岐阜県高山市清見町坂下

2017年06月09


日本の滝百選に戻る

Road Map :東海北陸道を飛騨清見ICで下りてR158から県道73号線を大倉トンネル入口に向かう。
Route Map:平滝は県道73号線沿いにあり。林道に少し入った駐車場から大倉百滝めぐりを行う。
日本の滝百選』  自分好みの大きな渓流瀑だったので、感動の連続だった。 ここの滝見は推薦出来ます。
ひだ清見のHPから
この山全体が「濃飛流紋岩」という硬い岩が基盤になっているため、遊歩道の至る所に大きな岩があります。
その岩の上を大倉滝からの流れが落ちていくつもの滝ができているのですが、見所はなんといっても遠くに見えていた滝にだんだん近づき、いろんな角度から見て楽しめることです。

遠くに聞こえていた滝の音が、だんだんと大きくなり、気が付くと真下まで来ていたり、さらにその滝の真横を登って、今度は上からながめることができること。大小さまざまで正確には数えられませんが、その数の多さから「おおくら百滝」と呼ばれています。この遊歩道はいわば「滝と歩く」遊歩道なんです。
登竜門滝、大倉滝
この滝への予備知識が殆どなかったので感激が強かったのだと思うが、HPの解説にある様に登って行くに従い、滝が大きくなって行く演出は感動が続き素晴らしいと思った。
これまで数多くの日本の滝百選を見て来たが、この滝に置き換えて欲しい滝は幾つかある。

