三重県熊野市木本町

2018年08月02


日本の海岸に戻る
日本の鍾乳洞に戻る

Road Map :紀伊半島を周回するR42沿い、熊野市木本町の半島にある。
Route Map:半島にある約1kmの遊歩道を往復する。
日本の海岸
日本の鍾乳洞』 鍾乳洞では無いが、生成が鍾乳洞にも似た海食洞を散策する。
ウィキペディアから
  熊野灘の荒波に削られた大小無数の海食洞が、地震による隆起によって階段上に並び、
熊野灘に面して約1km続いている。志摩半島から続くリアス式海岸の最南端で、
これより南はなだらかな砂浜の海岸(七里御浜)へと変わる。東口から山頂へ通じる
ハイキングコースには桜が植えられており、春には4種類の桜が次から次へと開花して
長期間花見が楽しめる。

熊野鬼ヶ城
  南紀には海釣り、素潜り、山歩きで何度も来ているが、大観光地である鬼ヶ城には行きたいと思ったことがない。 今回、若い頃のモトクロス仲間との同窓会を伊勢志摩で行ったので帰り道で寄ってみたが、意外や意外、北アルプスにも無い程の中々のデンジャラスな遊歩道であり、
東口から入って西口近くまで歩いてしまった。
標高は0mなので涼しさは山には敵わないが、アップダウンが無いのでその分は楽であった。
熊野鬼ヶ城
今から48年程前の20代前半にバイク好きが集まり、MFJ公認のモトクロスレースチーム ”チーム・コジキ”を発足させて毎週の練習を繰り返し、地方選手権、全日本選手権に挑んでいた。 正規メンバーはたった3名であったが、イッチョカミの不定期メンバーは沢山居た。 才能の無い連中なので、地方選手権では入賞することがあっても、全日本選手権では予選を通るのがやっとのチームであった。モトクロスの実力よりもチーム名に注目が集まり、恥ずかしい思いをした。 今回はそんな連中との不定期な同窓会での観光である。
くまのおにがじょう
散策時間:往復約1時間。暑くて早々に退散する。
”鬼の洗濯場”まで行き、引き返す。
陽射しが強く、蒸し暑い中、遊歩道に入って行く。
外気温は34℃、ガンガンにエアコンが利いた車から降りて直ぐに写真を撮ると、
レンズが結露してしまい、ガスが掛かった様な写真になってしまった。
駐車場は無料、遊歩道に入るのも無料、大観光地にしてはリーズナブルである。
”鬼ヶ城”にはあまり興味なさそうな相棒2人。
早速、鬼丸くん、鬼姫ちゃんが出迎えてくれた。
”魔見ヶ島”は磯釣りメッカらしく、イシダイを始め、クエの大物も釣れるらしい。この島を ”鬼の角”に見立てた伝説も多いらしい。
説明板にはどの島かとは書かれておらず、沖合には複数の
島があったが、多分、右写真の島だと思われる。
ハイヒールでも歩ける整備された遊歩道が続く。
この先から ”鬼ヶ城”が始まる様だ。
岩穴を抜けた先に ”千畳敷”があるが、入口付近の景観だけで圧倒された。
この広い岩盤が ”千畳敷”の様であり、覆い被さる崖からは
落石がありそうな恐怖を感じる。
自然に穴が開いていたのか、人工的に穴を開けたのか
判らないが、この岩穴は風情があった。 その上の
岩峰も悪魔の顔に見えて、面白い光景であった。
鬼が済んでいたと言われるのは、ここのことなのだろうか?
テラスの横からは更に遊歩道が続いていた。
”千畳敷”の先に大きなテラスがあり、日陰となっており、
展望を得るには持って来いの場所であり、多くの方が休憩していた。
”千畳敷”から振り返り見る。 ”千畳敷”は人工的に加工した様に真っ平になっていた。
相棒2人は暑いので引き返すと言う。 やはりこの手には興味が無い様だ。
おいらは逆に多いに興味が湧いており、暑い中、行けるところまで行く事にする。
鬼とは海賊のことだった旨のことが書かれている。
すげえー! これを歩きたかったのだが、予想以上のデンジャラス感があり、一般観光客は誰も入って来ない。
山歩きでこんな光景があったのは ”裏妙義山”と北岳の ”トラバース路”が記憶に残っている。
波が岩にぶち当たる波音も大きく響き、良い演出を加えてくれている。
良くぞ、一枚岩にこれだけの遊歩道を掘ってくれたものだ。
遊歩道作成時のドキュメント映像があれば見たいものだ。
