群馬県下仁田町
Road Map :下仁田町から南牧村方面に入り約17kmの観能大橋手前で下仁田佐久線に入る1kmで登山口。
Route Map:熊倉の三段の滝登山口より三段の滝、碧岩を経由して大岩に至る。下山は大岩から同じ道を辿る。
後記
沢沿いの道から始まり、三段の滝見物、岩場登り、岩峰登り、満開のアカヤシオと退屈することなく、下山までもが楽しかった。関西の人にはまったく知らない山だと思うが、ネットで調べると沢山ヒットしたので、地元では結構有名な山の様だ。群馬にはこんな名峰が沢山あるらしい。
ガイドブックより
「岩山とせせらぎの里」 南牧村の岩山の中でも、独特の景観を持つのが、大岩とそのそびえる碧岩(みどりいわ)である。(略)三段の滝は落差50m余り、西上州で最も美しい滝の一つで、新緑の頃は水量も多く素晴らしい。
みどりいわ,おおいわ
標高差:564m
昨日は群馬の友達宅に泊めて頂いたのであるが、明日は”アカヤシオ”が咲いているであろう”碧岩、大岩”に案内すると言ってくれた。おいらにしては”碧岩”も”大岩”も初めて聞く山名であり、何の予備知識もないが、地元のベテランハイカーが群馬の名峰と言うので悪い山ではないのだろう。素直に付いて行くことにする。
登り:1時間57分39分(碧岩まで)、登り:2時間43分(大岩まで)、下り:1時間32分(大岩から)
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登山口 |
三段の滝 |
三叉分岐 |
コル |
碧 岩 |
コル |
大 岩 |
登り→ |
8:35 |
9:04 |
9:27 |
10:15 |
10:32 |
10:54 |
11:18 |
←下り |
13:19 |
12:55 |
12:36 |
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12:06 |
11:47 |
駐車場にあった三段の滝の説明版。
8時23分に駐車場を出発する。今日も天気は最高だ。
三段の滝遊歩道入口の駐車場に車を停める。
建屋はトイレでその向こうはゲートボール場となっていた。
駐車場から少し歩けば水の綺麗な ”居合沢”に入る。
”三段の滝”までは遊歩道として整備されているが、観光地に在りがちな整備され過ぎた遊歩道ではなく、自然道なので雰囲気は最高に良い。
居合沢を朽ち掛けた橋で何度も渡る。沢音が耳に心地良い。
案内願っている御夫婦は何度かここに来ており、お気に入りの山だとか。滝から上に壮烈な藪扱きが待っていると言われていたが、それは今回無
かった(後述する)。
沢の良さと新緑の美しさが相馬って雰囲気最高。
この辺りまでは緩やかな登りであり息が切れることもない。
約30分にて”三段の滝”に着く。
名の通り三段に分かれた落差50mの滝は迫力満点であるが奥が深くて写真写りが悪い。
三段の滝までは遊歩道的に整備されていたが、滝から上は”上級者向け”の登山道となる。奥さんは妙義山のくさり場を含め日本百名山を90山以上制覇されているので、この程度の岩場は軽々と登っていく。とは言うものの岩には清水が流れ、滑り易い。
岩盤に登り三段の滝の一段目を見る。
水量が充分ありマイナスイオンがたっぷりだ。
”三段の滝”上流も沢沿いに歩き、何度も渡渉するが、橋の設置は無く、飛び石での渡渉となる。沢道歩きはこれでなくちゃー。
52分にて”碧岩沢”の分岐に着く。”熊倉”とは
登山口の地名であるが”二子岩”とは何物か知らない。
分岐は”居合沢”と”碧岩沢”の出合いであり広々としている。
”居合沢”から一登りして”碧岩沢”に入り、12分程、沢沿いに歩くと左手の斜面に取り付く。胸突き八丁的な急登は以前、大藪扱きで登ったらしいが今はボランティアの手により枝が払われて快適な道になっている。
息が切れる登り途中から ”碧岩”が見えて来た。
