静岡県河津町梨本

2017年03月16日


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Road Map :下田街道、R414を南下して、新天城トンネルを越えて
            しばらく走ると河津七滝がある。
Route Map:河津七滝の散策道入口付近に無料駐車場があるので、そこから
            猿田渕までを往復する。
日本の滝百選』 無料で大小6つの滝を見る事が出来たが、メインの ”大滝”は遊歩道工事中で見ることが出来なかった。
ウィキペディアから
  河津川の約1.5kmの間に存在する7つの滝の総称。河津町観光のメインスポットであり、伊豆半島ジオパークのジオサイトとして指定されている。
七滝は約2万5千年前に伊豆東部火山群のひとつ「登り尾南火山」からの溶岩流が谷に流れ込んでつくり出したもので、七滝のうち「えび滝」を除く6つの滝には、厚い溶岩が凝固、収縮してでできる柱状節理が見られる。
河津七滝
  ”猿田淵”までの約2kmの遊歩道でまったく退屈することがなく、感動の連続だった。これで天気が良ければ更に感動もんだったと思うが、贅沢は言えない天気ではあった。
大滝
  河津七滝中、最大の”大滝”が遊歩道の工事中で見ることが出来ない状況であったが、
”大滝”を見ないで済ますには勿体ない過ぎる。お土産屋、地元民に何とか見られる場所がないかと聞きまくると、天城荘の中に入れば見れるかもとヒントを得られたが、入浴するか食事をしないとダメたしいので、泣く泣く諦めた。
滝名の読み方
  鳥取地方では多くの山は”せん”と読み、大山は”だいせん”と読むが、同じく伊豆では滝を ”だる”と読み、河津七滝は ”かわづななだる”と読むのだった。
河津七滝
  観光地化された名瀑、名渓谷は遊歩道が整備され過ぎていてハイカーに取っては面白く無いことが多いが、河津七滝も例外ではなく遊歩道が完璧に整備されていた。 所が河津七滝は七滝共に魅力的で整備された遊歩道を歩いていても嫌味を感じることは無く、楽しく散策することが出来た。
かわづななだる
大 滝 :落差30m
出合滝:落差2m
かに滝:落差2m
初景滝:落差5m
蛇 滝 :落差3m
えび滝:落差5m
釜 滝 :落差22m
散策時間:1時間23分
観光地なので安全第一の配慮がされている様だが、急流に落ちれば浮き輪では間に合わないのでは。
旅館、お土産屋が立ち並ぶ中を最初の滝である”大滝”に向かうが、
”大滝”へは遊歩道が工事中で行けないらしい。何とか”大滝”を見たいので地元の人に聞きまくるが、唯一、天城屋さんに入れば見られるとの情報を得たが、食事をしなければならないので諦めた。
絶対に有料と思っていた駐車場は意外と無料だった。
平日の為か駐車場はガラガラで好きな所に車を停めることが出来た。
10時02分に駐車場から歩き始める。
”大滝”を見ることが出来ないので、
その次の”出会滝”から滝見を始める。
階段道で本谷川へ下りて行く。ここから渓谷が始まっていた。
最初からスゴイ渓谷に出合った感じがする。
本谷側沿いの遊歩道を下流側に進んで行くとゴルジュが見え出した。
”出合滝”の下流部分。深く掘り込まれた渓流であり、好みの滝だ。
落差はたった2mの渓流瀑である ”出合滝”は激しい流れを見せてくれた。 ここが滝口部分であるが、近過ぎて1枚の写真に納まらない。
”出合滝”の滝壺は素晴らしいコバルトブルーに輝いていた。 白濁している流れは
荻ノ入川からの流入で、手前右側から本谷川が流入しており、二つの川の流れがここで
合流しているから ”出合滝”の名前が付いた様だ。
”大滝”は滝壺側から見ることが出来なかったが、”出合滝”の下流に滝口を見ることが出来た。これじゃ、どんな滝なのか判らない。
”出合滝”の遊歩道入口に立っていた観光地図。クリックで拡大します。
”かに滝”への脇道に入る。
メインの遊歩道に戻り、上流側へ歩いて行く。観光客は殆ど見掛けない。
”かに滝”の下流部分の渓谷。
落差2mの ”かに滝”は滝本体よりも深そうな滝壺が素晴らしかった。
”かに滝”からの下流の流れ。
