無く、ただひたすらにコース取りだけを考えている。
高巻きは出来るだけ避けてコース取りして来たが、自然と高い所に来てしまった。
復路、1時間42分にて林道終点の工事現場に戻る。
最初の渡渉地点に戻って来た。 後は危険個所は無く、やれやれである。