〔040〕明神山 (668m)

兵庫県姫路市

2015年01月16日


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Road Map :県道23号線から夢前町神種集落に入り、夢やかたの駐車場に向う。
Route Map:夢やかたの駐車場を基点に大明神コースで登りBコースで下山する。
明神山で登ったことがないコースとしては大明神コースが残っている。河鹿コースへは'07年07月にチャレンジしたが、途中で道を見失って迷走して山頂へ。その後のリベンジとして'14年03月には河鹿コースで山頂まで行くことが出来ている。今日は大明神コースから登ってみる。
大明神コース
  つまらないコースと聞いていたので、これまで歩こうと思ったことがなかったが、実際に歩いて見ると変化が多く展望もそこそこあり面白いコースだった。 もっと天気の良い日に歩きたかった。
累積標高差
  大明神コースは小さな登り下りの繰り返しなので累積標高差は881mに達した。 半面、Bコースは下り一方のだったので簡単に下山することが出来た。
久し振りの長滑ら、観音滝
  7年振りだったが両方とも記憶にはしっかり残っていた。
水量の少ない観音滝は残念だったが、水量の多いときはあるのか。
兵庫100山』   初めて ”大明神コース”を歩いたが、変化が多く面白いコースだった。
大明神コース〜Bコース
コースタイム:4時間36分(一般道歩き14分含む)
登り:2時間54分
(大明神コース登山口から)
下り:1時間28分
(観音滝寄り道時間含む)
    標高差:541m
累積標高差:881m
みょうじんさん
大明神コース”の登山口がある ”神元神社”に向っている
途中にあった ”水車小屋” 水車は壊れて機能していない。
観光用?
今日は昼から晴れるとの天気予報を信じて、遅くに夢やかたの駐車場に着くと平日なのに多くの車が停められていた。
全てがハイカーの車なのかは判らない。
気温6℃の中、10時26分に駐車場を出発する。
”神元神社”と大杉。 大杉は見上げる高さに聳えていた。
登山口は林道を少し進んだ地点にある。
”神元神社”の石の鳥居がある横を通って行く。
”大明神コース”は行き成りの急登で始まり、小さくジグを
切りながら登って行く。 滑り止めの補助ロープが沢山張ってあった。
例によって ”ハンターに注意”の勝手な注意書きが3ヶ所にある登山口に着く。 10時40分に登山口から歩き始める。
登山口から10分程で鉄塔下に着く。 ここから”明神山”が望めたが、山頂はガスっていた。 天気予報通りに登頂時に晴れてくれれば良いが。
道標はまったく見られないが、テープが沢山巻かれており、踏み跡もしっかりしているので今の所、道間違いは無さそうだ。
何故か登山道が広く伐採されている所を通る。
右前方には2つ目の鉄塔が見えている。
進行方向には2つ目の鉄塔と ”明剣岳”が見えた。
鉄塔を過ぎてからは山道らしくなってきた。
2つ目の鉄塔下を通過する。
鉄塔が立っている地点は大体展望が良い。
登山道を挟んで西側はスギ林、東側は雑木林となっていた。
登山道を塞ぐ様に大きな岩が出て来る。
迂回道は無く岩の上を乗り越える。 変化が多く面白い。
コシダが茂る箇所もあったが、ここも薮扱きする所はなかった。
登山道には樹木が迫っているが、藪扱きをすることはなかった。
前方に支尾根が延び、その下が急峻な崖となっていた。
その岩壁に ”おたふくの顔”に見える模様があるらしいが、
手前の樹木が茂りそれは確認出来なかった。
前方に大きな岩が現れ、この岩が展望所となっていた。
”馬ノ背”的な露岩を通過する。
両側は深く切れ込んでおり覗き込むのが恐い位だ。
露岩の落ち込みの向こうに ”明神山”が望めたが、
山頂部にはまだガスが乗ったままだ。
馬ノ背(露岩)の西側を望み込むと下までが見えない
程の垂直に近い急斜面だった。 恐い!
1時間04分にて ”三角点山”(343m)に着く。
ここからの展望は殆んど無かった。
馬ノ背から振り返り見た ”明剣岳”。 ここへ老夫婦のハイカーが下山して来た。 ”明神山”には一番乗りで多くのハイカーが登っているら
しい。 ”大明神コース”を通るのはこの老夫婦だけだった。
仮称 ”隙間岩”を通過する。 ウエスト85cmでは
問題なく通過出来たが、路面は落葉で滑り易かった。
通称 ”鉄砲岩”と呼ばれている立岩に着く。 ここの通過場所を探すと左側に大きな岩の割れ目があった。
”隙間岩”を通り過ぎて振り返り見る。
次ぎに通称 ”たぬき岩”と呼ばれている岩峰に着く。昨日の雨で濡れておりグリップが悪そうなので左側にエスケープして登る。 安全第一です。
”たぬき岩”からは ”馬ノ背”へと続いており展望は良かった。
”たぬき岩”からは ”五朗山”が望めた。