生憎、曇ってしまってコバルトブルーが霞んでしまったが、深そうなのは判る。
遊歩道は左岸を歩いて来たが、橋を渡って右岸に入る。
橋の上から見た下流側。
蛇紋なんたらの名前を付けても良さそうな流れだ。
橋の上から見た上流側。
前方に ”初景滝”が見えて来ると、大きな岩の ”大岩成就”があった。
石を投げて岩の上に巧く乗れば願いが叶うらしい。
山と積まれているのが3ヶ百円の有料の
”願い石”馬鹿げている商売だ。
落差5mの”初景滝”横には小さな滝も流れており涼しげある。
観光地でよくあるのがブロンズの記念像。 自然の景観を楽しみに
来ているのに、こんな記念像があると興覚めしてしまう。
因みに、これは川端康成の「伊豆の踊子」の一場面らしい。
初景滝”は直瀑であるが、3筋で流れ落ちているので見栄えがする。
この滝も滝壺が広くて深くて良い感じであった。
”初景滝”の上流側には綺麗な滝壺(?)が広がっていた。
”初景滝”からは滝口に上る階段が整備されていた。観光客にはこの上りが辛そうなので ”初景滝”で引返す人が多いらしい。 勿体ない。
このみの景観となる。 観光地なので仕方が無いと思うが
遊歩道ではなく、沢の中を歩きたい思いである。
次に出て来たのは落差5mの直瀑である ”蛇滝”これも滝壺が
綺麗だ。 蛇紋岩がヘビのうろこに見えるので ”蛇滝”と付けら
れたらしいが、まったくその様には見えなかった。
”蛇滝”も見事な滝壺を有していた。 私感ではあるが、玄武岩の柱状節理は地表だけで、
その下はもろい岩石で出来ており、それが水流で削られ流されて大きな滝壺が出来るのでは?
”蛇滝”を滝口側から見ると、見事な滝壺と柱状節理の岩肌が見て取れた。
吊橋から見た下流側(蛇滝の滝口)。
珍しく、吊橋なのに太鼓橋になっていた。
”えび滝”の滝見台に着く。
吊橋から見た上流側。 柱状節理の岩が良く判る。
”えび滝”からは階段道で上流側に上って行く。
落差5mの段瀑である ”えび滝”は海老の尾ひれに似ているから、
その名になったらしいが、完全にこじ付けだと思う。
観ることが出来なかった ”大滝”に続く大きな滝である
”釜滝”に着く。 周辺に観光客は居なかったので沢に
下りてみた。(立入禁止の注意書きはまったく無し)
落差22mの直瀑である ”釜滝” 岩壁の中間部に大きな洞があり神秘性を感じる。
岩壁の上層には柱状節理が見られ、やはりその下が空洞になっていた。
階段道の途中から先程、下り立った沢を見る。
遊歩道は吊り橋と階段道で”釜滝”の中間部を見られる様になっていた。
階段道から見た ”釜滝” は単純な直瀑ではなく、2段瀑の様に岩肌に当たりながら
落水していたので、深い滝壺と相まって感動を受ける滝になってしまった。
ここまで見て来たどの滝も素晴らしい滝壺を持っていたが ”釜滝”の滝壺も見事であった。
グネグネと長い階段道を上って行く。 ハイカーに取っては何ともない上りであるが、普段歩きなれていない一般観光客には堪えると思う。
七滝巡りは ”釜滝”で終わり、この先には大きな滝はない。
ここからは急で長い階段道が始まるので、殆どの観光客は
ここで引返すらしい。
今日はここまでと決めていた ”猿田淵”に着く。
ここから先は ”二階滝”まで行けるらしが、詳細は判らない。
峠越えの様に階段道を上り切っても整備された遊歩道が続いていた。
生憎、お陽さんが陰ってしまい残念な景観になってしまったが ”猿田淵”で来て良かったの感じはした。 水の透明度は最高クラス。
”猿田淵”から引き返しながら写真を撮って行くが、適当に写真を撮っているので、
どこがどこだか判らなくなっている。 綺麗だ! と思った場所で写真を撮っている。
どこかの滝口でパチリ!
綺麗な流れにパチリ!
”猿田渕”までは整備された散策道が続く。
その先、二階滝まで遊歩道が続いている様だ。
3月16日 白糸の滝、音止の滝 浄蓮の滝、上の滝 二階滝、榾場の滝、下流の滝
3月16日 河津七滝 五竜の滝 大 滝 神洞の滝 −− −−
3月17日 カンコラ渕 夕日の滝 洒水の滝 柿田川公園 白藤の滝 宇嶺の滝
'17年静岡県、神奈川県の滝巡り