兵庫県加西市河内町

2018年06月17日


兵庫100山に戻る
兵庫100山』 普通に登って、普通に下るだけのはずであったが・・・
4回目の鎌倉山
登山道は以前と同様に快適な歩き易い道であったが、2つの ”のぞき”に下りる道は荒廃しており、上からは草木が茂って何も見えない状態になってしまっていた。
中央尾根の登山道は途中で、トラバース路に入ってしまい、目的外の所に下ってしまったので、
中央尾根を最後まで下るとどんな道なのかリベンジをしてみたい。
〔063〕鎌倉山 (453m)
かまくらやま
Road Map :中国道の加西ICから県道24号線を北進し、河内南から普光寺への
             町道に入る。途中で溜池に向かう左側の町道に入る。
Route Map:鎌倉寺への参道から登り中央尾根から下山する。

1回目は普光寺〜鎌倉山〜鎌倉寺への一般コース。2回目は鎌倉谷〜鎌倉山〜柳峠から下山のショートカットコース。 3回目は六処神社から西尾根を登り、東尾根の行者道で下山するフルコースを歩いた。 今回はこの3回で歩いていない中央尾根のコースで下山して見ようと思った。 カシミールの地図には中央尾根のコースが描かれているが登山口にある登山コース地図には描かれていないので、本当に道があるのか行ってみないと判らない。
鎌倉山までの登り:1時間23分(西の覗きで迷走あり)
鎌倉山からの下り:2時間09分(東の覗きで迷走、中央尾根の道間違いあり)
散策合計時間:3時間37分
登山口にある大きな目印のフットワークの廃車トラックは健在であった。
気温14℃でTシャツ1枚では寒い位だ。6時33分に歩き始める。
登山口への道路は車通行禁止であり、以前は通行止めのロープが張られていたが、今日はロープが外されていたので、登山口から少し入った所の小さな空スペースに車を停める。
お決まりの獣避けゲートが出て来る。 開け閉めが邪魔臭い。
鎌倉山周辺の道標は文字をくり抜いているのが特徴であり、
これならペイントが劣化して読み難くなるのが防げる良いアイデアだと思う。
大きくジグを切りながら登って行く。
水が殆ど流れていない沢に架かる橋を渡る。
かつての参道なのか? 道は緩く登る様に整備されていた。
密植されたヒノキの植林帯で展望はまったく利かない。
今日は前回パスした ”西ののぞき”の下側に行ってみようと思う。
31分にて ”鎌倉寺”に着く。
何度か登り下りを繰り返して新しい目のナビテープを見付けた。
ナビテープは点々と付いており信頼出来る感じはしたが・・・
”西ののぞき”の分岐からははっきりした道が付いていたが、直ぐに道は消えてしまった。 前回は簡単に ”西ののぞき”の下側へ行けているので、周辺に道の痕跡が残っていないか探してみる。
本来、道間違い、道失いでは引き返すのが鉄則ではあるが、ナビテープとは決別して崖を登って行く。 登り続ければ ”西ののぞき”の下に到達するはずだ。
ナビテープを追って行くが、踏み跡がある訳では無く、どんどん下って行くので、これはどこからかの登山ルートのナビテープかも知れないと思い始める。
右側にトラバースして行くと登山道に戻れそうな雰囲気になって来た。
やがて崖っぷちに突き当たるが ”磨崖仏”が掘られた崖ではなさそうだ。
岩峰の上に登っても、更に岩峰が続いていた。 登山道に出合うまで登って行く。
その地点まで行ってみると、登山道に出るのでは無く、まだ崖が続いていた。
登れそうだったので這い上がる。
岩峰への登り途中から振り返り見る。
登り切ると、なんと ”西ののぞき”の展望地に出た。
道が崩壊していると知っていれば最初からここで済ませていたのに・・・
前回はここから ”磨崖仏”が見えたのだが、草が生い茂りまったく見えなくなっていた。 下からも上からも ”磨崖仏”を見ることが出来なかった。
ビューポイントの矢印の先はこんな感じで何も見えなくなっていた。
悔しいので場所を変えてロープを越えて覗き混むと ”磨崖仏”の一部だけが見えた。見えてしまうと大したものでは無いと思ってしまう。
雑木林に替わった荒れた尾根道を登って行く。
”西ののぞき”を下から見ようとして徘徊してしまったが、
素直に上部の展望地に来ていれば鎌倉寺から直ぐの地点だったのだ。
”法起大菩薩像”が君臨する ”鎌倉山”(453m)到達に今日は1時間23分を
