兵庫県丹波市市島町予戸

2021年05月28


兵庫エリアの滝に戻る

Road Map :R175を市島町で県道283号線に入り、エルムいちじまのキャンプ場に入る。
Route Map:遊歩道が流失しているので、林道から沢登りで往復する。
兵庫エリアの滝』  遊歩道(登山道)は水害で流失してしまい、困難な沢登りとなる。
長尾四十滝も'14年の台風11号の豪雨被害を受けていた
  ネット検索で ”長尾四十八”を調べて見ると、滝表示板がある遊歩道、楽なハイキング道等の
イージな滝見の言葉ばかりが出て来る。 地元のおじいさんに聞いてみると、昔は滝で子供が遊んでいたが、今は遊歩道が豪雨で流されて行けなくなっていると言っていた。
  楽チン滝巡りを予定していたが、現実はどうも違う様である。 滝名が付いているのは6滝だけらしいが、滝名表示板も豪雨で流されているので、滝名の特定には苦労した。
長尾四十八滝
  確認出来た滝は下流から2つ目の ”大厳滝”だけなので、6つある滝の内、2つの滝しか見ていないことになる。 ネットには登山道がある時代の事しか掲載されておらず、鉄製階段もあり、極簡単に6つの滝見が出来た様である。
その頃に滝見をしたかった。
'21年度の丹波市の滝巡り
  大塔ヶ滝小和谷の滝バイカモ独鈷の滝 → 長尾四十八滝  
長尾四十八滝
ながおしじゅうはちたき
迎えの滝
大厳滝
木漏れ日の滝
夫婦滝
ささやきの滝
猿すべりの滝
沢登りの技量不足で途中リタイヤしたので、最上部の
”さるすべりの滝”までは達していないと思われる。
”長尾四十八滝”は ”独鈷の滝”と尾根一つを隔てた所にあるので、
”独鈷の滝”と同様な豪雨被害を受けていてもおかしくなないだろう。
林道の入り口には進入禁止の看板が立っていたが、
作業が無い土日曜日なら車で入っただろう。
林道は進入禁止となっていたので ”エルムいちじま”の施設内に車を停めさ
せて頂く。 ここで作業中のおじいさんに ”足尾四十八滝”の情報を頂いた。
林道入口に立っていた簡易地図にははっきりと ”長尾四十八滝”の登山道が載っていた。
滝見遊歩道(登山道)がある時に来てみたかった。
林道の左側に沢入口があるらしいので、見逃さない様に歩いて行く。
綺麗に整備された林道を登って行く。
補修工事はかなり上の方で行われているらしい。
駐車場から9分程で沢入口に着いたが、この沢で正しいのかの確証はなかった。
最初に滝と言えない程の小さな滝があったが、これが ”迎えの滝”だと思う。
登山道も踏み跡も見当たらないので、行ける所まで沢登りをすることにした。
滝名表示は6ヶ所の滝にあったらしいが、現在は皆無で滝名が判らない。
上方に小さな滝が見えて来た。
これは滝名が付いていてもおかしくない規模であった。
”独鈷の滝”と同じ山域の滝なのに、水量がかなり少ない。
岩盤の乾いた部分を選んで登って行く。
今日は水量が少なくて沢歩きが助かっている面もある。
斜度が増し、段々と岩登りが困難になって来る。
登りは頑張れるが、下りは大丈夫であろうか?
これを遡上出来るのか? しばらく考えたが、”無理はしない!”の
鉄則通りに遡上は諦める。 滑落すれば止らないだろう。
現地では滝名が判らなかったが、帰宅後、ネットで調べて見ると、
これが下流から2番目の ”大厳滝”なのが判った。
高巻き出来ないか周囲を見回すと、右岸側から枝沢が流れていた。
これをトライしてみよう。
上流がに進むに従い、斜度は増して来て、岩が逆相スラブ状に
なっており、グリップが得られなかった。
枝沢には沢水が殆ど流れておらず、何とか歩ける斜度であった。
右岸を見ると豪雨の時に樹木と土が丸ごと滑り落ちた感じとなっていた。
左岸は垂直な崖であるが、樹木が茂っているので、登れなくはない。
しかし、この沢で最後の ”猿すべりの滝”に行けるのかどうかも判らないし、
普段から滝水が無い程に少ないらしいので、無理して行ってもしょうがないのでは。
枝沢が流木の塊で塞がれていた。 ナビテープはあったが、これを
通り抜けるにはかなりの困難が伴いそうなので、高巻きを考える。
登り時に心配していた通りに、下りはやはり怖い。
この沢が合っているのかも判らないので、しばらく考えた末、
ここでリタイヤして引き返すことにした。 下りにも色々と問題がありそうだ。
沢の分岐点まで戻って来る。 ここを下るのには躊躇してしまう。
迂回が出来ないか周囲を探してみる。
踏み跡はなかったが、沢までの高低差が少なくなる所まで歩いてみる。
踏み跡があるかも知れないと思い、右岸の林に入ってみる。
林道が見えて来ると、無事に戻れたー! の感じだった。
沢下りに戻り、滑って転ぶよりましとズボンのケツを濡らす場面も出て来た。
(参考まで) 2014年度の台風11号による被害状況。
丹波新聞より抜粋