稜線へ登り詰めるとヤセ尾根に出る。木立の間から展望が得られる程度であるが、周辺は雑木林なので雰囲気は良い。
1時間40分にて ”大岩分岐”に着く。ここから”碧岩”に向かうのであるが奥さんは以前ロープの無い時に登ったことがあるとのことで分岐で待機することになった。
”碧岩”へは垂直に近い岩峰を登る。
以前はロープの設置が無く、滑落で
死者が出てからロープが設置されたらしい。
”群馬の山猿”はロープ場を軽々とクリヤーして行く。見ていてもまったく危なげない。
以前はロープ無しで登れたと聞いてフリーでトライしてみるが、滑落すれば笑いものになるだけなので、途中からロープを頼る。
1時間57分にて ”碧岩”(1,125m)に着く。山頂は展望最高であり、予想されていた通り”アカヤシオ”が満開になっていた。
こんな尖がった山頂で”アカヤシオ”が見られるとは・・・
山頂から北面に”立岩”が見えた。 荒船山と同様に登ってみたい山であり、
この後は”立岩”を基準に他の山を同定していく。
この周辺の山は”岩”が名に付く山名が多い。
”碧岩”から”大岩”を見る。
写真では判り難いが北斜面にはびっしりと ”アカヤシオ”が咲いている。
アルプスの山の様に特徴のある山は少ないが ”立岩”を基準にして山座同定してみる。(色々教えて貰ったが覚えていない)
”大岩”への移動途中に”碧岩”を見る。
全周急峻な山でありクライミングする人も居るらしい。
”大岩”の山頂に伸びるに続くナイフリッジを見る。
左端の小さな岩峰も急峻で面白かった。
多分、駐車場に停めてあった所沢ナンバーの人が下って来た。結構な年配の御夫婦だが、以前に”碧岩”にも登ったことがあるとか。
”大岩”への楽しい岩峰登りが続く。
”大岩”への核心部、ナイフリッジを通過する。グリップ良く危険度は少ない。
2時間43分にて ”大岩”(1,133m)に着く。”碧岩”より標高が8m高いだけ。 気温14℃、風が強くて寒いがここでお昼にする。
お昼休憩は”アカヤシオ”のお花見となる。
御夫婦は地図とコンパスを取り出して山座同定をやりだした。考えてみれば俺ってこんなことをしたことが無い。地図を見るのは道間違いで自位置が判らなくなった時であるが、その時に地図を出しても手遅れなのを何度も経験している。
群馬の友人御夫婦を記念撮影。今日は良い山に案内頂いて有難う御座います。30分程展望を楽しんで下山する。
ナイフリッジを下る。
小さな岩峰を下る。遠く下には集落が見えている。
胸突き八丁的な下りを終えて”碧岩沢”に戻ってくる。
登りは元気一杯に、下りはゆっくりと歩いてくれて、
自分の歩きパターンと同じだったので楽だった。
下山時に再度、滝見物をする。これは三段目と滝壷だけで、
上部の二段分は見えていない。
気持ちの良い遊歩道を淡々と下る。
中々雰囲気の良いゴルジュもあり下山時も飽きることがなかった。
妙義山 「さくらの里」 でお花見をする。
大岩でアカヤシオを愛でた後は妙義山へ ”八重桜”を見に行こうとの話になった。
八重桜は満開となっていたが、それより妙義山は何度見ても迫力ある凄い山だ。
「さくらの里」は中之獄神社駐車場から下って行く遊歩道がある。
”さくらの里”には5千本、45種類の桜が植えられているらしく、4月/中旬のソメイヨシノから始まり、4月/下旬の八重桜まで開花が続くらしい。
山歩き後の疲れた足ではあるが ”さくらの里”を登ったり下ったりで1時間程散策する。
淡いピンクの八重桜。今日現在はこの2色が入り混じって咲いていた。
ピンクの八重桜。八重桜はアップで見ても充分花としての鑑賞価値がある。
'09年度の遠征
小さな滝には鉄梯子が架けられており楽に通過することが出来た。
”大岩”の山頂から先ほど登った”碧岩”を見ると、よくぞあんなピークに登れたものだと感心する。
再度、判れ惜しく”三段の滝”の全容を見ておく。
三段の滝(落差50m)