1998年〜
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ジェットスキー開発履歴』 碌に仕事をしないのに間違った企画を出して来る部門に腹が立つ。
商品企画のまずさで開発中止が続く。
  商品企画部が技術部と本社側にあり、この2つの商品企画部の打合せも行わずに、
技術部側の商品企画部から新ジェットスキー開発の依頼が来ることが多い。
しかし、試作が進むと本社側の企画部から採算性等の不味さ等からまったが掛る
ことが多く、それに技術部の企画部は開発中止を発令するしか仕方が無くなる。
企画のまずさで一番被害を被るのは実働部隊である技術部である。
  ジェットスキー2st2気筒800ccのエンジン試作の依頼が来て、設計要員を貰って設計を始めて試作まで漕ぎ付けたが、量産中止の指令が来た。
  試作エンジンは完成しているのに、又か! の感じである。
この様な製品企画の不味さで、何機種化の試作途中での中止が続いた。
例により責任を取る上司は出て来ない。
 
誰の企画の不味さかは判っているが・・・
  設計者、実験者は目的を達成するまで頑張るが、企画から生産中止と言われるとどうしようも無い。 いさぎ良く、次の仕事を頑張るのみ。
幻のJS800エンジン開発


開発コード:890
2stエンジンとしては最新のアイテムを盛り込み、リッター150psを目指したエンジンが、
開発中止指示を受けてのゴミ箱行きは勿体ないので、別れを惜しみイラストを製作した。
設計担当は3名。 組み上がった ”890”エンジンと
別れを惜しむ。
船体、エンジン担当のベテランメカニック2名。
残念ながら搭載船体が決まらないまま開発中止となってしまった。
吸気にはリードバルブ、排気には可変排気バルブを
装備して高出力を狙って設計した。
吸気ボックスにはレギュレーション上、スパークアレスターを
装備し、充分な気水分離構造とした。
船体の転倒に対応出来る2連の
ダイヤフラムキャブを装備する。
水冷排気チャンバーはベンチ測定をしながら
形状を決めて行く予定であった。