兵庫県香美町村岡区板仕野
『日本の滝百選』 双身の滝までは踏み跡があったが、瀞川滝までは困難な沢歩きが必要だった。
ウィキペディアから
氷ノ山那岐山後山国定公園の区域内、原生林に覆われた深山の風情から日本の秘境百選の一つに選定されている。渓流の水源は瀞川山(1,039m)で、渓谷は瀞川山の中腹、ハチ北高原と兎和野高原のほぼ中間、景勝地瀞川平の北西隣に位置する。
瀞川渓谷、瀞川滝
帰宅してから我がHPを調べると'12年7月に渓谷歩きにハマっていた時に瀞川渓谷の”双身の滝”までは行っていたのであった。たった3年前の記憶がすっかり無くなるとはボケが始まっているのか?
道間違いが多いのもボケのせい?
瀞川滝は日本の滝百選に入れもおかしくない立派な滝であるが、ルート上にテープのマーキング、ペイントマークが無いのは何故?の感じがしてしまう。ただ単に”霧ヶ滝”の様に整備されるボランティアが居ないだけなのだろうか。
瀞川滝 (落差60m)
瀞川渓谷は今回初めて行くと思っていたが、瀞川稲荷に見たことがある景色が次々に出て来るので帰宅後に調べて見ると、'12年7月に”双身の滝”までは散策していた。
瀞川渓谷
とろかわたき
下にも駐車場はあったが、参道を車で走り抜け上側の駐車まで行く。
カーナビに”瀞川稲荷神社”が出て来るので苦労なく瀞川稲荷に着く
ことが出来た。しかし、瀞川稲荷から瀞川渓谷までの道が判らない。
境内を抜けて奥へ進んで行く。瀞川渓谷へはどう行くのだろう?
駐車場横の鳥居を見て、一度来たことがある様な気がしてきた。
いつ、何の為に来たのかが思い出さない。
進むべく方向も判らず林道をブラブラ歩いていると、見覚えのある
建屋が出て来た。 ここに草刈りをしているおっちゃんが居たので
瀞川滝への道を聞いてみる。
おっちゃんに聞いた通りに林道を更に進む。 途中に東屋があり、
その先を右に曲がると林道は終点となった。 車に頑張って貰えれば
林道終点まで車で入れそうだ。
林道終点からは参道の様に石仏が並ぶ道となる。
ここには過去に来ているのに何も思い出さない。
もう既に”瀞川渓谷”に入っている様だ。
入口にあった ”六地蔵”と同じ物が散策道にも祀ってあった。
6体が持っている物が違うのは何か意味があるのだろう。
踏み跡の薄い道を進んで行くと前方に大きな滝が見えて来た。
駐車場から24分にて ”双身の滝”(落差10m)に着く。
水量が多く、落差10mとは思えない迫力があった。 さて、この先にはどう行けば良いのか?
道標が無いので周辺を探してみると右岸に登山道を見付けることが出来た。
登り道に入り、上から再度 ”双身の滝”を見る。
上から見ると”双身の滝”の上流に大きな滝があるではないか。
上流側へ登り、無名滝の滝口に行ってみると
豪快な流れが見られたが滝としての全容が判らない。
無名滝を上から覗くと大きな滝壺を見ることが出来た。
まだ、何とか踏み跡だと判る道が付いている。
踏み跡は右岸、左岸と交互に出て来るので、その都度、渡渉すること
になる。ペイントによる矢印、赤テープ等の表示が一切ない道である。
薮の中に踏み跡が隠れているのかも知れないが、楽に歩ける沢歩きをすることにした。
復路時、右側の平たい岩で思い切りスリップダウンした。落ちなくて良かったが両手で
受け止めたので手のひらは相当な打撲となってしまった。
沢歩きがますます厳しくなってくる。 今日は各滝で長靴に助けられている。
前方に大きな滝が見えて来たが、そこに辿り着くまでに
色々な障害が出て来て、思う様に進まない。
渓谷が狭まると踏み跡に戻る場面もあるが、その踏み跡は草木に
覆われてしまい探すのに難儀する。
既に踏み跡は見当たらず、時には藪扱きで進む。
歩行困難と言われていた”霧ヶ滝”への道が更に遊歩道だったと
思える様になって来た。 ここの通過は一人ではやばいぞ!
”瀞川滝”も滝壺が無く、滝飛沫が飛び散っているので、
滝近くではカメラを出せない。これが精一杯の距離になる。
51分で ”瀞川滝”(落差60m)に着く。 歩行困難な道で途中で引返
そうかとも思ったが、頑張って来て良かったーーー♪ の感じになれた。
道があるのなら滝口まで行ってみたいが、周辺を見た感じでは道は無い様だ。
沢歩きは当然、登りより下りの方が困難だ。 長靴は沢靴と違いよく
滑るのだ。 決定的に難しい所は無かったが、滑って転ばない様に
気を付けながら下って行く。 と思いながらも前述の平たい岩で
両足が宙に浮いてしまった。
時既に3時40分、日が長い時期とは言え、明るい内に車に戻りた
いので、早々に復路に入る。先ほど歩いたルートがもう判らない。
新たにルートを見付けながら下って行く。
数ある渡渉点では転ばない様にだけ気を付けて渡る。
歩行困難な道は”双身の滝”までで、それを過ぎると楽な道に思えた。
穏やかな道に戻っても、油断するとケガをしてしまうので、
気を抜かない様に歩く。
石仏さんは無事(?)な終了を喜んでくれているのか、寝ているのか?
往路42分にて林道終点に戻る。
これで42分、緊張の連続でもっと長く感じたのだが・・・
林道終点の駐車場が見えて来た。
金持ちの別荘? ここの庭からは抜群の展望が得られた。
近道らしい道があったが、この時間ではチャレンジしたく
無いので時間が掛かっても確実に戻れる道を選ぶ。
高台の庭先からは但馬の山々が望めた。
更に林道を歩き、瀞川稲荷へ戻って行く。
瀞川稲荷の境内に戻り、周辺を散策すると、絶対に過去に来ている
ことを思い出した。 その時に”双身の滝”までを行っているのは
思い出さなかった。
復路1時間03分で駐車場に戻る。
往路より時間が掛かったのはなんで?
氷ノ山瀞川林道を車で走っている時に展望が良かったので写真を
撮ったのだが別荘から撮った写真とまったく同じ但馬の山々だった。
今日の滝巡り
往路:51分
復路:1時間03分
コースタイム:1時間59分
写真は”双身の滝”