日本百名山で言う開門岳と大崩山みたいなものかな。
大倉百滝めぐり
大倉滝のことは殆ど何も知らず、宇津江四十八滝の近くにある滝。と言うことで時間があれば寄ってみるくらいのノリであったが、実際に散策してみりと、HPに書いてあることが丸々、実感となった。
日暮れが迫り、大倉滝の滝口に行けなかったのが心残りである。
おおくらひゃくたき
平滝
滑座の滝
竜延の滝
羽衣の滝
昇竜の滝
登竜門滝
大倉滝
〔平 滝〕
〔大倉百滝めぐり〕
滝があるのであれば見てみるか、遊歩道で川上川に下りてみる。
県道73号線を走っていると川上川沿いに公園があったので、大倉百滝はここか! と思い、車を停める。 公園には案内板があり、それを見るとここは  ”せせらぎ渓谷”で ”平滝”があると書かれていた。
川上川の河原に下りると、落差の少ない4条の滝が落ちていた。 水量の多い日にはこれが川幅一杯の滝に変化するのだろう。
正面から ”平滝”を見てみると、それなりに見れる滝であった。
川上川の上流、下流を見回すが ”平滝”しかなかった。 大倉百滝を探しに行く。
県道73号線沿いの駐車場に車を停めて歩きだすと、直ぐ上に林道が
伸びているのが見えて、慌てて車に戻り、林道を車で走ることにした。
県道73号線の大倉トンネル北側に大倉橋があって、
そこに遊歩道の入口と駐車場があった。
遊歩道入口には ”大倉滝まで30分”の道標が出ていた。
往復で1時間の距離ならば日が暮れる前に帰って来れそうだ。
折角、車で林道を走ることにしたが、歩いても5分程の距離で林道は
終点となってしまった。 林道終点の駐車場に車を停めて16時45分に遊歩道を歩き始める。 日の暮れない内に帰ってこれるだろうか?
左岸から木製の橋で右岸に渡る。 流石は遊歩道、歩き易い。
少し進むと立派な小屋が出て来た。 中を見ている時間が
無かったので、何の為の小屋なのかは判らない。
最初に出て来たのが ”竜延の滝” 規模はそう大きくないが渓流瀑なので見応えはあった。
次に ”羽衣の滝”が出て来たが、この滝を正面から見るには、手前の大岩を廻り込む
必要があり、回り込むと滝壺で前に進めなくなっていた。 今日は長靴を履いておらず、
これより滝には近付けなかった。
高巻きする道も石階段で整備されていた。
高巻き道から ”羽衣の滝”を見下ろすことが出来た。
3つ目の滝として ”昇竜の滝”が出て来た。
落差は大きなったがシンプルな渓流瀑で面白さには欠ける。
”川字橋”はがっちりした木製橋なので
揺れることなく、右岸から左岸に渡れた。
渓谷に架かる大きな吊橋状の橋が出て来た。 雰囲気最高。
”川字橋”から下流側を見ると ”昇竜の滝”の滝口が見えたが、
その先の滝壺は暗くて写らなかった。
”川字橋”から上流を見ると、真に渓流瀑であり、
これに滝名が付いていないのがおかしく思う。
これは小さな無名滝であるが、真平な岩の上から流れ落ちる滝姿はネットのどこかで写真を見た
ことがあり、出合いたかった滝なので個人的には小さな感激だった。 知っている滝はこれだけ。
頭を天井にぶつけない様に気を付ければ、屈んだ状態で通り抜けられる。次々に色々なものが出て来るので退屈することがない。
この付近だけは遊歩道的では無く、登山道になっていた。
一人なのに”うひょー!”と歓声を上げてしまう程の大好きな形態の渓流瀑が出て来た。
これが”登竜門滝”らしいが、相当に長い渓流瀑だ。それに沿って遊歩道が伸びている。
遊歩道から ”登竜門滝”の滝壺を見る。
”登竜門滝”は更に上流に2段続いており、これらを含めて ”登竜門滝”なのか、詳しいことが判らない。 兎に角、感動もんの滝である。
この渓谷に架かる遊歩道も立派なもんである。
良くぞ、遊歩道を作ってくれたものだ。
もう、何が何だか判らなくなってきた。 ”登竜門滝”の上段と思われる更に上に
大きな滝が見えて来た。 これが ”大倉滝”なのだろうか。
遊歩道から”登竜門滝”の上部の流れを見る。
崖っぷちに遊歩道が伸びる。
遊歩道がなければ絶対に通れない場所だ。
写真を撮りながらのブラブラ歩きであったが33分で
大倉滝”(33m)に着く。 ここにも立派な休息舎?が建っていたが、
時間が無いので中は覗かなかった。
岩を抱いた不可解なスギの木があった。
一番最初はどの様にして根を下ろしたのであろうか?
岩峰からは側面、滝からは正面から眺める。
”登竜門滝”に大感激したあとだが ”大倉滝”にも大感激する。
まずは直瀑では無く渓流瀑であること、岩峰の真ん中に落ちているので
はなく、へりに落ちていること。 落差なんて問題では無い、この形態が
素晴らしいのだ。 ”登竜門滝”と合せて日本の百名瀑に認定したい。
日暮れが近いのに去り難く、何枚も写真を撮ってしまう。
左岸に相当大きな広葉樹があった。
何本かの広葉樹が一つにまとまった様にも見えるが、詳細は不明。
”くぐり岩”を通り抜ける。
休息舎?が見えて来ると駐車場は近い。
この岩って先程、宇津江四十八滝で見た ”天狗岩”とそっくり
ではないか。 ただ、頭に生えた樹木の数では負けていた。
帰路は下るだけなので26分で駐車場に戻れた。
現在、18時05分、日暮れ前に戻ることが出来た。
これで本日の滝見を終了するはずだったが・・・
車で林道を戻っていると、県道に出る手前に滝への
表示があったので寄ってみることにした。
”滑座の滝”は橋の上から下流側に見ることが出来た。
橋の上から何てことのない渓流瀑が見られた。 この滝は下流側から
見た方が良い様であるが、邪魔臭いので割愛する。
今日の温泉
R41を道の駅へ南下していると、飛騨高山温泉があったので、
手っ取り早く、ここで汗を流すことにした。
入浴料は600円で自分の規定ラインより高かったが、中は綺麗で
沢山のジジーも来ていた。 税率が8%に上がってからは便乗値上げ
で500円以下の温泉は少なくなってしまった。
今日の寝床
明日の滝見予定は ”根尾の滝”であり、”根尾の滝”に一番近い道の駅は南飛騨小坂であるが、どうせ朝早くに起きてしまうので、少し距離を置いた ”飛騨街道なぎさ”とした。
金曜日の夕刻なのに駐車場はガラガラ状態。 時折、トラック便が
トイレを使いに来るくらいだ。 遊歩道歩きとは言え、今日は結構
歩いた。 チュウハイのロング缶を2本呑んで、早々に寝る。
'17年度の岐阜県の渓谷、滝巡り
   06/09:付知峡三ツ滝仙人滝宇津江四十八滝 ⇒ 大倉百滝
   06/10:唐谷滝 ⇒ 根尾の滝 ⇒ 恵那峡