鳥取県若桜町諸鹿

2017年10月17


日本の滝百選に戻る

Road Map :R29を丹比で県道37号線に入り、野々尾神社近くから丹比発電所への道に入り、大滝を
            過ぎた辺りから右に曲がり、広留野高原への道路に入る。県道103号線に入ると諸鹿集落
            に滝への道標が立っている。
Route Map:遊歩道入口から大きく沢まで下って、大鹿滝、出合いの滝、雲竜の滝を巡る。
日本の滝百選』    3つの滝を楽して見ることが出来たが、3つ共に感激出来る名瀑だった。
わかさ観光ガイドから
若桜町の北端、扇の山の中腹に広がり、標高900m前後の広留野高原の周辺部に位置する諸鹿渓谷は
若桜宿から8kmばかり離れた諸鹿集落から奥に、溶岩流でできた岩や諸鹿7滝と称される奇観が約10kmにわたって続いている。川の両岸一帯には、ブナやトチの大自然が広がってその景観はすばらしく、避暑や紅葉狩りなど多数の人々に親しまれている渓谷である。諸鹿渓谷には「諸鹿七滝」と呼ばれる滝群があり、その中でも大鹿滝、出合滝、雲龍滝はよく知られており、勢いよく岩肌を流れ落ちる滝の音、
飛び散る水ばつは美しい自然を満喫させてくれます。諸鹿集落からは、自動車道はありませんが、細いながらもよく整備されている遊歩道があり、中国自然歩道に指定されています。
諸鹿渓谷
通常は ”諸鹿渓谷”ではなく地図にも載っている ”大鹿滝”で代表されて呼ばれている。
”出合の滝”の滝壺に降りる道が無かったのは残念であるが、滝メグラーは自前のロープで下っているので凄いと思うが、しっかりした相棒も必要だろう。
紅葉時でも落葉期でも、今日よりもっと良い滝見が出来そうな3名瀑だった。
今日の鳥取県の滝巡り
  大滝 ⇒ 諸鹿渓谷 ⇒ 権現滝 ⇒ 八反滝 ⇒ 久曽木大滝
                                工事中     下見のみ。
諸鹿渓谷
諸鹿渓谷の ”大鹿滝”は先ほど滝見した ”大滝”の直ぐ近くであるが、複雑に道路が絡み合っており、
扇ノ山の登山口まで行ってしまった。この滝群は見逃すことが出来ないので、探し回って遊歩道入口を見付けることが出来た。
もろがけいこく
大鹿滝:22m
出合いの滝(左俣):20m
出合いの滝(右俣):20m
雲龍の滝:30m
遊歩道の入口には痛んで見難い散策地図板が立っていた。
大鹿滝まで530m、出合いの滝まで700mの距離は遊歩道の状態さえ良ければ近い距離だ。
やっと見付けた遊歩道入口であったが、手前に倒木があり駐車場に入れなかった。農作業されている方に相談して農道に停める許可を貰う。
まだ黄葉はしていないが、ブナの樹林帯が広がっていた。
遊歩道らしく勾配を緩める為に大きくジクを切った道となっていた。
眼下に大きな滝が見えて来た。
細見川までは標高差が136mあり、下りは良いが戻りが辛そうだ。
遊歩道を下る事21分にて ”大鹿滝”に着く。
落差22mの直瀑である ”大鹿滝” これまで曇っていたが滝に着くと晴れてくれた。滝壺には虹も出ている。
滝の裏は大きく抉られており、滝の裏に入ることが出来るが、今日の水量では滝飛沫でビチョビチョになってしまう。
大きな滝壺を有しているが、滝水の透明度はそう綺麗では無かった。
”出合いの滝”へ進むには細見川を左岸に渡渉する必要がある。登山口では渡渉が難しいかも知れないが、今日は長靴なので簡単に渡渉することが出来た。
渡渉を終えて左岸から ”大鹿滝”を見る。
渡渉途中で ”大鹿滝”を正面から見る。
”出合いの滝”は近い距離にありそうだ。
一旦、”大鹿滝”を離れて下流側の ”出合いの滝”に向かう。
樹林帯の中の遊歩道は落葉で見え難くはあるが、踏み跡としてははっきりしている。
渓谷を高巻きする格好でトラバースして行く。
”右俣の出合いの滝”は支流からの滝であり、”左俣の出合いの滝”は本流である細見川からの流れとなる。
二つの渓谷が合流する高台が ”出合いの滝”の滝見台となっていた。安全柵の向こう側には ”右俣の出合いの滝”が流れ落ちているが、右側の ”左俣の出合いの滝”が流れ落ちているはずなのだが、樹林が邪魔した佐俣側の滝はまったく見えない。
滝見台から落差20mの段瀑である ”右俣の出会いの滝”を覗き込むが、今のシーズンでは樹木の葉っぱで上半分が見えていない。落葉期にはもう少しは見えるのかも知らない。
”雲龍の滝”へ向かう遊歩道から ”右俣の出合いの滝”の滝口が見えたので寄ってみることにした。
二つの渓谷の合流点へ下りる道がありそうだったが、滑落して死ぬ前に ”雲龍の滝”を見ておくことにする。
”右俣の出合いの滝”の滝口に立つことが出来た。この付近の岩はグリップが良かったので落ち口ギリギリまで行ってみる。
補助ロープ無しでは、滝壺が見えるここまでが限界だ。無理しないで引返す。
ちょっとした高巻きであるが、土の路面が滑り易く、手掘りでステップを切ってくれていた。
支流の流れを見ながら上流に向けて進んで行く。
支流の滝なのにえらくデカイ滝が見えて来た。 今日見た3つの滝では一番デカそうだ。
落差30mの直瀑である ”雲龍の滝” でも滝に着いた途端に晴れてくれた。
日本の滝百選である ”布引の滝”よりかは見栄えのする滝に思えた。
少し滝に近付くと、風向きによっては雨の様に滝飛沫が飛んでくる。
”出合いの滝”の滝見台に戻り、沢に下れるかもしれない踏み跡を辿ってみる。入口は枯れ木でクローズされていたが、文面では何も表示されていなかった。桜町
崖にある踏み跡を追って行くと、更に垂直な崖で踏み跡は終わってしまった。ロープも張っていないのでここで終えるしかなかった。他に手立てがあるのかも知れないが、沢まで下るのはここで途絶えた。右俣の滝は樹林越しに流れは見えたが、佐俣の滝は樹木で殆ど見えなかった。
右俣の滝は滝音も聞こえるし枝の隙間から滝水も見えるのだが、全体として認識出来るまでは見えなかった。悔しいが諦めて引き返す。
まだまだ滝がある様だが、主要な滝を見終わって ”大鹿滝”へ引き返す。
最初に下って来た遊歩道を登り返して行く。遊歩道なので登りでもきつい道では無かった。
登り返しに19分掛けて駐車場に戻って来る。
倒木の為に車は駐車場から離れた所に停めたが、それでも50m程の距
離だった。滝見が終わるとすっかり曇ってしい、今日はラッキーだった。
散策時間:1時間51分