岐阜県高山市国府町宇津江

2017年06月09


日本の滝百選に戻る

Road Map :高山市街からR41を北上し、大野から県道479号線に入り、終点の県立自然公園に至る。
Route Map:県立自然公園の無料駐車場に車を停めて、滝見遊歩道を往復する。
日本の滝百選』  滝が多過ぎて結局、何々を見たのかが頭に入っていない。
ウィキペディアから
 宮川(神通川)の支流・宇津江川にあり、その上流の渓谷にある一連の滝の総称である。
岐阜県の名勝]、県立自然公園に指定されている。また1982年に「21世紀に残したい日本の自然100選」、1986年に「岐阜県の名水50選」、2004年に「飛騨・美濃紅葉三十三選」にそれぞれ選定されている。
その名称から、四十八筋の滝があると思われがちであるが、実際には主に十三筋の滝からなる。
宇津江四十八滝
 今日は滝の定義に付いて考えさせられた。 落差2mでも滝と呼んで良いのか?
標高4.5mの天保山でも山なので、落差2mの滝もありなのか?
宇津江四十八滝は観光用に小さな落ち込みにも滝名を付けて、滝数を増やした様な気がする。
それに加えて滝名が全て臭かった。 とは言うものの、感動する滝は無かったが遊歩道で
楽チンに多くの滝を見れたことは感謝である。
大倉百滝に向かう
  近くに四十八滝どころか百滝を謳った渓谷があるらしいので、日が暮れる前に行ってみる。
宇津江四十八滝
  今回の主な目的地は日本の滝百選に登録されている”根尾の滝”なので、それに近い所にある滝、
渓谷を散策して行きたい。 その条件に合ったのが ”宇津江四十八滝”であり、一度の散策で多くの滝を見ることが出来そうだ。
うつえしじゅうはちたき
岐散策時間:1時間34分
県道を5分程歩くと、やはり滝見用の駐車場があった。
後悔先に立たず。であるが、ここまではウォーミングアップと思いたい。
県立自然公園の広い無料駐車場に車を停める。県道はまだ上まで伸びていたので、別に滝見用の駐車場があるかも知れないと思ったが、ここで妥協して14時20分に歩き始める。
平地では既に終わっている”ルピナス”が咲いていたが、紫の1色しか咲いておらず  ”ルピナス”の多色の真価を発揮していなかった。
滝めぐり遊歩道の入口に着くと標高730mの表示があった。
散策地図が2種類立っていたが、滝の数が多過ぎて見れば見るほどに判らなくなってくる。左手の散策地図はルートマップに添付しています。
石畳で整備された遊歩道を進むと行路と帰路に分かれていた。
道順に従って歩く。
”あさもや渓谷”との表示があり、観光化用に付けた名前に思える。
魚返滝”(落差6m) 各地によくある滝名である。
朝霧滝”(落差2.5m)  この落差で滝と呼ぶのはおかしい。
左岸に石畳道が伸びていた。 新緑が綺麗だ。
平滝”(落差3m)からは上流に2つ滝が見えていた。
このあと、順に巡って行く。
”函滝”を高巻きする階段道に入る。
左岸から見た ”函滝”(落差11.5m)は帰路で右岸から見ることが出来た。 落差を小数点以下まで表示することはまずないだろう。
上段滝”(落差10.1m) やっと好きな形態の滝に出合えたが、小数点以下の
落差表示は無意味に思える。 多くの滝は10m単位でサバを読んでいることが多い。
梵音滝”(落差5.7m)に着く。 ”きよのきたき”
と読むらしいが、どうすればそう読めるのか?
”あさもや渓谷”からどこで ”ゆうもや渓谷”に変わったのかさっぱり判らない。
”梵音滝”は落差は少ないが、変化ある渓流瀑で見応えはあった。
”梵音滝”を滝口側から見ると、一旦、テラスに落ちていることが判る。
宇津江四十八滝で一番落差の大きな ”王滝”(落差18.8m)に着く。
一番大きな滝だから ”王滝”と名付けた。 とは名付けが臭過ぎる。
直瀑か渓流瀑か判らないが、2段に落ちる滝は変化があった。
銚子口滝”(10.8m)も日本各地にある滝名だ。
シンプルな直瀑で興味は湧かない。
滝口が極端に巾狭く、そこから滝壺に向かって巾が広がる滝姿は
優秀なインジェクターの噴霧状態を思い出す。
”銚子口滝”の滝口に上ると、ここでも滝口の狭さが判った。
上から滝壺の写真を撮りたかったが、怖くてこれ以上進めない。
鉄製階段で整備された遊歩道。
違う場所から ”銚子口滝”の滝壺を見ることが出来たが、今度は樹木に邪魔された。
”障泥滝”(落差9.8m)は2条の綺麗な滝であったが、障泥に似ているとは思えない。
”夫婦滝”と名付けなかっただけでもマシだったかな。
遊歩道を上って行くと ”展望台”と書かれた休息所に着いた。
どこの展望が見れるのだろうか? と思ったが、鳥瞰図があったので、その方向を見てみると遠景ではあるが北アルプスが望めた。
鳥瞰図と同じ北アルプスを見ることが出来た。
少しずれているが、実際の景色に鳥瞰図を重ねてみた。今日は滝見なのに山歩き以上に歩いている。
最上流の滝だと記されていた”上平滝”(落差2m)は解説にある様に岩盤を滑らかに流れている様には見えない。 ここの滝名は付け直しが必要と思う。
なんと落差の小さな無名滝があった。 これまでの落差の小さい滝を
滝と呼べるなら、この滝も滝に入れておかしくないのでは・・・
”上平滝”が最後の滝と判っていたが、更に上流側に歩いてみる。
これが自然の滝なのか? 人口的に積まれた石積みなのかは不明。
更に上流側に歩いて行くと堰堤の様な石積みに着いた。
遊歩道はまだ続いているが、この先は広場のある公園に
見えたので、53分歩いた地点で引返すことにした。
引返しは帰路と書かれた右岸を歩くことにする。
別の滝を見ることが出来る様だ。
往路では見られなかった ”布晒滝”(落差3m)に出る。
”ぬのさらしたき”と読むらしい。
瑠璃滝”(落差6m)は陽射しの条件が整ってもルリ色に輝くとは、とても思えない。
気が付けば滝壺、沢水が一貫して綺麗でなかった。これも陽射しが悪いせいなのか?
落差、たったの1.5mを流れる渓流瀑の
盌水滝”はお気に入りの滝姿だった。
”盌水滝”の終端は ”障泥滝”の滝口に繋がっていた。
右岸側から”障泥滝”を見る。
再度 ”障泥滝”を眺めて左岸の遊歩道に戻る。
鉄製階段で ”障泥滝”の滝壺へ下りて行く。
ばっちりとピンボケです。 恥ずかしいがこの写真しか無い。
岩の上に色々生えているのは、あちこちで見掛けますけど・・・
帰路には ”函滝”を滝壺から見ることが出来た。
滝めぐりを終えて自然公園に戻る。
自然公園の一角に”ねじ栗”なるものが展示してあった。
通常、この手には興味がないのであるが、栗の木と知って
しげしげと眺めてしまった。
滝めぐり1時間34分にて駐車場に帰って来る。 よく歩いた!
既に16時前になっており、急いで次の滝見に向かう。
自然公園は流石に県立だけあり、公園は広く綺麗に
整備されており、ログハウスが建ち並んでいた。
'17年、岐阜県の渓谷、滝巡り
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