鳥取県智頭町芦津

2016年11月05


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日本の滝百選』   モミジ狩りを兼ねて渓谷、滝群を巡る。
鳥取県公式サイトから
千代川の支流である北股川に発達した渓谷の中で、芦津から三滝ダムまでの渓谷を「芦津渓谷」と呼んでおり、氷ノ山後山那岐山国定公園の中に位置しています。花崗岩地帯にV字型に深く刻み込まれた渓谷は、両岸に垂直に切り立った崖が連なり、河床には崩れ落ち堆積した巨岩が多く見られます。巨岩の間をぬって続く清流は瀬淵や滝を形成し、中でも名勝「三滝」の眺めは素晴らしいものです。ミズナラやスギなどの自然林の中を清流が奏でる音、野鳥たちのさえずりを楽しみながら歩いてみましょう。
芦津渓谷
事前に知っていたのは二つの滝がある。だけであったが、意外と大きな滝が沢山あって見応えがあった。紅葉には1週間程早かったかも知れないが晴天下の中で充分な紅葉、黄葉も見ることが出来た。
芦津渓谷の沢水が汚かったのは唯一の残念な点であるが、これはダムの下流なのでしょうがないのかも知れない。
散策している間はツアーハイカーと遭遇することなく、数名の単独ハイカーとすれ違っただけなのに混雑には巻き込まれなかった。
芦津渓谷
あしづけいこく
Road Map :無料の鳥取自動車道からR373を走り、県道6号線に入り道標に従う。
Route Map:無料駐車場から三滝ダム、三ツ滝、展望台を周回する。
三滝、二ツ滝
指駐車場からしばし林道を歩き、沖ノ山トンネル手前から遊歩道に入る。三滝ダムの堰堤を渡り右岸を歩く。三ツ滝から林道に戻り展望台へ登る。
散策時間:3時間42分(展望台への寄り道含む)
遊歩道を歩くこと39分にて”三滝ダム”に着く。
ダムの堰堤を右岸に渡りダム湖の周回路に入る。
1時間50分にてやっと滝名が表示されたメインの”二ツ滝”に着く。上流から小さな段瀑で始まる滝姿は見事であった。道はないが、ここは滝壺へ下りることが出来た。この滝は福島県の”二見ヶ滝”によく似ていた。
2時間20分にて”展望台”(865m)に着くが、展望台と言う実体は無く、おまけに展望も殆ど利かない。一ヶ所だけ展望が効いたのが写真の山が見える方向だけで、おおいにがっかりして直ぐに下山する。
3時間42分にて駐車場に戻る。出発時は我々の車が1台だったのに駐車場は満車になっていた。マイクロバスも2台停まっていた。
9時25分に指定の駐車場(無料)に着く。満車を予想していたが、紅葉時の土曜日なのに1台の車も来ていない。なんで?
駐車場の横に立っていた道標。三滝ダムまで1.9kmと書かれていたが、急に誘われて来たので、どこをどう歩くのか予備知識がまったくなく、今日は相棒のガイドに任せるだけ。
舗装された林道を少し歩き、沖ノ山トンネル手前から遊歩道に入る。
遊歩道は良く整備されており水平道が続く。橋の下は急激な崖であり、ここを覗き込むのはスリリングであった。
芦津渓谷の右岸側は程好く紅葉していて綺麗な山肌を見せてくれていた。
2条の直瀑である”三滝”に着いたが、右側の滝が樹木で隠れて殆ど見えない。色々とアングルを変えてみるが、これが限度だった。
この角度からは右側の滝が少し見えているが、全容が見えないのはもったいない話だ。冬になって樹木が落葉してしまえばもう少し見えるかも知れない。滝壺に下りる道がなかったのも悔しい。
説明板には上側の小さな滝を含めて”三滝”の滝名になったと書かれている。
樹木が茂っていなければ説明板の絵の様な滝を見ることが出来たのに残念だ。
渓谷の左岸は今にも崩れそうな岩を積み上げただけに見える岩壁が続く。
鉄橋は3ヶ所程あったが、どれも険しい崖っぷちに設けられており、スケールは違うが池木屋山の鉄橋を思い出す雰囲気だった。
遊歩道は水平道で楽チンに歩けるが、渓流からは少し離れている。
”三滝”を上から見ると直瀑ではなく渓流瀑に見えた。
ここからももう1条の滝が見えない。
コケに覆われた流石が綺麗だった。
渓谷美は続いているが、ダムからの溜まり水の放流なので沢底が汚く、沢水に透明感が無い。
逆光で水の汚さがマスキングされた渓谷。
ダムの堰堤からダム湖の上流側、東方向を見る。
展望東屋があったので寄ってみるが、ここでは休憩せずに先に進む。
朝日を浴びた黄葉が綺麗だった。
ダム湖の右岸歩きは遊歩道でなく、登山道となっており、我々にとって
はこれの方が好ましい。時々出て来る泥濘以外は困難な個所は無かった。
ダム湖の右岸は紅葉、黄葉が目を楽しませてくれた。
沢登りが出来そうな段差の小さな落ち込みが続いていた。
沢水の透明度が良くなっているのが判る。
ダム湖に水を供給している上流の渓谷。水は比較的綺麗になっていた。
遠目では滝に見えたので沢歩きで近付いて見たが堰堤でがっかり。
ここへは沢歩きをしなくても遊歩道で簡単に到達出来る。
吊り橋にて左岸に渡る。渡った個所は分岐点となっており、右はダム湖を周回してダム堰堤に戻る道。真っ直ぐは展望台へ、左は滝巡りコースとなっており、我々は滝巡りが出来る左側の道に入る。
滝巡りコースは遊歩道として良く整備されていた。
次に出て来たのは写真の3倍はある巾広い堰堤だった。
”薬研の滝”を遊歩道から見る。
この滝に滝名の表示がないのは勿体ない。
表示が無かったのではっきりしないが、これが渓流瀑の”薬研の滝”だろう。崖を沢まで下りて正面から撮ってみる。
ダム湖からの渓谷も綺麗な紅葉、黄葉を見ることが出来た。
これも滝名の表示がなかったのではっきりしないが”石臼の滝”だと思える。
遊歩道から見た”石臼の滝”が見事であった。残念ながら滝壺に下りることは出来なかった。滝水の下には大きな岩塊が隠れている様に見える。
この滝にも表示がなかったが2条の”小臼の滝”だろう。
遊歩道から見た”二ツ滝”も樹木が邪魔して上流部の小さな段瀑群が見えない。
ここからひと登りすると沖ノ山林道に出て復路に入る。
林道から展望台に向かう道には何の道標も無かったが、偶然、登山道を見付けることが出来て、展望台に登ってみる。本日初めての山登りだ。
登山口の標高の関係で下りが長くきつかったが、階段道が整備されていたので歩き易かった。下ってしまうと吊り橋のある4方向の分岐点に戻る。
”太鼓橋”を渡ってダム湖の左岸の遊歩道に入る。再度、林道に出る
トイレのある広場にはマイクロバスでツアーハイカーが沢山来ていた。そこでお昼休憩とする。
往路に歩いた登山道は樹木に覆われまったく見えない。ダムの堰堤からは往路の道に戻る。
良い天気なのに芦津渓谷には陽が当たらず、朝と同じ陰気さだった。
ダム堰堤からは往路と同じ遊歩道を戻る。