〔052〕富士山 (3,776m)
1970年XX月XX日
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静岡県御殿場市

標高差:不明
雑 記
  にわかテストライダーとして付いていっただけなので、何時、どこでとの記録、記憶がまったく無い。
当時、こんな仕事で給料が貰えるなんて、会社って有り難いとこだと強く感謝した。
後日、テスト場所が判った。
  写真に写っていた看板から ”御殿場スキー場”と判ったので一つすっきりしたが、後はテスト日がいつだったのか調べておきたい。
山頂までは行っていない。
部品メーカーのスタッフと記念撮影。 目的は電装部品に掛かる ”G”の
測定であり、思いっ切り走ってくれとの指示だった。
入社早々にテストライダーに抜擢されたのは、当時、モトクロスレースを
していたので危険なことはお前がやれとの理由だった。 スノーモービルに
乗るのは初めてだったが、喜んで引き受ける。
綺麗に裾野が見えているが、乗るのに夢中になり、景色なんかは関係なかった。
前日の ”霧ヶ峰”でのテストはガスだったが、富士山は綺麗に晴れてくれた。出張旅費を貰って好きなだけスノーモービルに乗れるなんて最高の仕事だ。
実は富士山のどこでテストしたのか記憶が無い。
相当、登った記憶があるが測定データーを送るテレメーターの電波が届かないと引き返した覚えがある。
部品にGを与える為に思い切りジャンプするが、
着地点が雪面なので恐怖感はまったくない。
本当に偶然に競合メーカーもテストに来ていた。
並んで走ってみると排気量の違いもあり、圧倒的な勝利で終わる。
奥に走っているのは S某社の非力なスノーモービル。
急斜面を登って行く自衛隊の雪中訓練部隊に出会ったが、向こうは疾走する
スノーモービルに見入っていた。 どう思っていたのだろうか。
日本百名山』   出張旅費を貰っての美味しい仕事だった。
ふじさん
「古い写真が出てきた」
  富士山に登ったのは1969年であるが、その翌年にスノーモービルのテストで富士山麓を走り廻った写真が出てきた。
何月何日だったのかの記録は残っていないが、前日に霧ヶ峰でテストし、富士山に来た記憶が残っている。スノーモービルでは山頂近くまで登ったが、山頂には行っていない。 あの頃は山に興味なかったが、今思えば山頂まで行っとくべきだった。
本業は図面書きであるが、メカニックが同行していないので、
標高に合せてキャブセットを変更する。
テスト走行準備をするK社のスタッフ。 ボーっと突っ立っているのは部品メー
カーのスタッフ。 後ろに見える看板には ”御殿場スキー場”と書かれていた。御殿場登山口近くにあるスキー場で1990年には雪不足で廃業しているらしい。
部品に掛かるGの測定データは搭載していたテレメータで発信していたが、
走り待っている内にどこかでテレメータを落としてしまった。
テレメータは200万円するらしいので、必死に探し回る。
仕事ではあるが、完全に遊び感覚で走り待っている。
体験試乗とは言え、ヘルメットくらいは被れよ!
サブライダーの彼は仕事を忘れて走り廻っているだけ。