要したが、'12年の初日の出を見に来た時には30分で登れている。
設置場所は変わっていたが小さなお地蔵さんも健在だった。
見覚えのあるバス停? が見えて来た。
この屋根の下には無料の双眼鏡があるのだ。
今日はかなり空気が澄んでおり、肉眼では明石大橋を見ることが出来た。
見通しが良いと言え、肉眼で見える明石大橋もこれくらいの状況だった。
'15年02月に西尾根から東尾根に全縦走した時のスタート付近の東屋を見る。
最初に出て来る ”孔雀明王像”の石仏周囲には何ががある訳では無かった。
山頂から緩やかな下りに入る。
鞍部に下ってから少し登り返し、更に下りが続く。
やがて急下りとなって来る。
道間違いの思い出がある最初の送電鉄塔に着く。
しばらくは下り続ける。
右側の登山道に入ると、これまでの尾根道から薄暗いトラバース路に替わる。
'15年02月に来た時に左側の登山道の方にナビテープが多く見られたので左側の登山道に入ってしまったが、おかしいと気付き、途中で引返した思い出がある。
”柳峠”に着く。 車に戻るにはここから下山するのが一番近いのであるが、
今日は中央尾根を下りたいので ”大日如来像”方向へ登る。
2つ目の送電鉄塔の先からはきつい下り道となる。
文字が消えている道標と脇道があったので、”東ののぞき”への道かと思い入ってみるが、様子が違うので途中で引返す。 どこかからの登山道の様だった。
快適な道を緩やかに登って行く。
道は崖崩れで荒廃しており、それに加えてイバラが多く、歩けたものでは無かった。
この後、反対側からも下ってみると、このまま進めば後3mの地点まで行っていたのだった。
”東ののぞき”へはしっかりした道標が立っていた。
しかし ”西ののぞき”と同様に下へ行く道は荒廃していた。
”東ののぞき”には ”不動明王像”があるらしいが、今回も見付けることが出来なかった。
何故か錆びたクサリが残っていたが、これを登れと言うのか?
2時間29分にて中央尾根への分岐になる”大日如来像”に着く。
登山道に戻り、緩やかに登って行く。
下り始めは少し急ではあったが、後は意外な快適な道となって来た。
中央尾根に登山道があるのか心配していたが、しっかりと道標が立っていた。
やはり、送電鉄塔が出て来た。 大体の送電鉄塔下は展望が開けている。
登山道は関電特有のプラ階段で整備されていたので、
この道は関電巡視路なのだろう。
”東ののぞき”も見えていたが、大した崖でも無いので
”のぞき”の表示は止めるべきだろう。
送電鉄塔下からは ”鎌倉山”がばっちりと見えていた。
写真を撮り忘れたが、尾根筋から左側に下る広いトラバース路が出て来た。
尾根筋を最後まで下る予定であったが、尾根筋の道はあるものの極端に踏み跡
程度の道に変わってしまったので、広いトラバース路に入ってしまった。
これが原因で普光寺に下ってしまうことになる。
送電鉄塔までは快適な尾根道であったが、送電鉄塔を過ぎてからは倒木が多くなり、荒れた道となって来た。 上部だけが関電巡視路だったのか?
開けた所に出ると、はっきりした登山道は無くなり、どこでも歩ける状態になった。尾根筋を真っ直ぐに行けば良かったと後悔するが、後の祭りである。
はっきりしたトラバース路を下って行く。
更に下ると鹿避けフェンスにぶち当たった。 この角が扉かと思ったが、
これは扉では無く、扉を探してフェンス沿いに歩き続ける。
適当に下って行くと ”奥の院跡”と彫られた石柱が立っている場所に出た。
フェンス外に出て、改めて扉を見ると、扉らしくに見えた。
さて、おいらはどこに下山したのだろう。
フェンス沿いに歩けど歩けど扉が見付からず、引き返そうと思った所に扉らしい物があった。 この扉はパッと見、扉には見えなかったが、簡単に開いた。
普光寺の立派な山門を通り過ぎてから、近道があるのを思い出し、
引き返して近道に入る。
この登山案内所を見付けて、ここが普光寺からの登山口であることが判った。
ここから車に戻るのが遠いのは承知している。
尾根道を真っ直ぐ下っておれば、このフェンスの扉に着き、
車までは近かったのだが・・・
田んぼの畦道である近道と通る。
町道を抜けて3時間37分にて登山口に近い駐車地に戻る。 波乱万丈の山歩きだった。
中央尾根を最後まで下る予定であったが・・・
    標高差:318m
累積標高差:686m