標高差:764m
累積標高差:1100m
熊本県八代市泉町樅木
ウィキペディアから
国見岳一帯は九州中央山地国定公園に指定されている。 国見岳は熊本県八代市と宮崎県椎葉村にまたがる
山で、共に秘境と呼ばれる山深い山村であり、平家の落人伝説が残る村である。 球磨川の支流、川辺川および耳川のそれぞれの源流域に位置し分水嶺をなしている。 このような九州の脊梁をなす山奥に鎮座するが、視程のよい日には熊本市内からも南東方向に山頂部を望むことができる。 山頂部はなだらかであるが、周囲には
急峻な谷間が刻まれている。 ブナおよびモミの天然林が広がり、シャクナゲなどの群落も見られる。
Road Map :九州道を松橋ICで下りてR218を東進し、県道153号線から林道に入り、広河原登山口に向かう。
Route Map:広河原登山口から山頂を往復するが、杉の木登山口側へ周回すれば良かったと後悔する。
『日本三百名山』 山頂の展望より登山道の雰囲気が良かった。
『日本の滝百選』 観光地化された高千穂峡・真名井の滝を観光する。
国見岳の感想
山頂からは360°に近い展望があるが、見えている山々が平凡で何の
特徴もなく良い景色とは言えなかった。 それより写真写りが悪いが、
穏やかにトラバースする登山道が大いに気に入った。 標高差はあるもの
の楽に登れる良い登山道だった。
高千穂峡散策
傾山への移動途中に高千穂峡があったので散策してみる。 過去2回、
高千穂峡の横を通っているが、散策するのは初めてだ。
今日の温泉
道中、適当な温泉が無く、最後のチャンス県道6号線沿いの”白滝温泉”に的を絞ったが、県道から15分も歩いて谷に下りる必要があり、入浴後の登りで汗を掻くならと、今日の温泉は止めにした。
今日の寝床
県道6号線を傾山登山口に向けて車を走らせていると、途中で小ぢんまりした駐車が目に付いた。 トイレは新築されており、こんな山の中で水洗
トイレがあるので、ここが気に入り、今夜の寝床にする。
前日の移動
小雨の中、市房山を登頂後、道の駅”通潤橋近くの”浜の湯温泉”で汗を流し、そのまま、通潤橋、五老ヶ滝を
散策して時間を潰し、道の駅”通潤橋”で車中泊とする。
〔300〕国見岳 (1,739m)
−−− |
広河原登山口 |
最初の沢 |
かつらの木の沢 |
最後の沢 |
平家山分岐 |
国見岳 |
登り→ |
6:44 |
7:33 |
7:49 |
8:11 |
8:26 |
8:58 |
←下り |
11:10 |
−−− |
10:16 |
9:54 |
9:44 |
9:11 |
コースタイム:4時間26分 (休息時間含む)
登り:2時間14分、下り:1時間59分
高千穂峡散策(日本の滝百選 ”真名井の滝”)
2011年度の九州の山遠征
”広河原登山口”の駐車場に着く。 一番奥の軽バンは大阪から来られ
たじいさんが丁度、これから登る所だった。 今着いて、準備をされて
いる若いあんちゃんは福岡ナンバーで挨拶したが返事が返って来ない。何となく聾唖者の感じがしたのだが、手振りもしてくれなかった。
”内大臣林道”入口に 「全面通行止」の看板が3枚もあった。
ネットで調べているハイカーはこれを真に受けて引き返す者は居ない。林道は路面状況が悪く、15kmと長いので広河原登山口までは
1時間近くを要した。 平均速度が15km/hと遅かった。
序盤はヒノキの植林帯の急斜面を登って行き、感じの悪い山と思って
いたが、この限りではなかった。 15分も登った頃、大阪のじいさん
が既に休憩していた。 話しをするとじいさんの話しが長く、中々離し
て貰えない。 当初、一緒に登りたいと思ったが、余りにもペースが
遅そうなので先に行くことにした。
林道走行で時間を取られてしまったが、遅い時間の6時44分に
出発する。 救急箱まであり至せり尽くせりの登山口だった。
斜面をトラバースする水平道が続く。
ヒノキの植林帯を抜けると共に登山道は穏やかになり、
落葉樹の明るい雰囲気に変わる。
福岡のあんちゃんは足が早く、直ぐに追い付いて来たが、
こちらが止まると向こうも止まり、距離を置いて近付こうとしない。
緩やかに下り、49分にて”1つ目の沢”着く。
この後は沢渡りの連続となるが、ここのアップダウン
は全て大したことはなかった。
1時間05分にて ”かつらの木”と書かれた看板のある沢に着く。
この沢が一番大きく、沢水も豊富だった。
