久し振りにジェットスキー用4stエンジン設計に戻って来る。
1997年、気合を入れてジェットスキー用4stエンジンを設計、試作したが、上層部が
ジェットスキーの環境対策はDi(ダイレクションインジェクター)と行くと決めたので、4stエンジンの開発はボツになってしまった。
それから4年間は2stエンジンを開発しており、4stエンジンの開発からは遠ざかっていたので 4stエンジンの開発は久し振りとなる。何故、開発コード:785を着手したのか覚えていないが、エンジンスペックの多くの箇所、部品を流用して、特急で手抜きの試作エンジンを作ったのは覚えている。
ジェットスキー用エンジンの4st化の波はやって来た。
この後、量産前提の4stエンジンの予定があるので、785の機能試作は、それ関係の事前テストであったと思われる。 琵琶湖を走れるとのキャッチフレーズのある
”1100ZXi”の販売は長続きしなかった。
4st4気筒1,200cc機能試作エンジン
開発コード:785
1990年に発売の ”ZX−12R”のエンジンは4st直列4気筒なので、
ジェットスキーに搭載するにはピッタリのエンジンだと思った。
”ZX−12R”のエンジンはφ83×55.4 4気筒 1199cc
174ps/9,500rpmを発揮しており、これを低速域にチューニングして、120ps/7,000rpmを目指す。
エアーボックスとEX.Pは間に合わせ過ぎる。
”785”は自分で設計したエンジンであるが、手作り品が多く苦労したはずであるが、記憶が殆ど残っていない。
写真を見ている内に少しづつ思い出して来た。
オイル潤滑をどうしたのか? 記憶が無い。
エンジン性能を低速に寄せるにはカムのタイミングと
インテークパイプのロング化が必要であるが、船体搭載上、
これ以上の長さは取れなかった。
何のテストをしたかったんだろう?
アルミ板とガムテープでエアーボックスを作っている。
デッキの搭載部を少し削るだけでエンジンが搭載出来た。
明石大橋、鳴門大橋を渡り、徳島県の吉野川まで実走航に行った。
暇潰しで参加したガヤが多過ぎる。