Road Map :福崎からR312を北上し、寺前から県道8号線に入り、峰山高原を目指す。
Route Map:学習路と書かれた林道を入ると直ぐに小田原川に掛かる橋にぶち当たる。
橋の所から入渓し、一本沢を黒岩滝を経て止水提まで遡上する。
昨年の秋から始めた沢登りであるが、2回行っただけで面白いのとスリルがあるのと楽なので嵌ってしまった。
今年も安全で楽な所に行きたいと探していると、図書館にある本から峰山高原からの小田原川が目に付いた。
一人での沢登りは危険なのと、写真が寂しくなるので沢登り大好きな先輩を誘って御同行願った。
小田原川遡上を終えて
人に教えたくないほど楽しい沢登りが出来た。登れそうにない所は多々あったが、誰かが設定したのかと思えるほど、登れるようになっている。今日は沢水の量が適量だったので沢靴を履いていれば問題となる箇所はなかった。ルート選定をしながらの歩きなので直線距離2kmの沢に2時間も掛かっている。時速1kmの歩きなら疲れることはない。車を2台用意すれば更に楽で楽しい沢登りが出来そうだ。
標高差:410m
兵庫県神河町
林道に入ると直ぐに小田原川に掛かる橋に出くわす。橋の手前に1台分、橋を渡ると3台分の駐車スペースがあるが、橋横の立札には”車の通
行には耐えられない”と書いてある。が、充分耐えれそうな橋である。
安全の為に我々は橋の手前に車を停めた。
橋上から見た小田原川。水量は充分ある感じで見える範囲はゴーロ状になっている。橋を渡った地点より7時30分に入渓、年寄りの朝は早い(^^)。
10分程歩くと砂防ダムの堰堤が現われた。ここは強行突破とは行かず右側を迂回する。六甲山系と違い、雰囲気壊す砂防ダムはこれ1ヶ所だけだった。
水は冷たく気持ちが良い。早速小さな滝(落ち込み)が次々現れ、出来るだけ沢中を歩き落ち込みの強行突破を心掛ける。
小さな滝、落ち込みが続くが乗り越え困難な箇所は無く、何とかなる範疇である。沢が危険と感じるのであれば迂回出来る箇所も多い。我々は出来るだけ迂回せずに頑張る。
大きな石がゴロゴロした沢が続く。前回と同じくルートハンティングし
ながらのゆっくり歩きなので息が切れることは無く、疲れ知らずである。
小さいながら気持ちの良い滝が次々に現われる。
深みがあってもパンツを濡らす範囲で済んだ。パンツまで濡れるとこれが又涼しくて気持ち良い。
水は澄み切って綺麗なのだが、最近の雨が泥を運んだのか沢底は汚くなっている箇所が多い。
見た目では通過困難にみえた小さなゴルジェであるが、
左側にステップがあり難なく抜けることが出来た。
花はほとんど見かけないが時折”ギボウシ”が咲いている箇所があった。
二条の滝が多く良い景観を作っている。
正面突破を試みるが無理だと判り迂回する。
小田原川の滑滝は一般的な滑らかな滝ではなく岩がゴツゴツしている。
その分、グリップ良く極めて歩き易い。
急登よりも深みが一番、困ったさんである。ここは左側をへつって廻り込む。
正面突破は出来そうであるが、ザックまで濡れそうなので右側を迂回する。
ステップ状の落ち込みは涼しさを倍化させてくれる。
ここは落ち込みの中を歩く。
どこまで進んでも同じ様に小さな滝が出てくる。
この二条の滝からの深みは先輩が右側をへつるルートを開拓(?)した。
壁ギリギリを歩けば深みに入ることなく抜けることが出来た。
岩の上に居たので握ってしまったヒキガエル。
触っても逃げようとしない。この他にカジカも
沢山居た。
この季節に汗を掻かない低山登りは考えられないが、沢登りなら汗を掻かずに景観を堪能出来る。
1時間44分を要して本日のハイライト”黒岩滝”(落差20m)に着く。
左側も登れそうであるがコケているので、右側からアタックする。
今回も先輩が先にアタックしてくれた。
登り終えて滝壷を見る。垂直の壁であるが適当にステップがあり困難さは段ヶ峰、倉谷の”二ノ滝”程ではなかった。二ノ滝はステップが極めて小さく本当に怖いと感じた。
遡上困難に見えるがそうでもない。ここまでは絶対無理な箇所は砂防堰堤くらいしかなかった。しかし、雰囲気良い滝だ。
黒岩滝を過ぎても綺麗な落込みが次々現われ退屈させてくれない。
見るからに涼しげな滝である。誰か名前を付けてよ。
誰も来ない沢にはゴミ一つ落ちていない。(たまに落ちているが・・・)
これを滑滝と呼びたくないが一般的には滑滝に入るのか。
ゴールが近付くと穏やか流れになり、滑滝状になってくる。
2時間10分にて小田原川遡上のゴール地点である取水口に着く。
ここから見る小田原川は薮に囲まれてとても沢登りが出来る様には見えない。ここまでは車で来ることが出来る。
本日は倒木が一本あったのみ、上流では多少の薮があったが、全然問題にならない範囲で旗谷遡上とは比べものにならない快適さであった。
早い昼飯を食った後は小田原川沿いに延びる登山道から下山する。
しばしは太田ダムに通じる取水路に沿って歩く。黒岩滝は下山時も見に行ったが仏岩には行かなかった。
ヒノキの植林帯の中の登山道はしっかりしており、歩き易いが景観はまったく見えず、沢音が聞こえるのみ。退屈な道である。
途中、寄り道したが50分で出発点の鉄の橋に戻る。
今回も夏山の風物であるクモの巣が厄介物となる。
二人とも細い枝をタクトの様に振り回し歩くことになる。
途中、登山道から黒岩滝に降りる脇道があったので再度、黒岩滝を眺めに降りる。この時に実感したのはトレッキングシューズで沢を歩くと滑ってしょうがないと言うことである。当たり前であるが沢靴の威力を思い知らされた。
峰山高原・黒岩滝
おだはらがわ そじょう