少し沢水のある沢、涸れ沢と色々であるが、
トラバースしながら沢を横切って行く。
沢が多い影響か、綺麗なコケがやたら多い。
コケが大好きな割りには名前を全然知らないが
スギゴケの仲間だと言うのくらいは判る。
山全体が落葉樹の枯れ山の中、
この ”イチイ”の大木は目を引いた。
ここにだけ群生していた小さな ”スミレ”。
沢への小さなアップダウンであるが、繰り返しているので
累計標高差は 1,100mとなっていた。
距離を置いて付いて来る彼を何とか先に行かせようとするが、
こちらが止まると向こうも止まってしまう。
登山道の両脇には ”もののけの森”を彷彿させるコケが見られた。
手招きで近くまで来て貰い、先に行って貰う。
前に出るとあっと言う間に離れてしまった。 はやり、足は早いんだ。
登山道にも芽を出している ”コバイケイソウ”の群生地。
1時間42分にて ”平家山分岐”を通過する。
分岐からは穏やかな道となり、水平道が続く。
シャクナゲ帯を掻き分けて抜けると前方に ”国見岳”の山頂が見え出した。
2時間14分にて ”国見岳”(1,739m)に着く。
山頂からは360°の大展望であったが、黄砂で見通しが悪かった。
カメラをセットする所が祠しかなかったので、
証拠写真はこんなに遠景になってしまった。
山頂には彼と二人しか居ないのだが、近寄り難いオーラを感じ、話しはしなかった。 彼が下山してから、この展望岩に行き景色の写真を撮る。
山頂より南面を見ると1,600mを越える山が連なっていたが、
まったっく絵にならない展望であった。
北面側の展望も同じく、黄砂の影響もあろうが、これと言う
山が見当たらない。 がっかりして休憩13分で下山する。
下山時に見たシャクナゲ帯はうっそうと茂っていた。
枝を掻き分け通過する。
下山33分で ”平家山分岐”に戻る。
”平家山”がどんな山か知らないし興味も湧かない。
第一、山名が臭い。
登山口近くで休憩していた大阪のじいさんが今頃やって来た。又、掴まって話しが長くなってしまった。 歳は63歳、俺と殆ど変わらない、
金剛山をトレーニング山にして日本百名山を68山程を消化している
とか。 無理やり話しを切り上げて別れる。
登って来た道を引き返しても、雰囲気良く全然退屈はしないが、
杉の木登山口への周回路を歩いた方が良かったかなーと後悔し始めた。
同じ沢から下流側を見る。
濃いガスが掛かれば道間違いしてしまいそうな場所だった。
小さな沢から上流側を見る。
木々の芽吹きはまだ無いが、新緑の頃には更に雰囲気の
良い登山道になる感じがする。
こーんな感じのトラバース路が続く。
ヒノキの植林帯に入る前にあった展望所。
この辺りの山の景色は何の特徴も無く面白みに欠けた。
2時間弱で下山を終える。
下山時に見た駐車場は関西勢の車の方が多かった。
登り時、苦しかった最初の急登を快適に下る。
隣りの住人(?)、福岡の内藤さん御夫婦。 仕事はリタイヤされ御夫婦で山を回られているが、全国制覇はこれから目指されるらしい。 酒を呑みながら話している内に磯釣りの話しからサザエ、アワビ採りの話しになり、ヤマラー同志ながら海の話しで盛り上がる。
”甌穴”(ポットホール)が沢山見られた。
”高千穂峡”は五ヶ瀬川が阿蘇溶岩を
浸食して生まれたV字型の峡谷。
傾山への移動途中に”高千穂峡”があったので時間潰しに寄ってみることにした。
ところがG・Wで駐車場はどこも満車状態。 少し離れた無料駐車場に車を押し込み、
高千穂峡まで下って行く。 帰りは登りとなるので100円のシャトルバスに乗ってみた。
遊歩道の橋の上からの撮影。
これだけの景観が只で見られるのだから見なきゃ損々の感じ。
日本の滝百選に選ばれている ”真名井の滝”。
このベストスポットには写真を撮る観光客で一杯だった。
柱状節理が見事な高さ70mの ”仙人の屏風岩”。
〔097〕真名井の滝 (落差17m)
くにみだけ
落差17mの直瀑である ”真名井の滝”は大した滝ではないが、
高千穂峡とのコラボが日本の滝百選に選ばれたものと思われる。
2024年7月30日改定
<今日の宿泊地>
日本の滝百選に指定された「真名井の滝」
日本の滝百選に指定されている名瀑で、約17mの高さから水面に落ちる様は高千穂峡を象徴する風景です。 天孫降臨の際、この地に水がなかったので、 天村雲命(アメノムラクモノミコト)が水種を移した「天真名井」から湧き出る水が水源の滝と伝えられています。