具体的に ”鬼の風呂桶”がどれか判らないが、眼下に潮溜まりがあったので、これのことだと思う。
鉄柵が設置されているお蔭で、ビビることなく遊歩道を歩けるが、
鉄柵が無ければかなりビビッてしまうだろう。
崖を削った階段があったが、入口には立入禁止の表示があった。 上ったとしても、行き止まりであり、展望台になる位だ。
”木喰岩”の表示を見て周囲を見回すと、食い荒らされた様に見える岩があったので、この岩が ”木杭岩”
だと思ったが、西入口の環境省・三重県の案内板にあった説明文には 約300tの大岩が太平洋の怒涛に持ち
上げられ、その岩の下に流木が食い込むところから名付けられた。 と書いてあるらしいので、どうもこの
岩のことでは無い様だ。
この細長い岩には ”鰐岩”の名前が付けられているらしい。
帰宅にしてからの考察なので ”木喰岩”がどれなのか今更判らない。
”犬戻”、”猿戻”とは数十mの絶壁を指しているらしい。
この先にも ”千畳敷”程ではないが、一枚岩の広場があった。
この潮溜まりに両側から波が押し寄せると吠える様な音がするとの事で
”潮吹”の名が付けられた様であるが、今日の波では普通の波音しか聞こえなかった。
テラス状の一枚岩には奥深い海食洞があった。
日差しの強い影響で海食洞の奥は暗く、何も見えなくなってしまった。
2段になったテラスは鬼(海賊)の住みかにはぴったりなのではないか。
”飛渡り”とは遊歩道に割れ目が横断しており、今は木橋が架けられているが、
木橋の無い頃は飛んで渡っていたので ”飛渡り”の名が付いたらしい。
海岸側を見ると大きな一枚岩が海に突っ込む様な感じになっていた。
小さな海食洞が至るところに見られる。
更に奥にも小さ目の一枚岩があった。 天気が良いのは嬉しいが、
気温、湿度が高く、岩盤も焼けていて汗が噴き出て来る。
海食洞の天井を見ると、まるで鍾乳洞の様に鍾乳石もどきが一杯ぶら下がっていた。
遊歩道の西口のある海岸が近付いて来たので、そろそろ引き返そうかと思うが、
あと少し、あと少しと進んで行ってしまう。
水量の殆ど無い滝の下には水受けと水路が掘られていた。
眼下に水溜まりが見えて来た。
昔、本当にお茶屋があったのだろうか? 台風で一発で崩壊してしまう気がするが・・・
これが ”鬼の洗濯場”だと思ったが、谷の上の遊歩道から見えない場所にあるらしい。 どうせウソなので見には行かなかった。
ほんの雫だけが落ちている小さな滝があった。 ”水谷”の表示があったが滝名だろうか? こんな所で滝に合えるだけでも嬉しかった。
”鬼の洗濯場”で東口から歩き始めて30だったので、ここで引返すことにする。
ささやかな滝水はここへ流れ落ちていた。
往路での見落としをチェックしながら戻って行く。
同じ遊歩道を引き返すのであるが、見る方向が違うと景色も違って見えて来る。
”千畳敷”からは誰とも会わない貸切り状態が続いており、
離合で困ることはなかった。
復路では背景の半島、磯の岩が変わって来る。
これは往路での見落としであった。 杭の立っているのが ”神楽岩”だろうか?
杭に何かが書かれているのかは、ここからはまったく見えない。
往路、復路と同じ遊歩道であるが、まったく飽きない景観が続く。
”鰐岩”も往路での見落としである。 ワニには見えないが、これが ”鰐岩”だろうか?
前方に人の姿が見えたので、仲間が迎えに来たのかと思ったが、観光客だった。
何があったのかは知らないが、早々に引き返しに入っていた。
”千畳敷”に戻った時には汗びっしょりであった。
恐々歩いていた観光客に追い付き ”千畳敷”に戻る。
遊歩道入口にあった説明板は往路時にも見ていたが、写真は撮ってなかった。
”獅子巌”は帰路の道路に案内板が立っていたが、運転手は興味が無かった
のか、見学せずに通り過ぎてしまった。
平日であるのに車の量は増えていた。 みんなどこに行ってしまったのか。
散策1時間で車近くに居た仲間と会えることが出来た。 暑くてズボンもTシャツも汗でびしょびしょになってしまった。 車のエアコンで体を冷やす。
相棒達はレストランでコーヒーを飲みながらヘタっていると思ったが、
レストランには入っていなかった。
上のテラスは立入禁止になっており上がることが出来なかった。
”わにいわ”