1998年〜
ジェットスキー開発履歴
ジェットスキー開発履歴』 吸気リードバルブ取付位置の単気筒研究用エンジンを試作する。
開発コード:294とは勝手に採番した開発コードである。
  ジェットスキー用エンジンとしては最高出力の2st3気筒 180ps/
7,000rpm、の開発コード:882の指示を受けていた。
1気筒当り432ccなら60psを出す自信はあるが、独立チャンバーを採用するのであれば基礎テスト用に単気筒エンジンの試作を予算の裏付けなしで取り組んだ。 勝手に開発費を使ったと管理部からは結構怒られた。
単気筒エンジンを試作する必要があったのか?
  無断で試作経費を使って4種類の単気筒エンジンを試作したのであるが、吸気リードバルブの配置に勉強になった。が、むしろ独立チャンバーの性能出しの役に立ち、3気筒分のチャンバーを試作すること無く寸法出しが出来た。
又々、製品企画の貧弱さが暴露する。
  ジェットスキーに対する製品企画がなっていないことが暴露する。
続きは882で・・・
基礎研究用短気筒エンジン試作


開発コード:294
試作予定エンジンは開発コード:882 2st3気筒200ps/7,000rpmで
あるが、それの1気筒分のエンジンを試作して、吸気リードバルブの取付位置、
取付角度の違うクランクケースを削り加工にて4種類を試作した。
昔(1985年)設計した ”JS300”のエンジンとそっくりになってしまった。
単気筒エンジンで性能向上テストを行って本試作では重厚な3気筒エンジンとなる。
この3気筒エンジンの1気筒分だけ切り取ったのが 開発コード:294 となる。
開発コード:882の構想は様々に変身するので、別ページにまとめる。
船用エンジン特有と言える水冷独立3本チャンバーを採用し、出力アップを図る。
このチャンバーの外側には冷却水が流れている。 このチャンバーの図面を書いたのは
天才的であるが、このチャンバーを試作した方も職人である。
このチャンバーを船体に組み込んだメカニックは最後は完全に切れていた。
写真は882エンジン