登山道に登れそうにない岩峰が立ちはだかった。
これが一般的には ”衝立岩”(ついたていわ)と
呼ばれている岩峰だろう。 ここを登らなくても
左側に迂回路があった。
トラバース路は緩やかに下って行き、苔生した岩道は滑り易い。
補助ロープが無ければ恐くて通れない。
”衝立岩”をトラバースしながら左側を沿って行くが、更に左側は谷への大きな落ち込みとなっており、生い茂る樹木で恐怖感は薄らぐが、落葉の積もった登山道は踏み抜きの恐れが大だった。
自分の心配は余所にして、途中すれ違った
あの老夫婦がここを下って来たんだと関心する。
そして垂直に近いロープ場に着く。
2本のロープを両手で掴み登って行く。
ロープ場からは登りがきつくなり、山登りらしくなってくる。つらい登りから先に空が見える毎に山頂は近いと思ってしまうが、それは小さな名の無いピークだった。
ロープ場を登り切ると立ちはだかっていた ”衝立岩”の上に出た。 ”衝立岩”の先端への道はロープでクローズされていたが、行って見ると大した展望は得られなかった。
ここも登り切れば騙しピークだった。
一つ目の騙しピークに着く。 当然、がっかりモードになる。
ネット越しに見た ”七種山”方面の山々。
真新しいシカ避けネットが張られた尾根筋を歩く。
ここからは東側への展望が開けていた。
シカ避けネットは遥か下の方まで伸びていた。
今度こそ ”五朗山”のピークだろう。 登りはきつい。
この岩は左側に迂回する。
五朗山〜小明神への登山道の途中に幻のEコースの下降点があった。 道は土砂崩れで下山不能!と書かれていたが、'13年1月
に遭難死されたおじいちゃんはこのコースを下って滑落されたらしい。 たまたま捜索している日に ”明神山”に来ていた。
2時間20分にて ”五朗山”(549m)に着く。
単なる通過点であり、そのまま先へ進む。
正面に大きな岩が出て来るが迂回路を通る。
”小明神”へ厳しい登りが始まる。
”明神山”へ向けて鞍部へ下って行く。
2時間36分にて ”小明神”(630m)に着く。
ここは2度目だが、7年振りなので記憶は殆んど残っていない。
展望の無いピークとの記憶だけが残っていた。
更に鞍部まで下って登り返しが始まる。
岩ゴロゴロ帯を抜ける。 通過には何も問題無し。
この先は山頂かと思い頑張ったが・・・ではなかった。
笠形山の龍の背に似た ”恐竜の背”を通過する。
2時間54分にて ”明神山”(668m)に着く。 ハイカーは既に下山してしまったのか誰も居ない。 山頂のガスは無くなっていたが、
晴れとはいかなかった。 寒いので昼飯抜きで下山する。
この岩礁帯を抜けると山頂となる。
4日前と同じ道を下山して行く。 当初、Aコースの大廻りで下山しようと考えていたが、時間を短縮したいのと久し振りとなるBコースで下山することにした。
表示の無い ”西の小明神”への分岐を確認しておく。 補助ロープが十文字になっており、古びたテープがある地点です。
八合目のA、Bコース分岐に着き、迷わずにA、Bコースを選択する。
きつい下り道が続く。
次に七合目のAコース、Bコースの分岐に着き、
予定通りBコースに入る。
”新展望岩”に寄ってみる。 展望はなんとか見える程度だった。
展望の利かないスギの樹林帯を下り、六合目に着く。
昨日の雨で水量が増えているのではと期待した
”長滑ら”の上流部に着くが、昨年の台風による
水害で流れ着いた流木が堆積しておりがっかりする。
少し下流部に下ると倒木も無くなり水量の多い
”長滑ら”が見られた。
”長滑ら”には何度か来ているが、この辺りには水が流れておらず、こんなに水が流れているのを見るのは初めてだ。
夏の渇水期でもこの辺りには少し水が流れている場合が多かった。 落葉に隠れた苔生した岩盤で何度か転びそうになる。
下流部のこの辺りはどこを歩いても滑り易かった。
ここでヒルにやられた経験はないが、雰囲気的には
暖かくなればヒルが出そうな感じがする。
登り方向から見て、五合目 ”長滑ら”の始まり部に下り立つ。
五合目からは再びスギ林の退屈な道となる。
下山1時間06分にて林道終点の駐車場に出る。
これも7年振りとなる  ”観音滝”に寄り道することにする。
これもBコースを選んだ理由である。
この橋は抜けてしまいそうで恐かった。
鳥居を潜り ”観音滝”に向う。
観音滝までは170mの表示あり。
歩き易い参道であるが、少しの登りも足に堪える。
6分程で ”観音滝”(落差15m)に着く。 この滝も昨日の雨で
水量が多いかと期待したが、普段通りの小便滝だった。
”岩屋池”の堰堤から見た ”逆さ明神山”
林道に戻り ”長滑ら”からの沢水を蓄えた
”岩屋池”の横を下って行く。
1時間28分にて下山を終えて駐車場に戻ると、6台あった車は
1台もいなくなっていた。 全てがハイカーだった?